現地に行ってきました。雨が降るかもという予報でしたが、なんとか持ちこたえてくれました。今シーズン最後の観戦になるということで楽しく終われればいいなと願っていましたが、現実はそう甘くはなかったです。
プレーオフ進出を決めるには大量得点を奪うことが最低条件。とはいえ最下位相手とはいえ、これまでできなかったことをいきなりやれというのも無謀な話なので、今まで通りゴールを決めたら喜ぶし、勝てば選手を称えてあげたいなと思っていた。
トリニータのほうが支配する時間帯が続いたが、チャンスの数は金沢が多かった。カウンター狙いの金沢は林にボールが入ると素早く前線に送れるし、杉浦とのコンビでフィニッシュまで行けてしまうので厄介だと感じていた。この2トップがいてなんで最下位なのか疑問に感じていたが、そこはトリニータが相手なのでと考えると不思議と納得してしまう。
シュート数も金沢のほうが多いし、なんとか流れを変えたいと思った矢先に飛び出した保田のミドルシュート。グラウンダーであそこまでスピードのあるシュートが打てるのは見事の一言。これで緊張感もほどけたかなと一安心。
だがその安心が気の緩みを生んだかもしれない。前半もこのまま締めくくればよいかなと考える時間帯に、トリニータの右サイドを崩されてしまい、最後は中央でフリーになっていた奥田に流し込まれた。今シーズン何度も見てきた失点の形。8月以降ずっとホームの得点から遠ざかっていた金沢に花を添えてしまった。
それでも前半のうちに取り戻すことができたのは成長が見られる部分であった。藤本と高畑で左サイドを崩し、クリアが中途半端になったところを渡邉新太が豪快に押し込んだ。
後半も畳みかけたかったところだが、中途半端なプレーが悲劇を生む。野嶽のパスミスから素早くカウンターを受け、ペレイラと香川が残っていたがスピードを緩めさせることができず、最後は西川も止められずに同点にされる。ここまで超ロングカウンターを受けるのもなかなか珍しいものであるが、これに関しては相手の木村を褒めたいところ。
むしろ褒める理由が、果たして同じ局面になった時にトリニータの選手がここまでやり切れるかと問われた時に、おそらく無理だろうと思ってしまうところ。きっと味方の上がりを待つとかしてスピードを緩め、相手の守備が戻る時間を与えてしまうであろう。そして後ろに戻してやり直すのが毎試合のように見てきているトリニータの形。監督の指示なのか選手の判断なのか、結局最後までわからないままだが、攻撃にかける時間の遅さがトリニータのサッカーが面白くないとSNSで言われる部分なのかなと思っている。他チームのハイライトを見ていると、相手チームの人数が揃う前にフィニッシュまでいけてるなと感心してしまう。
セットプレーでしか期待できそうにないのも悲しいところ。今シーズン最後の観戦になったけど、今シーズン後半戦ってずっとこんな感じだったなと、この試合にすべて凝縮されているような感覚になりました。
そして2-2で試合終了。この結果をもってトリニータのプレーオフ進出と、金沢のJ2残留が消え去ることになりました。誰もハッピーにならない結果となりました。
ゴール裏からは拍手が送られていました。何試合前からも可能性は絶望的となっていただけに、ようやくゼロになったことで不思議とスッキリとした気分になりました。幸いにも来年も挑戦できるチャンスがあるので、気持ちを切り替えて前に進んでもらいたいものです。
今年のチームに関して色々言いたいことは別途メモしてあるが、まだ最終戦が残っているのでそこが終わるまでは控えることにしたい。ただこれだけは言わせてください。シーズン中は色々とピリピリすることが多かったけど、シーズンオフはもっと絶望的なことが待っている気がしてならないです。ちゃんと決めたことに関して説明してくれるなら不満に思いながらも納得するのですが、説明が不十分なのはここ最近というかここ数年で感じていますので、そこだけは真摯な対応を求めたいです。
じゃこの辺で
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます