前半は今季ワーストの出来だった。1失点目は全てにおいて対応が追い付いていなかったし、2失点目は前節に続いてコーナーキックからの失点。いずれも人数は揃っていただけにお粗末な失点だった。
だがそれ以上に得点を奪うための形を作れなかったことがワーストを挙げる理由にある。湘南は前半からハイプレスをかけ難しい部分があったかもしれないが、パスの選択が楽なほうに逃げている部分があった。湘南からするとプレスをかけるところと行くべきでないところがはっきりとしていたように感じたので、もう少し相手を揺さぶるような組立ができていたら湘南の足が止まる時間帯は早まったのかなと感じた。チームの調子が良い時は相手を揺さぶるサッカーができていたのだが、前半はロングボールに逃げたりする選択肢が多くみられた。
前半のうちに追いつくくらいの隙はあったと思うが、自らの選択肢でチャンスを逃していた。脅威を与えるまでもなく前半を終了した。
後半は激しく発破をかけられたのか、全選手の前への姿勢が明らかに変わっていた。ここまで意思疎通ができていると2次攻撃、3次攻撃へとつなげることができる。
湘南としては揺さぶられる展開になるので、時間が進むごとに体力の消耗が大きくなる。終盤にはほとんど足が止まっていたかな。
トリニータも時間がたつごとに焦りが見えるようになるが、欲しい時間帯で島川が決めてくれた。ゴール後の表情から察するに、攻撃参加するのもしんどいくらい体力が消耗していたはず。ここでこじ開けてくれたことにより、チームに勢いを与えてくれた。
島川の頑張りがチームに伝播したのか、試合終盤には伊佐が決めて同点。激しく盛り上がりたいところだが伊佐は逆転を狙うかのごとく冷静に自陣に戻る。それがチームに伝わったのか最後まで攻撃の姿勢は貫いた。
逆転にはならなかったものの、久しぶりに最後までワクワクできる試合になった。前半の杜撰な出来からここまで盛り返せたことに、チームの底力を感じることができた。
まだまだ改善してもらいたい点はいろいろあるが、こんな試合展開を毎回やってくれれば結果が付いてこなくても評価してあげられる。
連戦はまだ始まったばかりで体力的にきついのはこれから訪れることになる。カギを握るのはベンチ外メンバーであり、この9月の連戦が最大かつ最後のチャンスのつもりでアピールしてもらいたい。トリニータの4勝目はベンチ外メンバーの力にかかっている。
次の仙台戦もワクワクできる内容で、今度こそは勝利を掴みとってもらいたい。
じゃこの辺で
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