




人はそれぞれ性格が違うように、いろいろな生き方があり実におもしろい。
一見平凡そうにみえても山あり谷ありの人生を送っている。その人のものの見方や考え方は計り知れなく、誰でもドラマの主人公である。
ひとつ書き添えたいことがある。それは、人は時として老化に伴って肉体的、精神的に衰えてくると突拍子もない言動をすることがある。
ある精神学者が、その行動を子供に帰るのではなく、無垢(むく)になると言う。子供は、子供なりに社会環境に順応しようとして人との関わりを持っている。無垢は、その人のおもむくままの行動であると言う。ですから、もし身近な人で不可解な言動をしたとしても、決してその人の本意ではないと事を理解しなければならない。
今回の「老後へのシミュレーション」は、老後をむかえる前に少しでも「老いと死」について考える機会になればよいと思い筆をとった。そして、来るべき人生の終焉に、すべての人々が「本当に生きていてよかった」と思ってもらいたいし、私も「本当に生きていてよかった」と言えるようになれば幸いです。
最後に、写真を掲載させていただいた方々に、深く感謝します。