

昔は、人生50年と歌にも詠まれた。今は、50歳というと人生の折り返し点で、「さぁ、第二の人生を満喫するぞ!」と意気込んでいる私みたいな方もいらっしゃるかと思う。
年を重ねるにしたがって、病を自ら治す免疫機能が低下し感染しやくなる。しかし、医学の進歩によって、病気に迅速に対応し治療することを可能にした。
以前、父は胃がんで手術をしたことがある。がん細胞は相当大きく、医師から転移の可能性もあると告げられた。不安な日々を送っていたが、転移する事もなく体力は徐々に回復した。その当時は、がんと聞いて遠い親戚の方も見舞いに来ていただいた。
それから10年後、今度は持病の間質性肺炎の悪化で、深夜救急車で病院に運ばれた。血圧も下がり担当医から、家族の方にも至急知らせて下さいと言われ、北海道に暮らす姉にも連絡をした。その後、体力は回復し日常生活が送れるようになった。
母も、父と同様に何度か救急車のお世話になっている。
人は、入退院を幾度となく繰り返しながら生き続ける、強い生命力を持っている。