



数十年前までは、このようなタイトルで文章を書くこと自体、歴史的な背景や政治的な意味合いで敬遠されてきた。しかし、韓流ブームのおかげで、お互い市民レベルでの交流が盛んになり表現できるようになった。そんな中で開催された韓国映画祭で上映された「まぶしい一日」を鑑賞し、トークショーにも参加した。
映画の内容は、韓国から日本に渡って強制労働をさせられ、苦しい生活を強いられたおじいさんが、韓国で埋めた宝物を孫が探すところから話が始まり、私にとっては難しくて理解しがたい内容であった。
しかし、映画が問いかけたことは、彼は、在日韓国人は日本人でもなければ韓国人でもない存在で、自分の居場所がどこにあるのかということであった。
主演を演じた在日韓国人三世のソ ヨンファさんは、討論の中で「私の周りにいる若者は、映画のような歴史的なわだかまわりはない。私は、在日韓国人として日本と韓国の文化交流の架け橋になりたい」と熱く語られた。
海の向こうの韓国でも在日三世の人がストリートダンサーとして活躍している姿を見て、在日三世のパワーのすごさに私は胸を熱くした。