「一緒に住もうね」と言っていたのに、いざ住んでみると世代が違うと自由という感じが薄れる。
むしろ、不自由に感じるのだ。
1か月もしないうちに、息子は元の家に帰っていった。
テレビも自由に見えるし、何しろ、食事も自分の好みでいつの時間でもかわないのだ。
寝たいときに寝て、もっと起きていたい時に、いつまでも起きていられる。
やっぱり、これでなくては・・・。
ところがまた、息子がやって来た。
1日おきに泊まっていく。自分の家に帰るのは1週間に1度ぐらいになった。
このちょっとの間に、私が弱っていると感じたそうだ。
至って元気なのだが。
お昼に簡単にチンして食べると話すと、牛めしを買ってくれた。
ご飯だけ用意すると、冷凍パックを2分間チンして袋膨れたらご飯の上に掛ける。
店と同じ味の牛めしが出来上がる。
でも飽きるのだ。
このパックを使って、肉じゃがを作ったり、野菜炒めに使う。
ご飯にかけて食べると消化に悪いので、なるべくご飯は茶碗によそって具はおかずとして小鉢に入れて食べる。
30袋を20日で使い切りそうだ。使いすぎだと怒られた。
味が濃いので、牛めしよりおかずの調味料代わりに使う方が向いている。
ホウレン草やもやしのお浸しと一緒に食べると胸焼けもしない。
夜は息子がラーメンを作ってくれた。
食べに行く? と言われたが、出かけるのは嫌だと断った。
近くの店で、生ラーメンを買ってきて作ってくれた。
三玉を二人で食べた。いろいろ入って美味しかった。
「おいしい!」というと、「ちょっと汁が少なくなったから辛いかな?」と
照れたように言うが、美味しかった。有り難かった。
本人は、自分の方が味付けはうまいと思っている。
確かに、よく作ってくれるようになった。