人によく言われるのが、
「意外と面白いんですね」
「そうですか？
全然面白いこと言ってませんが」
と、応える。
何が面白いのか、
私にはよくわからない。
人を笑わせようと思って、
話すわけではない。
「毒を吐く」と言う人もいる。
よく言えば
「歯にもの着せぬ」
とも言うのだろう。
これもまた、よく分からない。
感じたままを口に出すだけ。
そういう意味では、
「空気が読めない」のかもしれない。
いつの頃からだろうか…
そんなことを言われ続けると、
「本当の私」が思っていることは、
真意ではない受け止められ方をするので、
次第に話さなくなった。
「思ったことは話しちゃいけない」と
学習した。
人の輪にいても、
何も言わずにそこに居るだけ。
言いたい衝動に駆られても、
笑うだけで何も言わない。
真意は伝わらないから…。
次第にそれに慣れてくると、
今度は「八方美人」と言われ始めた。
どうすりゃええねん？！
黙っていることは「yes」だと理解した。
本当の自分を隠して過ごしていると、
身体を壊す。
20代半ばで廃人になったのは、
そのせいだろう。
意図していることと、
違う伝わり方をするのは悲しいし辛い。
日本社会は「個性重視」と言いながら、
周りと同じでいることを
無言で強要する風潮がある。
違うことをすると疎外する。
わかりやすく言えば
肌の色が違う、
目の色が違う、
背が低い・高い、
太ってる・痩せてる
…etc.
それだけで仲間外れにする。
ええやん、
何があかんの？
アンタに迷惑かけてるか？
そう言えるようになるまで、
随分と時間がかかった。
大抵の人は、
自らを押し殺して生きている。
それに気付かずにいるか否か。
気付いていなければそれでOK。
が、
生き辛さを感じたり、
疾患という形で抱えているのであれば、
立ち止まって、振り返って、
自らを見つめた方がいいのかもしれない。
相当の覚悟と勇気は要るだろうけど…
生きてきた過程、
かけられた言葉、
関わった人たち…
いろんな影響を受けて、
私たちの「今」が「在る」
私はやはり
「意外と面白いですね」と言われる。
「そうですか〜、変な人ですから」
と応えるようにしている。
そして日々、淡々と過ごしている。
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