今回はちょっと難しい話をします
今、一般住宅でカラーベストとという屋根材を使用していますがこれにはアスベストが入っているのではないか?という質問をよく受けます。
この質問に答える為、アスベスト入りカラーベストの認識と取扱方法を簡単にご説明しますのでカラーベストメーカーから入手したアスベスド有率の表が上記に貼ってあるのでご覧ください
旧クボタ コロニアルと旧松下電工 フルベストでアスベストを使用していた時期が違います。
旧クボタではニューコロニアルというのが一般的で旧松下電工ではフルベスト20というのが一般的に多く使用されました。
主にこの2社の材料の形状を総称してカラーベストといい、その後両社はクボタ松下外装㈱としてその後合併して現在もカラーベストメーカーとして営業をしています。
表を見て頂くとアスベスト混入製造していた時期が最近まで続けているのが分かるでしょうか
つまり屋根葺き替えが必要な年数の建物は殆ど全ての住宅でアスベスト入りのカラーベストが葺いてあることがこの表で分かります
幸いカラーベストのアスベスド有の危険度等級は3等級で一番低い等級でなおかつ成形板に該当する為、安全性は割と高いと言えます
(成形板の為、割らない限り飛散性がない為)
屋根葺き替え時に気をつけなければいけないことは旧クボタではH13年12月まで、旧松下電工ではH15年6月までアスベストを混入して製造していた為に屋根をはがす際も石綿取扱従事者が作業にあたらなければならないことや現場からの廃材処理も通常の産業廃棄物処理業者ではなく、アスベスト専門の収集運搬、処理免許を持った業者に頼まなければなりません。
環境省の指導ではアスベスド有1重量%以上のものはその対象となり、撤去作業もカラーベストの切断や破砕は最小限にし、必要に応じて散水しながらの撤去を推奨しています。
当社では屋根材のはがしはオール手作業でなるべく割らないように作業し極力散水作業をしなくていいようにしています。
(かなり人手がいりますが)
人が住んでなければいいのですが住宅は倉庫と違いますからはがした屋根に散水して雨漏れしたら大変です
又、はがした屋根材料をきちんと適正に処理したかどうかのマニュフェスト伝票をお客様に提示しています。アスベスト入りのカラーベストを専門業者に処理してもらうと通常の処理コストより高く、コストを安くあげる為に無資格者に産廃の処理を依頼しトラブルになるケースが少しずつ多くなっており、差別化を図る為に当社では皆様に確認協力をお願いしています。
(補足)
『カラーベスト製造メーカーで㈱ニチハが出していたパミールという
カラーベストがあります
このメーカーのカラーベストは例外で発売以来アスベストを混入せず製造していたのでパミールが葺いている家はアスベストは一切入ってません。
通常の産業廃棄物処理で出来る為、アスベスト入りのものと比べコストも安く心配がありません。
当時、当社はこのパミールを勧めており当社施工のカラーベストは
全てパミールで葺いてありますのでご安心を