HRDworld

 

ストラットの異音対策

2010-08-26 | クルマの話
またまたミラの話。以前から、ストラットから異音がするというのを聞いていました。
異音発生源の特定は難しいですが、確かにハンドルを切るとグギグギッと音がしますので、スプリングが回転時にシートとズレる音かな?と思い、とりあえず試しに潤滑剤を吹いてみるとちょっと音が軽減。またすぐに鳴り出すようですが、この辺りが怪しいようです。走り出すと鳴らなくなるのか、聞こえなくなるのかは不明ですが、走り出しなどの低速時が特に気になります。


スラストシート全部入り
ストラット式車高調の場合、構造上ここがズレるのは免れないということで、もともと樹脂製のシートが入っているのですが、バネはバネ屋ということで?スイフトのスラストシートを用意してみました。スイフトのものは樹脂シートとステンレスシートがセットになっています。
せっかくなのでスイフトのシートをメインスプリングの上下に、もとの樹脂シートをヘルパースプリングの上下に入れ、豪華スラストシート16枚仕様になりました(笑)。結果は上々で、とりあえずハンドルを切った際のグギグギ音はなくなったようです^o^

ストラット式は転舵に伴ってショックアブソーバ自体が回転しますが、このとき当然アッパーマウントは回りませんので、ここに軸受け(ベアリング)機構が必要になります。また、ホイールストロークや車高を下げることに伴ってストラット自体の角度も変化するので、角度に対しても変化を許容するような機構が要ります。

社外品の場合ここにスフェリカルベアリング(いわゆるピロボール)を使って回転と角度変化を同時に許容する構造のものもありますが、純正アッパーの多くは回転はオイルレスブッシュなどのすべり軸受けで、角度変化はゴムのアッパーマウントで吸収しています。
純正のような粗巻きのスプリングで上下がシートに固定されているタイプの場合スプリング自体が回転することはありませんが、直巻きスプリングの車高調は基本的に回転に対してはフリーなので(というかそうしておかないとストレスがかかります。バネはストロークすると少し回転しようとします)、積極的にすべるようにしておくという方法がとられているんでしょう。きっと。

また、ヘルパースプリングがある場合、ヘルパースプリングは線間密着するものなので、小石などがあると挟み込んで異音の原因にもなりそうです。かなりキレイに見えるこの車でも、スプリングには小石噛みこみ跡っぽい傷が多数ありました。たまにキレイに掃除してあげるのも、異音対策になると思います^^

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スリップ角 | TOP | 発見!Z32カーボンルーフ »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | クルマの話