ヘリコプターx飛行機の可能性

Bell V-280 Valor Reaches 80 Knots


　なにかと話題になるオスプレイですがヘリコプターの垂直離着陸性能と飛行機の速い巡航速度のいいとこどりが出来る可能性は示すことはできた機体でした。ただ同時にこうした「トランスフォーマー」型の航空機が、いかに複雑で高価なものになりうるかを示す例にもなったように思われます。

その後継と目されるのがベル社のV280でエンジンを固定したままプロペラ部分だけをスイングさせることで、V-280の構造をよりシンプルに。これによって、可動部品の点数を大幅に減らしただけでなく、離着陸時に高温のエンジン排気を地面に吹きつけることもなくなり、陸軍が要求する機体側面の積み下ろしドアを設置可能。

　まだまだテストは必要でしょうが安定性が示せれば滑走路の設置のない離島などへの民間輸送などにも期待できるかもしれませんし、いわゆる空飛ぶ車に応用される可能性はありそうです。

　一方これに真っ向から対抗するのがシコルスキーのS-97 Raiderという機体。「X2」と呼ばれる新しいシステムですが従来型のヘリにうしろのプロペラが加わった構造：機体上部の2つの反転ローターと後部のプロペラの組み合わせたものになっています。

Sikorsky S-97 Raider: The Lethal U.S Helicopter under development by Sikorsky Aircraft