Takekida's log

千里の道も一歩から

地球最強のクマムシの秘密

2024-01-27 22:55:47 | What`s new ?
Chemobiosis reveals tardigrade tun formation is dependent on reversible cysteine oxidation、Published: January 17,2024
地上最強の虫として放射線や凍結環境でも生き延びられるクマムシの生存メカニズムを明らかにした論文です。過酷な状況下で脚を引っ込め、体内の水分を大幅に減らし、球体状の乾眠と呼ばれる休眠形態をとることは知られていますが背景にあったのは「酸化」だということです。活性酸素種(ROS)と呼ばれる有害で反応性の高い分子を生成して体内のタンパク質を構成するシステイン(アミノ酸)を酸化し、タンパク質の構造と機能を変化させ、休眠状態が始まるようです。ストレス条件が改善されると、システインの酸化が停止して眠りから覚めるとのこと。実際に抗酸化剤を用いて酸化を抑制するとストレス環境には耐えられなかったとのことでメカニズムが証明されたようです。
人間だと酸化というのは悪玉のようにとらえられていますが酸化 をうまく活用すればこんなこともできるというのは逆転の発想?  人間にもこういったフリーズが可能になる可能性が出てくる可能性があるのかもしれません。
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