ダメな議論―論理思考で見抜く筑摩書房飯田泰之 |
世の中に出回っている通説、常識というのは常に真実であるわけではありません。
この本では世の中に出回っているもっともらしい“ダメな議論”を見抜くための5つのポイントを紹介。
(1)定義の誤解・失敗はないか
→たとえば人々の経済的豊かさを考えようといった場合
豊かさの定義とは?一人当たりのGDP?
豊かさを数値化するのは実際のところ不可能なので
あくまでひとつの指標の話で進めなくてはいけません
これに付随して 真の… 本当の… …の方が自然だ。
といった議論ももっともらしく聞こえるけど意味がありません
(2)無内容または反証不可能な言説
→上の定義が失敗していると導き出される結論も
あいまいなものになってしまいます。
ある指標が伸びたからといって豊かになったとは言い切れません。
(3)難解な理論の不安定な結論
→ たとえばバブル経済の話。不況が非効率産業の整理をもたらし
新たな産業を成長させ次の好況を生むという考え方がありますが
生産性が低くとも歴史のある企業は信用があるためベンチャーよりも
不況の影響は受けにくいと考えられます。さらには不況時にはさらに
安定性のある職業が人気になります。
(4)単純なデータ観察で否定されないか
→ たとえばニートが増えているという議論。
もっとも多くの人のイメージに当てはまる非求職・非希望型無業者は
微増で実際に増えているのは求職型の無業者です。
(92年から02年で
前者は15歳から34歳の人口の2%→2.2%、後者は2%→4%程度の増加)
(5)比喩とたとえ話にたとえられた主張
→ニート議論の中で物質的に満ちたりたから夢がないという発想。
同様に金持ち家庭だけど家庭がうまくいってないとか
誰もが知っているようなストーリーで納得させてしまう手法。
財政赤字を家計にたとえるのも正しくはないです。
財政赤字は政府部門の赤字で結局お金を借りている先は結局、家計から
借りている状態。厳密に国外からの貸借を考えるならむしろ
日本は国外にお金を貸している立場。
てな感じです。良くあるニュース番組やワイドショーでの論説にだまされたくはない人は読んでみてください。 あ、この紹介もたとえ使ってますが…
M:i-3 ミッション:インポッシブル3 スペシャル・コレクターズ・エディションパラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパントムクルーズ>イーサン・ハント |
小学校のときの日曜の夜の楽しみといえばミッションインポシブル(新スパイ大作戦)でした。そのころからずっとMIのファンです。今回は衝撃的なシーンからスタート。アクションと使っている道具もパワーアップ。最後まで手に汗握る展開でした。 イーサンハントがプライベートで乗っていた車はボルボV70でした。
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