Takekida's log

千里の道も一歩から

阿修羅

2009-05-31 22:43:26 | What`s new ?
週末は会社関連での結婚式があり東京に帰省。
少しばかり余った時間で千駄ヶ谷の東京体育館へ。


利用料金は600円/2Hと低額ながら50m+25mの大きなプールがありなかなか快適です。水深は最大で2.2mなのでいつもと水を進む感覚が違ってとても新鮮。昔から感じていたことですが不思議と25mを2往復するより敷居は低く感じます。天井も高く音が拡散していく感じは合宿でよく使っていた宮城のグランディを思い出します。

そして帰る前には東京国立博物館で行われている阿修羅展へ。
興福寺が建てられてから1300年を記念しての展示。
いろいろな所で取り上げられているということもあって1時間待ちとのことでしたが実際は40分程度の待ち。阿修羅というのはもともとヒンズー教では戦闘好きな神で悪者だったとのことですが仏教に取り入れられた際に八部衆という菩薩を守る存在に昇格。興福寺の旧 西金堂安置像の中に八部衆と十大弟子が描かれていて今回の展示はこの描かれている阿修羅を含め現存する14体の仏像が展示されています。
これらの仏像は木彫りでなく乾漆造という特殊な手法が使われています。(粘土で形を作った後、麻を貼り付け、中の粘土を落とし、麻の上に漆を塗った積層構造にする)そのため比較的軽く、火災の被害を免れたのだとか。修羅場というのは阿修羅から来ているとのことでまさに戦い好きの守護神。
八部衆の中でも阿修羅が注目を集めるのは3面で手が6本という特殊なスタイルを持ちながら表情が仏像顔でなく少年の顔で穏やかさを感じることができるからだと思います。これで顔まで鋭かったとするとここまで人気は出なかったのかも。
光の当たり方もあるかと思いますが写真ででているようなきれいな赤色というよりは薄茶色。詳しく見るなら写真なのかもしれませんが本物に迫力だけでなく繊細に創られたという息遣いが感じられたように思います。 
展示の仕方もやはり最大限考えてセッティングされていると思います。あまりに人が多すぎて思うように動けないのは残念ですがそれもしかたないかと。美術館や博物館で並んで入ったのはこれが初めて。 阿修羅の周りは満員電車の中のようでまさに修羅場でした。 昼間より夕方~夜が空いていそうなのでなるべくその時間帯を狙いめ。

阿修羅以外にも鎌倉時代創られた仏像も多数展示。鎌倉時代の力強くデフォルメされた仏像と繊細な感じのする阿修羅が対照的だと感じました。
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