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2023年もよろしくお願いいたします✨

青唐辛子の収穫と、三升漬けの仕込み。

2013年08月21日 | 保存食

Dsc07303_4材料は青唐辛子、麹、醤油のみ。

昨年、渡部先生にお会いした時に、ご出身の会津若松地方の郷土料理(郷土の調味料)である「三升漬け」をいただきました。

先生の畑で収穫されたトウガラシで、手づくりされた「三升漬け」を、「すごく辛いけれど、食べてみて」と瓶に分けてくださいました。

Dsc07331現在の瓶の中。10か月の時を経て、より芳醇で美味しくなっています・・・!

「辛いよ辛いよ」と言われていましたが、豆板醤くらいの辛みかな?と、試しにスプーンの先にちょこっと乗せて、そのままなめてみました。

「・・・!!!!」

かなり辛くてしばらく舌がピリピリピリ……。

でも、麹とお醤油のまろやかさに、かなりパンチのある辛みが最高でした!激辛醤油麹・・・といった感じ??

かなり辛みが強いので、使う時はスプーンの先にちょこっとでいいので、かなり長持ちするのもすごくいいなぁと思いました。

作り方もその時に教えていただきました。

「三升漬け」という名のとおり、青唐辛子1升、麹1升、醤油1升→合計、三升という感じで、青唐辛子(青南蛮)と、麹、醤油の3つを1:1:1で混ぜるだけで簡単にできるそうです。

調べてみると、東北地方や北海道など、寒い地方の郷土料理でした。

大阪、金沢、名古屋と生活をしてきて、三升漬けとは聞いたことも食べたこともありませんでしたが、それから我が家でこの三升漬けは、なくてはならない調味料のひとつとなりました。

豆板醤などの辛み調味料も買うことはなくなりました。

先生は、冷奴に乗せたりとも言われていましたし、東北の方はご飯に乗せて食べることも多いそうです♪

炒め物の辛みづけ、スープや煮込みの味付け、タレや和えものに辛みをつけたい時・・・とにかく結構何にでも使ってしまっています。

カレーも最近は三升漬けで辛みをつけることがほとんどです・・・!

さて、今年は自分の畑で青南蛮を収穫して、三升漬けをつくるということをとても楽しみにしていました。

「野口のタネ」でも何種類かのトウガラシを扱っていて、迷って迷って「鷹の爪」という品種を選びました。定番ですかね。

かすかに赤くなってきたものが2本見つかったので赤く熟す手前のタイミングで、10本の株からもう収穫してよさそうなものを収穫してきました。鷹の爪、10株もつくったんですよ・・・

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青唐辛子って東北や北海道では売っているみたいだけど、わたしは見かけたことがありません。やっぱり東北地方や北海道ならではのものなのかしら・・・?

【材料】

・青唐辛子(青南蛮)・・・200g

・生麹・・・200g

・醤油・・・200g

【つくりかた】

①青唐辛子はきれいに洗ってヘタをとっておく。

Dsc07301構想から1年(大げさ)・・・いよいよこの日が来ました・・・!

②青唐辛子を5㎜以内の大きさで刻む。

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※青唐辛子を触った手で、顔や目などを触らないように、気をつけられてください。また、手ぶくろをつけて刻まれることをオススメします☆ ほとんどのものを素手で仕込んでいますが、こればっかりは警戒して手袋を買って、刻みました。

③麹はボウルに出して、手を洗うようにこすりあわせて、塊をほぐしてぱらぱらの状態にする。

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わたしはこの段階から発酵がはじまっていると思っていて、2~3分程度手をスリスリこすりあわせて麹をスリスリしています。軽く握って塊になる程度でまでやっています。

④③のボウルに刻んだ青唐辛子を入れザックリまぜる。

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⑤醤油を加えてよく混ぜる。

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⑥ちょっと大きめの(空気が入って発酵しやすくするため)保存容器に入れて常温で2~3日置いておく。

発酵するまで1日に2~3回、フタを空けて清潔なスプーンなどで中身をかき混ぜます。

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1日目の夜。醤油の水分が下に沈んでいます。瓶をぐるぐるまわして水分を上までまわしたり、フタをあけてスプーンでかき混ぜて水分を均等にするようにしたり・・・

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夏場なのですごく発酵が早いです。また24時間も経っていない翌朝もういいんじゃない?ってくらい全体がポッタリ。でも、ヤバいか?という寸前くらいまで発酵させるのが結構好きなので、このまま3日粘りました。

Dsc07332左2つが初めてつくったもの、右が昨年いただいた「三升漬け」。

そして、晴れて完成~?長いことやりたかったので、喜びもひとしお・・・種蒔きしたあの日から・・・長かったです・・・!

微妙に麹があまり、消費期限も迫り気味、おまけにお鍋に残りご飯もあったので、ついでに横っちょで甘酒をつくりました。

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鍋に残ったご飯にひたひたより多めの水を加えて火にかけます。60度になるくらいで火からおろし、スリスリした麹を加え、カニ箱に入る大きさの鍋に移し替えてタオルを蒔いて、カニ箱に鍋を入れてそのまま10時間放置・・・

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今は気温も高いので、ビニールなど厳重にかけたりせず、途中で様子も見ず、10時間置いておいただけでした。

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このベンチの下が定位置です♪

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甘酒をつくるときだけ、温度計をつかいます。このためだけに、買いましたから・・・!

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この日の収穫。青南蛮は束がきれいだったのだけど、畑でさばいてから持ち帰りました。

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連作障害が出ているので、全体の1~2割しか収穫できていませんが、なんとか実ってくれているイタリアントマト・・・!サンマルツァーノトマトという品種です。日本では加熱することが多いですが、キメこまかくてわたしは生食もイタリアントマトが大好きです。

普段はモッツァレラチーズなどオシャレなものほとんど食べないのですが、イタリアントマトは毎年つくるので、年に1度はカプレーゼつくります♪

http://blog.goo.ne.jp/hudo-mau/d/20120830

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ボチボチ、今年のバジル仕事も進行中です♪

また「てのしごと」で掲載させていたいだきます?


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