風信子は独身のときに非鉄金属と呼ばれるアルミ建材の大手メーカーに勤めていた。
当時のアルミ建材業界は、住宅用サッシ、ビル用サッシ、店舗用サッシからエクステリア用品にまで手を広げて急成長を遂げている部門であったゆえに残業に継ぐ残業であり、今なら立派なブラック企業だ。
この時の経験が、風信子に結婚してて正社員なんて無理!
という思考を持たせてしまった。
だが、男性社員の背中越しに、高層建築物に使用されるカーテンウォールやテンパライト等の設計図を眺めると、発展していく日本社会の有様を見るようで心躍ったものだ。
で、勤めていた会社は、アルミ建材メーカーとしては後発だったので、超一流の優良企業との競争において不利な状況だった。
その為、営業を助けてくれる代理店が頼りであったが、随分とその代理店には理不尽な要求で泣かされもした。
その時に、男社会の凄まじさと仕事のやり方に嫌悪を抱いた。業界とは関わるまいとも思った。
仕事を取ってきてくれる代理店の横暴さは本当に目に余るものがあったが、九州は宮崎に進出したばかりの後発メーカーの営業所でもあり、社員が経験の浅い若い者ばかりなので代理店の言うままであった。
それでも、後発メーカーが県や市の入札に参加することが出来るという場面に立ちあうと風信子は本当に嬉しかったものだ。たとえ、強引なやり口の代理店の画策とはいえ。
ようやく手に入れた公共事業入札への参加。
図面は幾度も突き返された。厳しい指摘。何度も引き直して許可がおり納入が決まったことであった。
サッシ納入だけでも大変な事であった。
施工業者だって気を引き締めて掛かった工事だったろうと昔は想像していたが…。(勿論、民間の仕事だってアルミ建材メーカーとしての仕事は皆、一生懸命していた。実際の工事は分からない。)
いやいや実際は高槻の公共事業はそうではなかった。
あれほど厳しい公共事業(高槻市の小学校、中学校の新築建設工事)は手抜き工事(施工不良)だと判明した。
建設業者が設計書どおりに施工しないのはなぜか
渡された設計図があまりに厳しい強度を要求しているので、阿保らくて業者が鉄筋を間引きしたのか
高槻市役所から仕事を取るために入札金額を低く設定したので、損をしないために業者が3本入れる処を2本に間引いたのか
業者は真っ当だったが、実際の下請けの施工業者が間引いたのか
工事が始まった後で、施工業者と担当の市職員の間で話合いがあり、設計図どおりにせずとも大丈夫との判断があり間引いたのか。
(たぶん、そのような時に文書化はしないであろうし、最早、あったとしても文書は廃棄されているだろう。)
素人(風信子)には考えもつかない方法、思考によりなされた…。
この件に関しては、☆ 高槻市で発覚した、小学校・中学校校舎の手抜き工事。で詳しくふれているように、高槻市の9月議会で市会議員さんにより厳しく指摘をされています。
それに対して、高槻市は調査委員会を設置して調査、原因、課題等を検討すると約束しています。
それでも各議員さんたちは、数度にわたり業者名の公表を要求していますが、最初は口を濁し、次はホームページへの公開をためらっています。
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