風信子(ひやしんす)の☆本の紹介&エッセー☆俳句

濫読・雑読の風信子(ひやしんす)が気の向くままに、お気に入りの本を紹介いたします。

遠藤周作先生もおっしゃっていた『共時性』を感じさせる出来事が起きた!

2005年06月26日 | ☆エッセー☆ビター(苦味)をちょっぴり
そのことは今朝になるまで知らなかったのであるが、不思議な一致なのである。

昨日、図書館司書の講習が始って2つ目の試験が午後からあった。『生涯学習概論』である。色々な問が出た。リカレント教育とは? 生涯学習とは? 社会教育とは? 発達課題とは? 最後に、生涯学習支援のために図書館が果たす直接サービスにはどういうものがあるか。

出るべくして出た問題だが、勉強不足でギリギリまでノートを開く体たらくであった。でも、同じように皆がドキドキしているのが分かった。そして終わったとき、疲労感を感じた。

土曜の3時半というマダ暑い日盛りに試験は終わった。梅田に出てきたときは4時過ぎ。月曜には『中国の図書と図書館史』の試験がある。講師が配った資料とノートは持ち込み可と聞いて、皆は一様にホッとしていたが、私はわからない言葉がたくさんあるので調べないといけない。若い子達はなじみの大学図書館へ行くと言っていた。私は、先日、紀伊国屋で一冊のビジュアルガイドブックを購入していたが、まだもっと詳しいものを欲しい。

ということで、ジュンク堂まで本の入った思い荷物を抱えて歩いていった。
古代中国史というようなものしかない。色々と物色していたら、懐かしい東洋文庫の棚を見つけた。だいぶ昔に二冊購入していただけだけど。東洋文庫はどこにでも置いてある文庫ではない。だいぶ若い頃に唐の時代に惹かれていて、有名な『長安の春』石田幹之助を買った。雰囲気に酔いしれていたけど、活字が小さいので若い頃でも読むのが大変だった。

あと一冊は、『中国社会風俗史』であり、なかなか珍しい本なので欲しくて買ったのだ。東洋文庫は、とても貴重な本や珍しい本が多い。絶版になった惜しい本も多いらしいが、つい最近、テレビで出版している平凡社が、古本屋で埋もれていた自社の貴重本(東洋文庫のを)捜して、スキャナーでパソコンに取り込み、本を電子化して売るのに備える様子を伝えていた。

(この、東洋文庫を電子化する様子を見ているのも、ナンカ印象的というか、不思議だよね。なかなかこうはいかないと思う。偶然の一致というか・・・。)

この東洋文庫をはじめて見たのは、最初にふれたように独身の頃である。別府大学で図書館司書補の講習を受けていて、大学の図書館の本は借り放題だったから、入り浸っていた。そのときに、東洋文庫集の書架をみて感動した。参考資料として『長安の春』東洋文庫~ と紹介されるばかりで地方の本屋では目にふれない本に初めて出会えたのだ。とても嬉しかった。

で、今回は司書講習を近畿の大学で受けていて、大きな都市型書店で25年ぶりに東洋文庫の本をたくさん見て一冊手に入れた。

25年ぶりに東洋文庫の本を購入というのも何か不思議だけど、もっと不思議なのはズット捜していた本を買ったのだけど、捜していたのは『パンソリ』という韓国の伝統芸能の歌集なの。2千3百円もするし、買うのを迷った。他にも買わなきゃいけない本があるし。でも、なかなかココまではこないし、と思案して買った。私の知りたかったのは、『沈清歌』(シムチョン歌)なのだけど、有名な『春香伝』(チュンヒャン伝)が最初に載っている。これも知りたい。やっぱり買おう!

と思って購入し、T市へ帰ってきた。その後、本をチラリとみるだけで、朝が来た。
で、朝、朝日新聞の土曜日のサービス版(be on Saturday)を見て驚いた。

一面に“百年の契り忘れがたく” という見出しで、愛の旅人、韓国・南原 『春香伝』の紹介がされている。あ~!! やはりこの本を買っておいて良かった。買わなければ、この記事をみたときにシマッタやはり買えばよかったとおもうだろうから。

それより、こんな偶然があるだろうか。やはり、遠藤周作先生が著書で書かれていたような、『共時性』のようなものだと思う。さらに、ジュンク堂では遠藤先生の『人生にはすべて無駄なことはない』の本を目にしていた。欲しいなと思ったが、また今度ねとあきらめた。やっぱり買うべきだったのかなあ。

今、零時20分。こんなことしていてどうする風信子。でも、書いておきたかった・・・。

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