スキー検定1級ではターン始動時に「抜重すると合格しない」という話をよく聞きます。
そこで、本日は抜重しない(正確には最小限に抑える)ターンのコツを書かせていただきます。中級以上の方であれば、恐らく数回の練習で感覚が掴めると思います。是非!
1.ターン始動時の「抜重」とは
ターン始動時に上に伸び上がる動作が「抜重」です。この動きによりスキーの板に圧が掛けられない時間が生じ、足首が緩んで足元が軽くなり、後傾になる可能性も高まります。
2.「抜重」がよくない理由
「抜重」によりスキー板への圧掛けが遅れ、ターン弧が想定より大きくなりがちです。1級では滑走のスピード、安定感、操作性が求められるため、その点に悪影響を及ぼすのです。
3.「抜重」しないターンのコツ
以前の記事でも触れましたが「抜重」しないコツは、内足の膝から下の内側を意識して両脚を左右に傾けてターンすることです。(その際、膝を前に押し込む動きは当然必要です)
膝から下の脚を左右に動かすだけなので、体全体(特に上半身)が上に伸び上がる動きが出難くなります。正確には必然的に上への動きは伴いますが「伸び上がる」動きとは異なります。
4.外脚(板)への荷重が不足するのでは?の誤解
内脚ばかり意識すると「外脚(板)への荷重が不足するのでは?」という疑問が出てくると思いますが、意外に無意識に荷重出来ます。特に股関節を意識しながら行うと上手くいきます。
5.効果・実体験
こちらも以前の記事で触れましたが、このコツにより抜重・内倒気味で不得意だった大回りが1週間で激変し、その後、1級に合格できました。
こちらのコツはスキー場リフト係の大先輩で元競技系スキーヤーのアドバイスです。是非、来シーズンお試しください!