今年の2月と5月、日経平均株価が38,000円~39,000円レベルの時に当ブログ記事で「何か変?」と題して2回掲載しましたが、遅ればせながら急落(暴落)が来ました。
1.日経平均株価急落の要因
●円高です。その背景は日銀金融緩和政策転換による海外投資家の「円キャリートレード」の解消(アンワインド)だと推測します。海外投資家は速く、一気に動きます。
●日銀総裁の金利0.5%以上の引き締めもあり得る旨の発言が効いたようです。(その後、火消ししましたが・・・)
●参考:「円キャリートレード」=超低金利の円を調達(借り入れ)し、それを外貨に換えて高金利国の資産で運用して運用益に加えて金利の利ザヤを稼ぐ取引)
2.日経平均40,000円は第2のバブル?
●第2のバブルだと思います。何故なら近い将来の日本経済は1989年のバブルを更に越えた成長期待がなく、過去に熱狂したバブルの株価水準を超える理由がないためです。
●また、日銀の株式買入、海外投資家、新NISAがもたらしたバブルだとも思います。
●そして、海外投資家が利食い(儲かり)、国内投資家(特に個人)がやられる日本株市場お決まりのパターンになっているとも感じます。(投資家動向統計データを要確認ですが)
3.今後の相場予想
直近はパニック売り(狼狽売り)からオーバーシュート(過剰な動き)気味だったので、日経平均は当面33,000円~36,000円のレンジ(ボックス)相場に一旦落ち着くのではないかと予想します。
【理由】
①上昇相場のトレンドが終わり一旦、相場の居所や方向性を探る展開に入るから。
②下値は今回第2のバブル相場が始まった起点で上値はその後の上下半値レベル。
③円高は一旦は145円付近で止まると予想するから。145円はチャート上のポイントレベル。
今後はこれまでの超低金利、円安、株高の長期トレンドは変わり、相場予想が大変難しい時期に入ったと思います。
なお、当掲載記事はあくまで今後の相場動向を保証するものではなく、資産の投資行動は各皆さんの自己責任に委ねることにご注意下さい。
ちなみに今年の2月と5月の掲載記事はこちらです。(↓)