特に霞ヶ浦のワカサギ漁は、全国に先駆けて早く始まるのだそうです。
昔は帆びき網漁でしたが、今はいずれもトロール漁とのこと。
帆引き船は、今は観光帆引き船として、期間限定ですが霞ヶ浦で見ることが出来ますね。
シラウオとワカサギについては、
茨城県の公式HPの
① ホーム > 茨城を創る > 農林水産業 > 水産業 > 霞ケ浦北浦水産事務所 > 霞ヶ浦北浦の水産物 > シラウオ
https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/kasui/shinko/kasumigaura-shirauo.html
② ホーム > 茨城を創る > 農林水産業 > 水産業 > 霞ケ浦北浦水産事務所 > 霞ヶ浦北浦の水産物 > ワカサギ
https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/kasui/shinko/wakasagi.html
に詳しいので、こちらを参考にさせて頂きますと、
シラウオは、主に汽水域に生息するサケ目シラウオ科の魚
そして、海水域に生息するイシカワシラウオとも別種の魚だそうです。
7月21日のトロール解禁時の体長は4センチほどで、それが、12月頃には10センチほどに成長するとのこと。
12月の漁を「寒曳き」というそうですが、寒曳きのしらうおは、結構大きいのですね。
そしてキュウリウオ目キュウリウオ科のワカサギは、
7月21日の解禁時の体長は6センチほどで、12月頃には10センチ以上に成長するとのこと。
大きく成長したその寒曳きのワカサギを焼いたものを、江戸時代、霞ケ浦沿岸の麻生藩の藩主が徳川家に献上したところ
大変喜ばれて、それ以来「御公儀の魚」として献上されてきたそうです。
ワカサギを「公魚」と書くのもこの「御公儀の魚」からとのこと。
この寒曳きのワカザギを串に刺して焼いたものについては、当ブログの以前の記事
茨城のお正月料理
でもちょっと紹介していますので、良かったらお読み下さい
そして夏に獲れるワカサギは、「ナツワカ(夏ワカ)」と呼ばれますが、夏のワカサギは実は一番脂がのっているそうで、上記のサイトによると
「食用油の入手が難しかった頃は、漁師さんがナツワカを茹でて煮干しを作る際に、浮いた油を集めて農家さんの育てた野菜と物々交換し、揚げ物などに使っていたそうです」
とのこと! 夏にそんなに脂がのっているとは!
7/21の漁解禁直後の初物のシラウオを頂く機会がありました。
しらうおのお造り。
つやつやで透明で、ピンとした姿が美しい。
口に入れると、全く匂いはありませんし、特徴的なのは、なんといっても野菜のようなサクサクした歯ざわりと滑らかな舌触り。
そしてさっぱりながらも、旨味もしっかりあって、美味しかった。
こちらは、霞ケ浦の幸の天ぷら盛り合わせ。
緑の美しいピーマンの天ぷらに、赤いのは川エビのかき揚げと天ぷら(小さい川エビはかき揚げ、
大きいものは一匹ずつ天ぷら)、そして白い魚がたくさんあるのが、シラウオのかき揚げ。
お造りで頂くシラウオとはまた違う味わい。
熱々サクサクの衣と一緒に、衣に負けないシラウオの味わいが口に広がります。
※霞ヶ浦の川エビ(テナガエビ)についても、またいずれ触れたいと思います。
川エビの天ぷらも、甘くて、サクサクして、美味しかったです。
なお、川エビ(テナガエビ)の卵は「えびまこ」と呼ばれる稀少な食材。
当ブログでも、以前、「えびまこ」について書いておりますので、良かったお読み下さい。
霞ケ浦の「えびまこ」のお雑煮
お土産に購入した、初物のしらうおの煮干し、同じく初物のワカサギの煮干し。
そして寒曳きのしらうおの煮干しも購入。
写真奥は、新物のワカサギ(夏ワカ)の煮干し。
写真手前の右は、新物のシラウオの煮干し。
そして手前左は、(多分冷凍保存されていた)寒曳きのシラウオの煮干し。
大きさの違いに注目!
一般に「煮干し」と言うと、からからに乾いた固い干し魚をイメージされるかと思います。
ところが、霞ヶ浦沿岸の、ワカザギ、シラウオなどに「煮干し」は、柔らかい半乾燥状態。
「しらす干し」を想像するとイメージしやすいと思います。
塩味がついているので、そのままでご飯のお供にも、お酒のお供にも、とても美味しい。
でも、もっといろんな食べ方を知りたいですよね。
そこで
霞ヶ浦沿岸、行方市では毎年、地元食材を使ったレシピコンテストがあり、入賞したレシピは公開されています。
その第4回レシピコンテストが「川魚」で、美味しい食べ方がいろいろ紹介されています。
詳細 行方市地域ポータル「なめがた日和」 > 第4回 行方レシピコンテスト【川魚】結果発表!!
https://namegata.mypl.net/mp/recipe_namegata/?sid=66647
実は、以前も書きましたが(私事で恐縮ですが)、そのレシピコンテスト第4回「川魚」レシピコンテストの
「鯉・ワカサギ・シラウオ・川エビの加工品を使った部門(主食・おかず)」で入賞させて頂いたことがあります。
料理名:「おこげの「霞ヶ浦の恵み」あんかけ」
こちらのサイト
なめがたブランド戦略会議 https://namegatafoodvalley.org/
に、レシピが公開されていますので、ご覧になって、是非おうちで作ってみて下さいませ♪
「おこげの「霞ヶ浦の恵み」あんかけ 」
私のレシピ以外も、もちろん、とても美味しそうなレシピばかりです!
レシピコンテスト開催を続けておられるのってすごいと思います。継続は力なり!ですよね。
海も、山も、湖も、平野(田畑)もある茨城、食の宝庫だとつくづく思います
写真は、行方市麻生地区から見た霞ヶ浦(2022年7月撮影)
【その他の参考サイト】
茨城をたべよう いばらき食と農のポータルサイト
茨城をたべようTOP > いばらきの農林水産物 > シラウオ
https://www.ibaraki-shokusai.net/brand/shirauo/
(市川)