10月末~11月初旬に毎年行われる『筑波山麓秋祭り』の田井地区での催しで、神郡の
桜井菓子店さんで『伝統菓子 押しもの』が販売されるのが気になっていて、
今年の秋祭りに訪れることが出来ました。
11/3(木・祝日)限定販売なんです
桜井菓子店さんは、あんドーナッツで有名なお店。
ご高齢のご夫婦が手作りで細々と作られているあんドーナッツですが、
テレビでも時々紹介されたこともあり、土日祝日などは昼前に売り切れてしまうほどです。
そのお店で作られてきた『伝統菓子 押しもの』、わくわくして購入♪
『押しもの』と呼ばれるお菓子は、もち米等の穀類の粉に砂糖や水あめを加えて作られた生地を、
吉祥紋(鯛、海老、鶴亀、松竹梅など)が彫られた型で押して形づくられるものです。『打ちもの』とも呼ばれている、日本の伝統菓子の1つ。
(『押しもの』と『打ちもの』は違いが少しあるようなのですが、私には分からないです…)
さて、この日、店頭に並んでいたのは2タイプの模様でした。
一つは、薄紅に着色された伊勢海老の形。
もう一つは、薄紅と黄色の二色に色分けされた蓑亀(ふさふさの尾のような藻が生えている亀)の形。
私は薄紅の伊勢海老の方を購入しました。(前回の記事に続き、エビなのは偶然です(笑))
お店の中で別のお客さんと店主さんが話されているのが聞こえました。
日持ちのするお菓子で、お祝いの引き出物などでよく出されていたそうです。
中に小豆餡が入っています。
食べると、思っていたよりしっとりしていて食べやすく、甘味を強くなくてちょうど良い。
そして、この小豆餡は…そう! あのあんドーナッツの餡と同じ美味しさ!
このタイプの『押しもの』菓子は、昭和の頃、引き出物などで見慣れたものでした。
結婚式の引き出物の中や何かの祝典の手土産にもあったと記憶しています。
私の記憶の中では、吉祥紋の柄に鮮やかに色づけされていましたが、
食べるとボソボソして変に甘くて…正直好きなものではありませんでした。
小豆餡なども入ってなく、白いボソボソの生地だけでした。
でも、桜井菓子店さんの押しもの、かなり美味しかったです。
生地も食べやすかったし、なんといっても小豆餡が入っているのも嬉しい。
さすがと思いました。
お店はご高齢のご夫婦が営まれていますが、あんドーナッツも含め、
どうかこの味が消えないように…と切に祈っています。
桜井菓子店さんの、あんドーナッツと押しもの(伊勢海老の形)のツーショット
(市川)