建築設計者の日々是好日

建築家として感謝をもって生きる日々の記録

東京の雪とエアコン

2014年03月12日 | 建築
やっと暖かくなって来ましたが今年の冬は異常でした。

雪の重みで体育館の屋根が崩壊した報道がありましたが、エアコンの故障はあまりメディアには出ていません
しかし、実際には東京のエアコンは寒冷地仕様ではないし、防雪フードもついていないものがほとんどで実際には故障したエアコンは多かったのではないでしょうか?

かくいう私の事務所のエアコンの屋上に置いてある室外機も雪の後故障してしまいました
ほかにも、1年経っていない新築の老人ホームのエアコンが雪の最中に故障してしまい、入居の方が他の部屋に移動するという事態も起きています。
最近のエアコンは省エネの為にインバーターになっていて、ファンで雪を吹き飛ばせなくなってしまったのではないかと推測しています。
そのほか、住宅地ではお隣との間隔が狭いため、その隙間に置いてある室外機が屋根から落ちてくる雪で埋まってしまい、機能を発揮できなくなるという状態も見られました。

元々、エアコンはヒートポンプという機能で外気の熱を室内に持ち込む原理のため、外が寒ければ寒いほど効きにくくなるという宿命を持っています。
夏は40度になっても室内が27度であれば13度の違いでもかなり涼しく感じますが、冬は零度であるとして内部を20度に設定しても寒く感じるでしょう。
これでも、ヒートポンプの熱効率はいいので省エネの観点から見ると他の方式はなかなか採用できません。
なかなか難しい問題です。

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