建築設計者の日々是好日

建築家として感謝をもって生きる日々の記録

真のプロフェッショナルの受難

2008年04月24日 | 建築
先日、長年設備の設計を担当していただいている事務所の所長と話をした
建築士法改正で、設備一級建築士が新設される
これに受からないと事実上仕事ができないか、どこかの下請けをするしかない
出身が電気であることと熟年なのでこれから勉強したとしても受かる見込みはないという

構造設計者もそうだが、資格だけでなく今までの実務を見てきてお任せできる人物かどうかで判断している
資格や所属だけではその人の力は判断できないのはどこの世界も同じだろう
設計は組織であるべきだと考えているが、最後は個人の力の結集が組織力となるのであり、力のない人間がいくら集まっても組織力は発揮されないことは明白だ

それにしても、耐震偽造事件以降の法改正の動きは何か変だ
現時点で頼りになる老練なプロフェッショナルを切り捨てるような結果になっている
実力のない資格だけの稚拙なえせプロフェッショナルばかりになっては、誰をたよりに設備設計をすればいいのかとまどうばかりだ
問題が社会に重大な影響を与えないうちに見直しを希望してやまない
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