今日のマコなり社長のインサイドストーリーズから
・メンタルモデルとは、聞き手の頭の中にある「これからこのようなことを話すだろう」という理解のことであり、先の予測をしやすいように話すこと。
・スモールYES・ビッグYESは「一度にバーッと話してなにかを納得してもらおうとするのではなく、細かく相手の理解を確認していこう」ということ。
・ワントーク・ワンアクションは、人は7語±2しか覚えられないので「ひとつのフレーズでも覚えてもらえれば十分なんだと理解して人になにかを伝えよう」ということ。
・人間の思考は感情で意思決定をして、論理で帳尻を合わせる。
【心を動かす話し方編】「ビジュアライズ」「デメリットプレゼン」「ストーリーフォーミュラ」「Whyから始める」「権威の力」の5つ
1.ビジュアライズ
・ドラマや映画の一場面が浮かぶかのように具体的に話をする。情景が浮かぶかどうかが大事である。
情景を浮かばせるためのポイントは3つ「ストーリーを作る」「超具体的に話す」「心の声を入れる」
1.ストーリーを作る。(トライアスロンの例)
2.超具体的に話すこと細かく話すことで、相手の頭の中にイメージができる。
3.心の声を入れる。具体的には「このときは正直、絶対に無理だと思いました」という感じ。
2.デメリットプレゼン
・どんなに正論を言っても人間は感情で意思決定をする。
・ずっと続けてきたやり方を変えようとすること自体がその人の存在の否定につながる。
・デメリットプレゼンとは、自分の提案のデメリットを自分から先に言うことで「あなたの言っていることは間違っていないですよ。これまでのことはなにも問題ないですよ」ということを伝えるテクニック
・提案してデメリットを示した後に、デメリットを超えるメリットと、期限付きで「失敗したらどのようにするのか」を語ることがデメリットプレゼン
3.ストーリーフォーミュラ(人に商品を売るときに効果抜群な、古典的な話し方の型)
・「私とあなたは同じ状態でした。それでも挑戦と失敗を続けて、あるやり方に偶然運良く気がつき、うまくいきました。それは他の人にも有効でした。だからこそ、あなたもうまくいきます。次はあなたが成功する番です」という感じ。
ストーリーフォーミュラの7ステップ(1.似ているスタート地点、2.チャレンジ、失敗、研究の連続、3.突然の出会い、発見、4.成功の連続、5.詳しい分析と完璧なメソッド化、6.他人の成功、7.次はあなたの番)
・「あなたと同じように困っている人が世の中にいて、その人が偶然大成功しました。そのやり方は他の人にも有効でした。あなたもそのやり方を知りたくないですか?あなたもきっとうまくいきますよ」という言い方。
4.Whyから始める。
・「なぜこれをやるのか」「なぜこの商品が生まれたのか」というところから伝えていくほうが、心が動く。
・Whyを納得してもらうには「どんな在り方でいたいと思っているのか」という生き様に納得してもらわなければならない。
・自分の生き様に納得してもらうためには、一貫性と具体的なストーリーが必要。サラッとWhyから語り始めただけで納得してもらえるとは限らない。その人間が一貫していなければならない。
・Whyの強さは一貫性があればあるほど強まるが、いきなりできることではない。
5.権威の力(なにを言うかよりも誰が言うか)
・権威の力には、理解しておかなければならない心理法則が2つある。
(1)ハロー効果(結果を出して、結果をきちんとアピールすること)
・なにかひとつでも目覚ましい結果を出している人がいると、それに引っ張られてその人の他の能力も高く見えてしまうという現象。
(2)ザイオンスの法則
・人間は想像しやすいものをつい選んだり、過大に評価したりしてしまう。
・私たちは、イメージできるものや思い出しやすいものを過大評価する。
・単純に「よく会っている人」「身近な人」というだけでも強い権威の力がある。
・嫌味のない言い方で自分の権威を伝えるのは重要な技術です。そのために使うべき言葉は「運良く」「皆のおかげで」
・誰でも今すぐに使える最強の権威は、見た目と話し方
最後におまけとして、「チラ見せ」
・文章は読む側が主役なので、メンタルモデルが超重要だが、スピーチは最初から最後まで見たり聞いたりする前提なので、結論を先に言ってしまうと話がおもしろくなくなってしまうので、非常識なチラ見せを続けていくことが大事である。
・非常識なチラ見せをするためには「問いかけ」「焦らす」「結論にこだわらない」の3つがポイント。
・世の中の大事なことは、いつの時代もシンプルで、目から鱗のものはない。むしろ、結論に至るまでのプロセスのほうが大事なので、結論は聞いたことがあるようなシンプルなことのほうが良い。