現場や事務所ではやたらと「整理・整頓」の張り紙を目にするものの、「忙しくて」「お客さまが第一」とばかりに「できない」言い訳が先行する。
なかには「“5S活動” で経営改善ができるのなら“技術”なんかいらない」「やろうと思えば、すぐにできる」と言う人さえ現れてくる。
しかし、他社を見てみると世界トップクラスの利益を計上しているトヨタでは「KAZEN」活動の中核をなす手法の一つが、この5S活動であるということも事実である。
5S活動を進めるうえで重要なことは、「何のために5S活動をやるのか」と言う目的と全員参加の仕組みである。
導入当初は行動する5S活動によって、職場がどんどんきれいに変わって行くが、ふと気がつけば、5S活動を行なうことが目的になっていることもある。
現在、「KAIZEN」活動で取り組んでいる「ムラ」「ムリ」「ムダ」の改善項目のなかで、特に「ムダ」、例えば「個人用手持ちのむだ」「在庫のムダ」「運搬のムダ」等を“5S活動”の「整理」「整頓」の手段を使って、標準化を図り、残りの「清掃」「清潔」「躾(しつけ)」でしっかり歯止めをかけることにより、今後の職場環境での「品質担保」「安全確保」「生産性向上」の推進が可能となる。
その結果、お客様の信頼が更に向上し、経営体質も更に改善されていくこととなる。
社員1人ひとりが、すぐにできる身近な経営改善。
それが5S活動!