松尾芭蕉の俳諧理念に「不易流行」がある。
「不易」は時代を超えても変わらないもの、「流行」はその時々に応じて変化していくもの。
この二つは相反する概念のように思えるが、芭蕉は、根本は一つであると考えた。
弟子の向井去来が、芭蕉の俳諧の心構えを『去来抄』にまとめている。
そこに「不易を知らざれば基たちがたく、流行を知らざれば風新たならず」とある。
すなわち、普遍的な真理を知らなければ基礎は築けない。
しかし基本を知っていても、時代の変化を知り、革新していかなければ進歩はない、と。
芭蕉は常に新しさを求めて不断に変化する中で、不変の“永遠性”は確立されると提唱したのだ。
:「名字の言」
今やっていることは、基本と原則から外れていないか?
そして、楽しいか、心がワクワクしているか?