ドラッカーのノウハウが活用できる環境を構築することが大切だが、そのこともドラッカーは教えてくれている。
それが「経営者に贈る5つの質問」である。
環境作りに一番力を発揮できるのは経営者、リーダーである。
人には、今よりもよくなりたいという欲求がある。
その欲求の方向性を合わせることがリーダーの役割である。
ただ、現実的には、組織の中の経営者やリーダーがその能力に秀でているとは限らないところに悲劇がある。
少なくとも、経営者やリーダーはその能力に秀でている者を発見し活用する能力は必要である。
それができない組織は、マネジメントの基本と原則が実行できずに時を経ず破綻する。
組織にとっては、経営者やリーダー的資質を持つものを組織の運営に関わるポストに就けることが大切である。
私のなすべきことは、私がサポートできる大きさの組織に対して、その環境を構築支援することか?
その環境を構築することがドラッカーの目指すべきところであり、その環境が構築できた組織においてドラッカーのノウハウは相乗的に生かされる。
大切なのは、本音で話し合える環境。
そして、話し合う内容は、チームの目指すべき方向性とメンバーの位置づけと役割についてである。
プラスアルファの要素として、リーダーシップがある。
リーダーシップを持ち合わせていいれば、組織のリーダーの位置に居なくてもマネジメントを機能させることができる。
多々あることでもあるが、リーダーシップを具えていないリーダーの組織においては、リーダーシップを具えているメンバーがマネジメントを推進していけばよい。