乱気流の時代の課題は、企業において意思決定を行う人たちに新しい現実を直視させ、通念に負けることなく、間もなく迷信となる昨日の現実から脱却させることである。
乱気流の時代のマネジメントとは、新しい現実を直視することである。
それは、数年前の常識ではなく、今日の世界はどうなっているかとの問いからスタートすることである。
:「乱気流時代の経営」
目指すところは、計画書とルール化による組織構造に影響を与えるトップダウンによるイノベーション的経営と仕事の本質に対する話合いや議論を重ねて現場でルール化したことの改善を重ねるボトムアップによる現実的運営の共存である。
すなわち、イノベーション的経営と現実的運営の共存である。
仕事の論理を優先するイノベーション的経営と労働の力学を優先する実践的運営の共存である。
ドラッカーは全社員がマネジメントの本質を理解する必要があると考え、マネジメントをリベラルアーツとすることを提唱していた。
そして、マネジメントに欠かせないのが人間力(ジンカンリョク)である。
人間力(ジンカンリョク)が機能すると幸せを感じることができ、組織により多くの成果をもたらすことができる。
人間力(ジンカンリョク)を機能させる能力は、神から与えられたものではなく、人類が獲得したものである。
これによって、人類は地球の覇者となった。
マネジメントは、仕事の論理と労働の力学に対する理解が必要であり、仕事をより論理的に実行することが求められる。
人間力(ジンカンリョク)を機能させるには、組織構成員一人ひとりの価値観の違いを認識し位置づけと役割を明確にしなければならない。
ネクスト・ソサエティにおけるマネジメントは、労働の力学から仕事の論理に重点を移していかなければならない。
AIを機能させるには、労働の力学から仕事の論理に重点を移さなければならない。
しかし、人間力(ジンカンリョク)を機能させることができなければ、マネジメントで成果をあげることができたとしても明るい未来はやってこない。