<本日の一言>
現在、関東の大学囲碁部のリーグ戦が行われています。
母校の中大は、3連勝で1部昇格に向けて好スタートを切ったようです。
良い結果が出ることを祈っています。
</本日の一言>
皆様こんばんは。
本日は毎月恒例、日本棋院情報会員のPRを行います。
年を取ると、月日の流れが早く感じるようになると言いますね。
前回からずいぶん間が空いたように感じるかもしれませんが、たぶん気のせいでしょう。
なお、過去の記事はこちらです。↓
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回
第11回 第12回 第13回 第14回 第15回 第16回 第17回 第18回 第19回 第20回
第21回 第22回 第23回 第24回 第25回 第26回 第27回
今月は
第8回マスターズカップ準決勝、王立誠九段-依田紀基九段
第43期棋聖戦Cリーグ、六浦雄太七段-伊田篤史八段
の2局を解説しました。
ここでは王-依田戦の解説の一部をご紹介しましょう。
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1図(テーマ図)
「Kiin Editor」キャプチャー画面です。
この局面から・・・。
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2図(実戦進行)
このように進みました。
意外と感じられる方が多いでしょう。
なぜこうなるのか、分かりやすく解説しています。
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3図(実戦)
白1「まずノゾキを利かしました。」
黒2「いわゆる「外側と内側」の交換であり、白の打ち得です。」
白3「それから滑っていきました。」
黒6「右辺は黒石の多い所なので、動き出しても苦しい戦いになります。
そこで、白は小さく捨てる作戦を採りました。」
幽玄の間で解説する際と同様に、まず文章でしっかりと解説することを心がけています。
全ての解説図を見るのはしんどいという方もいらっしゃるでしょうからね。
さて、ここで参考図が入ります。
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4図(参考図)
「白1と動き出すのは無理です。
全部取られてしまうかもしれません。」
3図白1で、右辺白を動き出した場合の図です。
これでは白は幸せになれないので、捨てる作戦を採ったわけです。
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5図(実戦)
実戦に戻ります。
白1「その代わり、こちらで戦いを仕掛けました。」
黒2「黒は反撃する一手ですが・・・。」
白1に対して、別の対応を思い浮かべる方も多いでしょう。
それが次の参考図です。
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6図(参考図)
「このように中央を止めるのが白の狙いです。
これは黒がつらすぎます。」
中央が真っ白になってしまいますね。
こうなっては黒がいけないので、5図のように反撃する一手というわけです。
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7図(実戦)
実戦に戻ります。
白1「要石を助けて、黒の退路を断ちました。」
白3「左方に白の壁が控えているので、ここでなら戦えると判断しています。
戦場選びは非常に大切です。」
4図と比較してみましょう。
お互いの立場が全く違いますね。
プロは難解な手を打つイメージがあるかもしれませんが、こういった考え方は皆様にも真似できます。
ぜひ上達に役立てて頂きたいですね。
このような形で、序盤から終盤まで丁寧に解説しています。
なお、鶴山淳志七段も2局を解説しており、毎月の棋譜解説は計4局となっています。
ご興味をお持ちになった方は、ぜひ日本棋院情報会員にご入会ください!
現在、関東の大学囲碁部のリーグ戦が行われています。
母校の中大は、3連勝で1部昇格に向けて好スタートを切ったようです。
良い結果が出ることを祈っています。
</本日の一言>
皆様こんばんは。
本日は毎月恒例、日本棋院情報会員のPRを行います。
年を取ると、月日の流れが早く感じるようになると言いますね。
前回からずいぶん間が空いたように感じるかもしれませんが、たぶん気のせいでしょう。
なお、過去の記事はこちらです。↓
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回
第11回 第12回 第13回 第14回 第15回 第16回 第17回 第18回 第19回 第20回
第21回 第22回 第23回 第24回 第25回 第26回 第27回
今月は
第8回マスターズカップ準決勝、王立誠九段-依田紀基九段
第43期棋聖戦Cリーグ、六浦雄太七段-伊田篤史八段
の2局を解説しました。
ここでは王-依田戦の解説の一部をご紹介しましょう。
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1図(テーマ図)
「Kiin Editor」キャプチャー画面です。
この局面から・・・。
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2図(実戦進行)
このように進みました。
意外と感じられる方が多いでしょう。
なぜこうなるのか、分かりやすく解説しています。
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3図(実戦)
白1「まずノゾキを利かしました。」
黒2「いわゆる「外側と内側」の交換であり、白の打ち得です。」
白3「それから滑っていきました。」
黒6「右辺は黒石の多い所なので、動き出しても苦しい戦いになります。
そこで、白は小さく捨てる作戦を採りました。」
幽玄の間で解説する際と同様に、まず文章でしっかりと解説することを心がけています。
全ての解説図を見るのはしんどいという方もいらっしゃるでしょうからね。
さて、ここで参考図が入ります。
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4図(参考図)
「白1と動き出すのは無理です。
全部取られてしまうかもしれません。」
3図白1で、右辺白を動き出した場合の図です。
これでは白は幸せになれないので、捨てる作戦を採ったわけです。
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5図(実戦)
実戦に戻ります。
白1「その代わり、こちらで戦いを仕掛けました。」
黒2「黒は反撃する一手ですが・・・。」
白1に対して、別の対応を思い浮かべる方も多いでしょう。
それが次の参考図です。
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6図(参考図)
「このように中央を止めるのが白の狙いです。
これは黒がつらすぎます。」
中央が真っ白になってしまいますね。
こうなっては黒がいけないので、5図のように反撃する一手というわけです。

7図(実戦)
実戦に戻ります。
白1「要石を助けて、黒の退路を断ちました。」
白3「左方に白の壁が控えているので、ここでなら戦えると判断しています。
戦場選びは非常に大切です。」
4図と比較してみましょう。
お互いの立場が全く違いますね。
プロは難解な手を打つイメージがあるかもしれませんが、こういった考え方は皆様にも真似できます。
ぜひ上達に役立てて頂きたいですね。
このような形で、序盤から終盤まで丁寧に解説しています。
なお、鶴山淳志七段も2局を解説しており、毎月の棋譜解説は計4局となっています。
ご興味をお持ちになった方は、ぜひ日本棋院情報会員にご入会ください!