皆様こんばんは。
天元戦第1局は凄かったですね!
AI時代に白番天元とは、魅せてくれました。
本日はSGW杯予選12枠1回戦、西村慶二八段(黒)と中小野田智巳九段の対局をご紹介します。
なお、SGW杯の対局は全て日本棋院ネット対局幽玄の間にて中継されています。
過去棋譜も幽玄の間公式サイトやソフトからご覧いただけます(有料会員のみ)。
1図(テーマ図)
黒△とノゾいた場面です。
白Aと受けさせれば、それから黒Bと守るつもりでしょう。
黒△は黒×の強化などに役立ちます。
僅かとは言え黒にプラスしかない交換になるので、プロは反発したくなります。
2図(実戦)
実戦は白1、3と反発しました。
黒4の守りが必要になるので、白5、7のワリツギを利かすことができました。
黒にAやBの弱点を残すことができたので、そこで白Cと戻る、というのが一つのバランスです。
3図(実戦)
ところが、実戦は白1とさらに反発!
あえて黒2の切りを許しました。
非勢を意識したのかもしれませんが、なんと言ってもダメは絶対につなぎたくないという、反発精神が根底にあるとみるべきでしょう。
4図(実戦)
黒×と白×の振り替わりに進みました。
テーマ図の時点では思いもよらぬ結果になりましたね。
結果は白中押し勝ちでした。
永代塾囲碁サロン・・・武蔵小杉駅徒歩5分です。2020年7月から共同経営者になりました。
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