皆様こんばんは。
本日は幽玄の間で中継された対局をご紹介します。
張瑞傑二段対(黒)村川大介八段戦です。
テーマは反発です。
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白△まではじっくりとした展開でした。
定石通り黒Aなどと開けばその流れが継続したでしょう。
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しかし黒1と手を抜いたので白2と攻撃、戦いが始まりました。
最近はアルファ碁の影響か、手抜きを試みるプロが増えていますね。
碁の基本に反しているので、こういう打ち方は私の本では勧めません(笑)
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白は黒にAと繋がせようとしましたが黒は1と反発、逆に白にBと受けろと言っています。
それに対する白も2と反発、あくまでも黒Aと繋がせる事に拘りました。
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その後黒△の押しも白に受けさせようという手です。
白Aなら黒B、白C、黒Dと中央のラインを制圧する狙いです。
しかしそこで言いなりにはならないのがプロの習性です。
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白1と反発して中央のラインを奪還していきました。
黒2と切られてしまいますが、白3の急所に構えて戦えるとみています。
また白Aの切りも厳しい狙いです。
黒はどう守るかですが、素直に傷を守るようでは白の注文通りなので・・・
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白の注文に反発、黒1から白を封鎖して目一杯に頑張りました。
頑張った手だけに反動が怖いですが、そこは力でカバーする予定でしょう。
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その後右上に白△とツケたのは黒に受けさせようという手です。
黒Aなら白B、黒C、白Dとなって右辺でしっかり生きる事が出来ます。
となれば黒は・・・
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ここでも黒1、3と反発!
隅を荒らされてしまいますが、代わりに白△を大きく飲み込む作戦に出ました。
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白△もやはり黒に受けさせようという手です。
黒Aと2子を取れば白Bと引き上げて、黒模様を小さくした事に満足します。
これが白の注文なので・・・
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またしても黒1と反発!
白△まで取ってしまおうという強手です。
それに対して白も2と技を飛ばして左右の白2子の逃げ出しを狙いました。
この後は難解な戦いになりましたが、最近さらに腕力を付けたと言われる村川八段に一日の長があったでしょうか。
最後は白中押し勝ちとなりました。
さて、今回私は何回反発という言葉を使ったでしょうか?(笑)
プロの碁は厳しく、ちょっとした利かしにもまず反発を考えます。
相手に都合良く利かされると、それが僅かなものであっても勝負に影響してしまうからです。
その反発から思いもよらない戦いに発展したりするのですが、そういった変化の多さもプロの碁の魅力なのです。
本日は幽玄の間で中継された対局をご紹介します。
張瑞傑二段対(黒)村川大介八段戦です。
テーマは反発です。
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白△まではじっくりとした展開でした。
定石通り黒Aなどと開けばその流れが継続したでしょう。
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しかし黒1と手を抜いたので白2と攻撃、戦いが始まりました。
最近はアルファ碁の影響か、手抜きを試みるプロが増えていますね。
碁の基本に反しているので、こういう打ち方は私の本では勧めません(笑)
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白は黒にAと繋がせようとしましたが黒は1と反発、逆に白にBと受けろと言っています。
それに対する白も2と反発、あくまでも黒Aと繋がせる事に拘りました。
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その後黒△の押しも白に受けさせようという手です。
白Aなら黒B、白C、黒Dと中央のラインを制圧する狙いです。
しかしそこで言いなりにはならないのがプロの習性です。
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白1と反発して中央のラインを奪還していきました。
黒2と切られてしまいますが、白3の急所に構えて戦えるとみています。
また白Aの切りも厳しい狙いです。
黒はどう守るかですが、素直に傷を守るようでは白の注文通りなので・・・
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白の注文に反発、黒1から白を封鎖して目一杯に頑張りました。
頑張った手だけに反動が怖いですが、そこは力でカバーする予定でしょう。
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その後右上に白△とツケたのは黒に受けさせようという手です。
黒Aなら白B、黒C、白Dとなって右辺でしっかり生きる事が出来ます。
となれば黒は・・・
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ここでも黒1、3と反発!
隅を荒らされてしまいますが、代わりに白△を大きく飲み込む作戦に出ました。
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白△もやはり黒に受けさせようという手です。
黒Aと2子を取れば白Bと引き上げて、黒模様を小さくした事に満足します。
これが白の注文なので・・・
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またしても黒1と反発!
白△まで取ってしまおうという強手です。
それに対して白も2と技を飛ばして左右の白2子の逃げ出しを狙いました。
この後は難解な戦いになりましたが、最近さらに腕力を付けたと言われる村川八段に一日の長があったでしょうか。
最後は白中押し勝ちとなりました。
さて、今回私は何回反発という言葉を使ったでしょうか?(笑)
プロの碁は厳しく、ちょっとした利かしにもまず反発を考えます。
相手に都合良く利かされると、それが僅かなものであっても勝負に影響してしまうからです。
その反発から思いもよらない戦いに発展したりするのですが、そういった変化の多さもプロの碁の魅力なのです。