最近東京で会った新進気鋭のファッションデザイナー。
まだ20代で若く、とても勢いがある。
その彼がマレーシアの副国王と一緒に食事した、と自慢してた。
毎回このような話を聞くたびに非常に違和感を覚える。
この手の話は、若手の場合、金持ちの二世に多い。
お父さんが偉大で、人から尊敬されるような人。
お父さんは社会的信頼が厚く、信用を積み重ねているから
結果的にお金が集まり、お金持ちになったはずだ。
マレーシアの重鎮と食事することはすごく貴重な事だし、誰でも体験できることではない。
ただ、著名な方と食事をすること自体で、その個人の価値が上がるわけではない。
仮に自分が著名になりたいのであれば、認知度を向上させるのではなく、
多くの人に支持してもらえる人としての信用を売るべきだ。
それは著名ではなく、身近な友人への信用から始まるのかもしれない。
情報がたやすく拡散するこの時代、
本当に必要なのは、人としての高い信用と個人の情熱。
それを適宜、時代に合わせたインフラを駆使して行けば、
届けたい人に適切に情報は届くはずだ。
僕自にとっても、本当に必要なのはマスの情報ではなく、
心から感じる自分の感情とそれを適切な受け手に届ける技術の構築。
いままでにない新しい時代に僕がいることにワクワクしている。
I.Takashi