三度のメシより…イタグレびっちゃん☆

イタリアングレーハウンド(イタグレ)わさび(♀)の大百科

イタグレの骨折は『骨が折れる』だけではない…

2011年10月20日 | 骨折&皮膚トラブル
「2008年の8月からすでに肘頭骨の変形が始まってますよ」

今回の診察で指摘されたことの中で、ワタシが一番衝撃を受けた言葉です。

2008年8月とは、2回目の骨折をして4か月…。
セカンドオピニオンの先生からは「7月くらいでギブスを外さないと、足全体に影響がありますよ」と指摘されていました。
しかし、「この状態ではギブスは外せません」と強い口調で言うかかりつけの先生に、話し合うこともできず、かといって、それでもギブスを外してくれ!と強く主張する勇気もなく、言われるがまま信頼して療養を続けていたころです。
骨の再生が悪かったので固定具が外せなかったのです。
そんな状態でしたので、再々骨折を恐れて、こちらも強気に「それでもギブスを外してくれ!」とは、とても言えませんでした。


そのあたりから、肘の皮膚がズル剥けになっていったのですが、骨の再生を最優先に考えていたこともあり、肘は対症療法的に治療していました。
どんどん悪化していくけど仕方ない…的な…。


そんな状態だったからか、当時、肘のことは何も言ってくれませんでした。


言わなかっただけなのか…
気付いてなかったのか…
見過ごしていたのか…


あの時、整形専門医に診てもらう、という選択肢が私たちにあったなら、大切な肘頭骨を失うことはなかったかもしれません。

改めて、病院を選ぶこと、先生を選ぶことは、飼い主の責任なんだと痛感します。


当時、肘頭骨の重要性なんて知ることもありませんでした。
それを知ったのはほんの1年前のことです。

今、びっちゃんの骨に栄養が行き届かない(骨が太くならない)のは、筋肉が落ちていることもありますが、骨が細くて骨髄液が十分に通っていないこと、腕全体の神経パルスが肘頭を介してつながっていないために刺激が伝わらないこと、に起因していると思います。
今となっては、肘頭骨がない、というハンディとしっかり向き合って、3度目の骨折が起こさないよう、飼い主がしっかり前を向いていかねばなりません。




びっちゃんブログは、『骨折』という検索キーワードで見てくださる方も多いです。
だからこそ、強く伝えたいことがあります。

つくづく思いますが、『たかが骨折。されど骨折』です。

骨折は病気と違い、一刻を争う事態にはなりませんけど、獣医師はしっかりと選んでください。
簡単に治る子のほうが多いですが、甘く見ていると、あとあとに影響してきます。
骨折を侮らないでくださいね。

骨折とリハビリ ~その2~

2010年05月26日 | 骨折&皮膚トラブル
かかりつけの動物病院での予想外の出来事。
それは、レントゲンを撮って明らかになりました。


診察室で、わさびの立ち姿を改めて見た先生が…

「あれ!?体重のかかる場所がおかしい!」

と気付いてくださったのです。

理学療法士の先生から「リハビリを始めるにあたって、最新の(今現在の)レントゲン写真を撮っておいてほしいです」と言われたので、病院に赴いたのですが、そこで偶然に院長先生までも、足の異変に気付かれたのです。

撮影後のレントゲン写真を見て愕然…





ピン固定した部分の穴がまだ塞がっておらず、しかも、1回目の骨折跡がはっきりとわかる(くっついてはいるんだけど、離れてきている)ようになっていたのです


横からの写真では…


骨髄液がしっかり通っている下の右足に比べ…



左足は、骨髄液の通る場所のないくらい、骨が細い状態となっています。

これはつまり『栄養が行き届かない』状態なんだそうです


このままでは危険だ、ということで、骨化を促進させるお薬(いわゆる骨粗しょう症の治療薬と同じもの)を処方され、しばらく様子見することになりました。


手持ちの骨粗しょう症に関する文献を見ると、こんな一節がありました。

「食べ物からたくさんとったカルシウムを骨に蓄えるためには、体を動かして骨に負担をかけてやる必要がある。
適当な運動は骨の新陳代謝を活発にし、カルシウムが骨に沈着するのを助ける。
ただし、ハードな運動は危険である。骨をつくる栄養を十分摂らずにハードな運動を行うと、骨組織の破壊ばかりが進み、造骨が追いつかないので、むしろ、骨を弱くする結果になってしまう」(臨床栄養別冊 訪問栄養指導ハンドブックより)



ここはあくまで私の推測ですが、足を使ってもらおうと今までがんばってきたリハビリ散歩ですが、栄養が十分に行き渡らない状態の足には負担が大きく、結果として、骨が乖離しかけてしまう状態になってしまったのではないか…と思います

なぜもっと早く気付いてあげられなかったのか…と思う反面、再々骨折となる前に気付いてよかったのかな…という思いもあったり…。

こんな状態の足ですが、教えていただいた足のマッサージは、今のわさびの状態でも筋肉をつけ、腱を動かすという意味で非常に有効だと院長先生もおっしゃっていたので、マッサージは続けてやってみようと思っています



たかが骨折…されど骨折…。



まだまだ気を抜けない現実がそこにはありました。


当のびっちゃん
いたって元気にびっpapaにタックルしています
普通の生活(散歩も含め)をする分には問題ないので、あとはどれだけヒートアップさせない(無茶な動きをさせない)か、です。
そこは私たちの応対の仕方にかかっていますので、しっかりしなければ…と一層、身を引き締める思いです

骨折とリハビリ

2010年05月24日 | 骨折&皮膚トラブル
最近、関西にもペットのリハビリ施設ができた、と耳にしました。
骨折通院を終えて1年半となりますが、心持ち太くなったように思う左前足も、右足に比べるとやはり明らかに筋肉のつきが悪い…。
獣医の先生も「補助的にしか使ってないんじゃないか」とおっしゃっていたのですが、それを裏付ける意見をいただくことになりました。



阪急ハロードッグにこの4月から、ドッグマッサージやストレッチでペットの健康維持・増進をはかる『ドッグケアセンター』が開設されました。
関西に数少ない動物理学療法士の先生もいらっしゃる、ということで、わさびの様子を診ていただきました。
びっちゃん☆スリングで電車移動中


開口一番、「左足がずいぶん細いですね」と。
その後、診察室内を自由に動き回るわさびの姿を見て、「左に体重がかかっていないですよ」と指摘。
それまで、左前足だけ補助的に使ってるんだと思っていましたが、どうやら左後足も体重がかかっていないらしく、左右の後ろ足の太さも違うとのこと
左前足をかばうことで、立ち姿勢からして、右に重心をおくようになってしまったようです


診ていただいた左前足の状態
腱は縮み、そのせいで足の長さも微妙に短くなっている
肘あたりに不自然な脂肪?が付いている(筋肉ではない)
関節が曲がらない(腱が縮んで伸びないから曲げられない)


「もっと早くに出会いたかった…」とまで言われてしまい、正直ショックでした


ある程度予想はしていましたが、やはり思っていた以上に左足を使っていなかったようで、このままでは右足への負担もさることながら、筋肉のない左足はまた骨折する可能性がある、とのことでした。


とりあえず、腱をやわらかくして、関節の動きをよくするマッサージを教わり、また散歩時のリードコントロールについても教わりました。
もっと早く取り組めていれば、かなり回復も早かったようです。
骨折してからずいぶん経っていますので、回復のペースはゆっくりになりますが、今からでも時間はかかれど、今後のためにはやっておくべきだと私も思います


先生のマッサージ後は、心なしか姿勢もよく、関節もしなやかに動いているようにみえました。
診療時間中に2度、同じマッサージを施してもらいましたが、2度目は、先生も驚くほどに関節・腱がほぐれていたようです。
それもあってかどうかはわかりませんが、「今からでもいける!きっちり家とセンターで協力してやれれば、効果は早く見えてくるかも!」とおっしゃってくださいました。(ただのリップサービスか?(笑))


今後は、かかりつけの動物病院からリハビリ専門施設への紹介状を書いてもらい、定期的に、専門的なリハビリ治療を開始しようと思っています。
先生に、「まだ今の状態では、フリーにしたり、犬とじゃれさせるのは危険です」とも言われたわさび。
まだまだ3歳で若いですし、できるだけ不安要素は取り除いて、健康な体を作り上げていきたいですからね


…ところが、その紹介状を書いてもらうために訪れたかかりつけ医にて、予想外の事態が…

もったいぶるような書き方になってしまって大変恐縮ですが、もっと書きたいこともありますので、次回に続く…ということにさせていただきます
あ、わさびは元気ですのでご安心くださいね(笑)

(わ)アタシはゴキゲンで~す

半年経った肘

2009年07月01日 | 骨折&皮膚トラブル
骨折のギブスが原因の皮膚トラブルの通院が終わって半年が経ちました。
現在の肘です。
ずる剥けだった場所もしっかり毛が生えてきています
ただ、皮がよれたような感じになってるのか、そこだけくせ毛?になってるのか、健常な右手のように、つるりんとした感じではありません。
また、右手のような肉もついておらず、相変わらず皮のみ?という感じです。

ですが、歩くことに支障はないので、見た目はこんなんだけど、ま、いいのかなと思ってます
(でも引き続き、様子は見ていこうと思っています。)



「もう、ツルツルのままじゃないだろうか…」と、あの頃は心配してましたが、毛はちゃんと再生してくれるものなんですね。
若さなのかな?
少し安心しました



リハビリはまだまだ続きますが、着々と回復しているような気がする今日この頃です



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足チェック

2009年03月13日 | 骨折&皮膚トラブル
今日の午後、避妊手術を受けたわさびですが、おかげさまで無事終了したとの一報をいただきました
これもひとえに、皆様に応援していただいたおかげです。
ありがとうございましたm(__)m
今日は病院にお泊まりのびっちゃんです




朝一番に病院に行ってきました。
ほぼ2ヶ月ぶりの通院ですが、まずは足のチェック。


「太くなってないなぁ


毎日わさびを見ている飼い主の目は多少マヒしてたかもしれません。
触った感じ、骨はしっかりしているけれども、それを支える筋肉がついてないのが問題だ、というのです。
確かに、健全な右足と比べると、まだまだ細い左足です。
筋肉をつけてやらないと、肉球全部を使って歩くこともできないと…。


今回は、避妊手術に加えて、1回目の骨折のときの残留ピンをとる予定もあるのですが、開腹手術よりも、このピンをとるほうが難しいんだとか。
触診とレントゲンの結果をみて、ピンの取出しを検討をしてくださるそうです。


さて、なかなか太くならない左足。
運動はまだ足りてないかもしれませんが、それ以上に、食生活のケアも足りてなかったかも…と反省です。
ドライフードのみの食事はバランス的には間違ってないのでしょうが、筋肉をつけるための栄養付加ができてませんでした。
そういえば、1回目の骨折のときは、馬肉ジャーキーをあげたり、ささみをトッピングしたり…と、高たんぱく食を心がけていたのに、今回は途中でやめてしまっていたなぁ…と反省です


遅ればせながら、明日からまた高たんぱく食を心がけていきたいと思います。
…がその前に、またやって来るお薬生活に備え、わさびの大好きな肉団子をこしらえて…
 肉・肉・肉

明日お迎えに行ってきます

肘その後

2009年03月07日 | 骨折&皮膚トラブル
ギブスの後遺症といってもいいくらいだと思いますが、治療に長い時間を要した、ずる剥けになった肘。
結局、3針縫うことで、無事皮膚が再生し、つるんとした状態で通院を終えることができました。
通院が終わって3ヶ月。
つるんつるんだった肘は、若干…ではありますが、うっすら毛が生えてきてます(でもまだおハゲになった状態に変わりはありません(笑))


デリケートな部分?なので、なかなか写真を撮らせてくれませんが、今現在の肘はこんな感じです。
患部に何かを塗ったり…といったことはせず、ただフツーに生活しているだけですが、とりあえずここまで戻ってきました。
触ると、ややジョリっとしてるので、再生してるんだなーって思えます


犬らしくすべてが毛に覆われるのはいつになるかはわからないけど、まずは一安心できそうです。



次の難関は、固まった関節
これは強敵です

骨折と関節硬直

2009年02月25日 | 骨折&皮膚トラブル
片足あげることもしばしば…



先日ふれた、わさびの足について…。



骨折後ギブスも包帯も外れ、普通に歩き回る生活ができるようになって約3ヶ月。
ゴキゲンに小走りもし、びっこをひく頻度も減ってきてはいますが、関節が硬いままなので、まだ肉球全体を地面につけることができません。
いわば左足は『つま先立ち』しているような状態です。


そのため、爪の根元付近を使って足を着地させるような歩き方になってしまい、長い時間歩くと、皮膚のやわらかいこの部分から血が出てくる傾向があります。


出血翌日の様子(2/23のあんよ


足は少しずつ太くなっている(肉がついてきている)と思いますし、肉球も以前よりは多くつけられるようになってきているとは思いますが、まだまだぎこちない足元のわさびです。



これは人の骨折の場合ですが、ギブスで患部を固定することにより、患部およびその周辺部でまっすぐ伸ばしたり深く曲げたりすることが困難になる『関節硬直(可動域が小さくなる)』や『筋力の低下・衰え(筋萎縮)』が進むそうです。
これは、筋肉が硬くったり、靭帯や腱が硬くなることが原因なんだとか。

まさに、今のわさびがこの『関節硬直(または筋萎縮)』した状態で、『可動域が制限されている』んだと思われます。
関節硬直に関しては、『ストレッチ』が効果的なようです。

病院で薦められたマッサージは、以前お試しセミナーで教えてもらったホリスティックマッサージ的なものではなく、どちらかというと、ストレッチ的な動きをさせるものでした。

遅ればせながら、なるほどと、納得です。


別の情報によると、ギブス固定後のリハビリには、目安として固定期間の2倍の期間を要するんだそうです(これも人の場合)。
わさびのギブスが全部外れたのが9月のことでしたから、単純にあてはめて考えると…

5ヶ月間の固定×2倍=約10ヶ月間、リハビリが必要

ということになります
改めて、長い間固定をしていたんだ…ということに気付かされます


人と犬とでは、異なる部分も多々あるのでしょうが、少しでも早く肉球全部を使って歩いてもらえるように、サポートしていきたいな…と思います。




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これらの『関節硬直とリハビリ期間』についての内容は、文献から引用したものではなく、一般のサイトを参照し得たものです。
信頼できる内容と判断し引用掲載しましたが、、あくまで『人の場合』ですので、参考程度に留めていただきますよう、お願いいたします。
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骨折と保険

2009年02月20日 | 骨折&皮膚トラブル
わさびを譲り受けるとき、ブリーダーさんから「保険に入っておいたほうがいいよ」と言われました。
でも病院のお世話になるなんて、そうそうないだろう、と思い、入りませんでした。

そして骨折


「なんで保険に入ってなかったんや?」

とブリーダーさんに言われて、返す言葉がありませんでした。
プロの助言を無視して、甘くみていました。
(もちろん保険がムダに終わる人のほうが多いとは思いますが…)


遅ればせながら、1回目の骨折療養中に事情を説明して、A社の保険に加入。
『加入時点で経過観察中の左前肢骨折に関する検査および治療』という免責事項がつきました。


残念なことに、その2ヵ月後に再骨折

1回目と別の部分が折れたので、保険適用となり、それ以降の治療に関して、保険請求ができました。
幸か不幸か、あわてて加入したその保険を、ほぼフル活用。。。
保険の恩恵を存分にうけたのでした。



そして、更新時期。



去年から今年にかけては、動物保険のしくみが変更になったこともあり、自動更新とはならないようです。
A社の書類には『特定疾病等不担保特約条項…骨折(左前肢)』という免責事項がつきました。

問い合わせると、左足の骨折自体が、保険適用外になるとのこと。



不安があるから保険に加入するのに、いちばん保険を掛けたい部分が完全免責。
保険会社も、ビジネスで保険事業をされているのですから、リスクの高い部分(わさびでいう『左前肢』)は保険適用外にしたいのでしょうね。

それは理解できます。。。

でも。。。



わずかな望みをかけて、B社、C社にも資料請求をしました。
同様に、左足は免責になるのかもしれませんが、審査してもらわないと、詳細はわからないようです…。

できれば保険を使うような事態は避けたいし、今年こそ『掛け捨て』にしたい。
そのために、もうこれ以上左足を負傷させるようなことはしないように、こちらも努力しているつもり。
そんな心情を汲んで欲しい、、、と思う反面、そんな事情をいちいち汲んでいたら事業として成り立たない、とも思ったり。。。
かといって、既往歴を偽ったりはしたくない。
バカ正直だけど、信用は大事にしたいと思うから。。。


左足が免責になる、という予想外の事態に少々戸惑い、このままでは無保険期間ができてしまいそうな感じですが、それでも保険に加入すべきかどうかを含め、じっくり検討してみたいと思います。

 アタシの左肢にも保険の適用お願いします

骨折とヒューマンエラー

2009年01月24日 | 骨折&皮膚トラブル
先日、業務に関連して、【ヒューマンエラー】に関する勉強会がありました。
「仕事に生かさんかい」とお叱りをうけそうですが、身近な問題として『わさびの骨折』もヒューマンエラーが大いに関与しているのではないか、と感じましたので、軽く紹介します。





【ヒューマンエラー】とはご存知のとおり、『人的ミス』のことです。
事故はヒューマンエラーが深く関与しています。

●人間…不適切な使用や、不注意。
●人工物…おもちゃ、道具など、安全設計や保守管理等により危険は増してきます
●自然…台風・地震など『天災』といわれるものでも、「予知」「事後の対応」など、的確に行われなかった場合は、『人災』となり、ヒューマンエラーの範疇に入ります。
これらが様々に組み合わさることで、ヒューマンエラーが発生します。

 わさびの骨折とヒューマンエラーの関係

注意することにより、事故を減らすことはできますが、ゼロにすることは大変むずかしいことです。
それを意識したうえで、真の安心を得るためには、
●ヒューマンエラーを起こさない(未然に防ぐためのリスク管理)
●損害を最小限に留める(ハザード管理)
措置が重要となります。



ひとくちに、ヒューマンエラーといっても、その原因は、さまざまな要素が複雑に入り組んでいて、『これがすべて!』というものはありませんが、起こりうる原因すべてについて、対策を講じることが必要になってきます。
これらの要因を【ヒューマンファクター】といいます。


ヒューマンファクターを考えるうえで、便利なツールは、以前、わさびの骨折の際に行ったリスク分析でも使用した『SHEL』理論などがあげられます。

S:ソフトウェア
H:ハードウェア
E:環境
L:周りの人たち

これらのバランスに不整合があったときに、事故は生じます。



ヒューマンエラーが原因となって起きた事故 も 【ヒューマンエラー】といわれますが、ヒューマンエラーは
*結果から見たヒューマンエラー
*原因から見たヒューマンエラー
に大別できます。



原因としてのヒューマンエラーに着目すると、以下ような分類ができます。
①能力的にできない(能力の限界・知識、技量不足)
②意図しないヒューマンエラー(錯誤・思い違い・し忘れ)
③違反(手抜き・怠惰)



愛犬にまつわるケースを考えてみます。

わさびの骨折に関しては、飼い主の『意図しないヒューマンエラー』が原因のひとつとなっていることがわかります。
 この程度では骨折しないだろう
 他の子はこのくらいで治っているし、うちも大丈夫だろう
 もう完治しているだろう
いずれも、飼い主の『思い込み・思い違い』が起因しています。
そういう『思い込み』の原因を作ったのが飼い主の『知識不足』であることも確かです。

また、以前あった、肉球の出血も、
 肉球ケアの重要さを知らない飼い主の『知識不足』がもたらした、クリームの塗り『忘れ』
というヒューマンエラーといってもいいかもしれません。



アクシデントは、その場に出くわしてしまった『事故』で、ある意味『天災』かもしれませんが、その原因を作ってしまったのは飼い主である私(たち)であることが多く、また、その『事故』を長引かせたり再発させたりしたのは、他でもなく、やはり飼い主である私(たち)です。
危険予知することは大変難しいことですが、そのくらい意識してあげないと、愛犬の事故(怪我)は防げないのかもしれません。


今は寒さで動きが小さくなっているものの、ゴキゲンに動けるようになったわさび。
それにより、『事故』を引き起こす要因も増えてきました。
今一度、生活を見直して、3度目が起きないよう、改めて戒めていこうと思います

悪夢の日から一年

2009年01月06日 | 骨折&皮膚トラブル
(わ)ただいまクレートトレーニング中


昨年の今日。
1月6日に日付が変わってほどなく、わさびは骨折しました。

興奮してジャンプしていて、たぶん足元が不安定になったのでしょう。
一部始終を見ていたわけではありませんが、フローリングの部分で滑ったのか、着地と同時に、けたたましい悲鳴をあげました。


初めての事態に激しく動揺する私たち…。
動揺しながらも、幸いなことに、かかりつけ医から深夜の救急病院の連絡先をもらっていたので、なんとかすぐに対応することができました。



「イタグレは骨折に気をつけなければいけない…」



そう聞いてはいたものの、『そうそうカンタンに骨が折れるわけないだろう』と甘くみていたワタシがいたことも事実です。
そうでなければ、興奮するような遊び方をさせたり、ジャンプを黙認していたりはしなかったでしょう。

かかりつけ医の連絡先、救急時の連絡先はわかりやすいところに


当たり前のことなのかもしれませんが、健康なうちから、ぜひ心がけていただきたいことです。
家の中はもちろん、外出先でのことにも備えて、ケータイなどにも登録しておくのがいいかもしれません。
(2回目の骨折時はコレで緊急に時間外対応していただくことができました)


一部の本には、骨折した場合の応急処置の方法とかが書いてあったりしますが、そんなことより何より、まず病院で適切な処置を受ける(または指示をあおぐ)ことが先決ではないかと思います。
犬も、じっとする(抱っこなど体を固定してやる)ことで平静を取り戻してくれます。
逆に、体勢が変わる、あるいは変えようとすると、また悲鳴をあげてひどく痛がったりします。
いろいろなケースがあるかとは思いますが、すぐに病院へ向かうことができる環境にあるならば、まず『病院へ行く』ことを優先したほうがいいように思います。



わが家の場合、1度ならず2度までも骨折させてしまいました。
2度目の骨折の原因は、『調整不足』
リハビリなしで即実戦マウンドに立たせてしまったようなものです
大多数の子は1度骨折しても、すぐに走れるようになります。
だから『うちの子も』って思ってしまったところに、ワタシの浅はかさがありました。

その子の性格にもよるとは思いますが、少なくともわさびのように
・調子乗りぃ
・あおりたがりぃ
・ちょっかいかけたがりぃ
な子は、その興奮をセーブさせる(飼い主が制御する)ことが重要だと思います。


あのとき、ちゃんとセーブさせて無茶をさせずにいたら、今みたいな状態(足が激痩せし、関節が固まってしまう)にならなくてすんだのに…と思うと後悔は尽きませんが、後悔先に立たず
何もわかっていないわさびが健康に暮らすために、飼い主として試練をあたえられたのだと思い、克服する方法を懸命に探ってやるしかありません。


だから少なくとも、わさびと同じ例を繰り返すイタ様がでませんように…(-||-)。


そして、はじめて骨折したあの日を振り返り、わさびの悪例を公開することで、他のイタ様の骨折が少しでも減ることを心から祈りたいと思います