黄の紅葉照葉紅葉とうち混じり 逸孝
(きのもみじ てるはもみじと うちまじり)
今月はじめての更新、立冬も既に過ぎたのに、晩秋の紅葉を詠むことに、聊か躊躇した。
新聞の「各地の紅葉便り」を毎日見ているが”色づき始める”とあった龍野公園へ出かけた。
渓流沿いの、楓、紅葉の樹齢は古いが、その美しさに魅了される。
ここは「紅葉谷」と呼ばれ鶏籠山(けいろうざん)の山麓にあり、山頂には赤松氏の築いた城址や瓦が残っている。
このあたりは 私が子供の頃によく遊んだ懐かしい場所でもある。
せせらぎのほかは音なし夕紅葉 逸孝
山並みの墜ち込む谿の照紅葉
山道を登りつめた左側の丘上に相撲の始祖とされる野見宿禰を祀る神社がある。