減反の凝りはとれず田代掻く 逸考
今にも降り出しそうなどんより曇った空の下、田植え前の、代掻きを行っていた
一直線にゆっくりと 狭い田を折り返す トラクター、すでに 荒代を終わった田水は
澄み 畦の影を映していた。
一昔前は 牛馬の力を借りて 田掻きをやっていたのを、最近、殆ど機械化されて作業は
非常に楽になったと思う。
少子高齢化で 米作農家は激減した昨今、休耕田が多く見られるのが、なんとなく寂しい。今この田を掻いている農家の人も 減反の凝が心の隅にあるのでは、と独善的なことを考えていた