11ヶ月前に小泉内閣から安倍内閣に変わった時、私はそれに対してコメントしていないと思う。まあ小泉さんが力尽きて辞めたのではないので、その延長で安倍さんが選ばれたから「小泉亜流」と思ったからだ。ところが、今回はコメントしたい気持ちになった。何故なら、この内閣が次の総選挙前の内閣になるだろうからである。自民党と民主党が「対決」して今回の参議院選挙では民主党が多数派を握った。次の総選挙で自民党が敗北し民主党が勝利すれば、民主党中心の内閣、政府になることが目の前に見えているのだ。だから今回の内閣が自民党主導内閣の最後になるのか、起死回生の内閣になるのか、見極める必要があるのである。
そこで、安倍さんも必死だったと言える。だから、この人事評価は大切だ。(でも、総理大臣というのは「凄い」なあ、と思うのは、党のトップ三役を選び、大臣17人を任命できるということだ。これだけ、自由に人事が出来れば、全体の方向性がはっきり示されうるはずだが・・。)しかし、全体を見ると、はっきり言って余り評価できないと思う。
先ず自民党三役だが、幹事長は麻生太郎さん(66歳、私と同年、吉田 茂の孫、学習院大学卒、外相より)だが、安倍さんの「お友達」、外相から党役員へ、新鮮味なし、まあ安倍さんもそうだが先祖の七光りで政治をする時代ではないのではないか。麻生さんは、「自民党をぶっ潰すという小泉さんを選んだ結果、実際にぶっ潰された、これをどう立て直すかが三役に課せられた課題」、と言っている。その小泉さんに見込まれて首相になった安部さんに選ばれて幹事長というのだから「これって、どうなってんの」と思う。次に、政調会長は石原伸晃さん(50歳、石原慎太郎都知事の息子、慶応大学卒、幹事長代理より)だが、語り口はソフトだが、「市場原理主義者」の模様、地方を大事にする政策が大切なのに市場原理主義では地方は蹴散らされてしまう。果たしてどうなるか、だ。総務会長は、二階俊博さん(68歳、中央大卒、国会対策委員長より)だ。長らく民主党の小沢代表の側近だったので、「手の内」を知っているとて起用された、同時に自民党内部にも、公明党にも人脈ありと言う。中国通でもあるようだ。一寸「玄人好み」かな。民主党の小沢代表シフトと言うと、総務相になった元岩手県知事12年の増田寛也さんは元々岩手県に足場のある小沢一郎さんの応援で知事になったという経緯があるので今後、両者の関係はどうなるのだろう。今回の参議院選挙で東北の一人区では民主全勝、自民全敗だったこともこの人事を決めた一要素だ。もう一人、目立つ閣僚を上げるとすれば、厚労相の枡添要一さんであろう。東大の国際政治学の教官からの転進で「理論派」である。焦眉の年金問題にどう取り組むのか、見守っていきたい。でも、参議院議員選挙直後は、安部さんは辞めるべしと言っていたのに・・。後の閣僚を見ると留任5人、派閥領袖数人で、全くの新人は「軽い」感じであり、まあ目新しさはない。当座は、内閣支持率はご祝儀で一寸上がると思うが、その後の国会が「真剣勝負」の場である。
まあ総選挙は1年以内にあるのでは・・、と思うが、人事の働きをしっかり見ていきたい。
そこで、安倍さんも必死だったと言える。だから、この人事評価は大切だ。(でも、総理大臣というのは「凄い」なあ、と思うのは、党のトップ三役を選び、大臣17人を任命できるということだ。これだけ、自由に人事が出来れば、全体の方向性がはっきり示されうるはずだが・・。)しかし、全体を見ると、はっきり言って余り評価できないと思う。
先ず自民党三役だが、幹事長は麻生太郎さん(66歳、私と同年、吉田 茂の孫、学習院大学卒、外相より)だが、安倍さんの「お友達」、外相から党役員へ、新鮮味なし、まあ安倍さんもそうだが先祖の七光りで政治をする時代ではないのではないか。麻生さんは、「自民党をぶっ潰すという小泉さんを選んだ結果、実際にぶっ潰された、これをどう立て直すかが三役に課せられた課題」、と言っている。その小泉さんに見込まれて首相になった安部さんに選ばれて幹事長というのだから「これって、どうなってんの」と思う。次に、政調会長は石原伸晃さん(50歳、石原慎太郎都知事の息子、慶応大学卒、幹事長代理より)だが、語り口はソフトだが、「市場原理主義者」の模様、地方を大事にする政策が大切なのに市場原理主義では地方は蹴散らされてしまう。果たしてどうなるか、だ。総務会長は、二階俊博さん(68歳、中央大卒、国会対策委員長より)だ。長らく民主党の小沢代表の側近だったので、「手の内」を知っているとて起用された、同時に自民党内部にも、公明党にも人脈ありと言う。中国通でもあるようだ。一寸「玄人好み」かな。民主党の小沢代表シフトと言うと、総務相になった元岩手県知事12年の増田寛也さんは元々岩手県に足場のある小沢一郎さんの応援で知事になったという経緯があるので今後、両者の関係はどうなるのだろう。今回の参議院選挙で東北の一人区では民主全勝、自民全敗だったこともこの人事を決めた一要素だ。もう一人、目立つ閣僚を上げるとすれば、厚労相の枡添要一さんであろう。東大の国際政治学の教官からの転進で「理論派」である。焦眉の年金問題にどう取り組むのか、見守っていきたい。でも、参議院議員選挙直後は、安部さんは辞めるべしと言っていたのに・・。後の閣僚を見ると留任5人、派閥領袖数人で、全くの新人は「軽い」感じであり、まあ目新しさはない。当座は、内閣支持率はご祝儀で一寸上がると思うが、その後の国会が「真剣勝負」の場である。
まあ総選挙は1年以内にあるのでは・・、と思うが、人事の働きをしっかり見ていきたい。