因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

戯曲読み☆岸田國士『村で一番の栗の木』

2020-04-08 | 舞台番外編
 初出は『女性』1926年11月号。登場人物は亮太郎、あや子夫婦、「その他無言の人物数人」。場所は第1場が「山間の小駅―待合室」にはじまり、「山の中腹になる農家の前庭」での2~4場を経て、最後は1場と同じ駅の待合室に終わる。とある地方の村の農家の長男である亮太郎は、上京して学問を修め、仕事を得て結婚もした。夏の盛りに新妻のあや子を伴って実家を訪れ、秋風が吹くころ再び上京するまでを描いた短編である。 . . . 本文を読む
コメント