因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

因幡屋11月の課題

2009-10-25 | インポート

 ゆうべからの雨もあがったが寒い日曜。珍しく一週間観劇がなかった。寒いのとおながが痛いのとで、ホッカイロを当てて書いております。今月は後半から慌ただしくなりそう。
*元祖演劇乃素いき座+龍昇企画『チャイニーズスープ』
渡辺源四郎商店第10回公演『今日もいい天気』(1)
*サンプル『あの人の世界』 (1)
*劇団山の手事情社『山の手・女祭り・男祭り』
    内田慈さん、どうしてもあなたが気になるのです。
elePHANTMoon 『ブロークン・セッション』 
   初夏にみた前作の印象忘れ難く(1)。
パラドックス定数『東京裁判』(1,2,3,4,5)
ハイリンド『華々しき一族・お婿さんの学校』(1,2,3,4,5,6,7)
風琴工房『おるがん選集 秋編』(1,2,3,4,5,6,7,8)
*東京工業大学外国語研究教育センター・留学生センター共催 
 『Gay Spirits』 劇団フライングステージ代表関根信一氏の講演

 これまでも書いたことですが、筆の重いことが自分の欠点です。さらに全体の構造や流れを決めずに書き始めてしまう。思いもよらないところにたどり着ければ幸運ですが、それまでの不安な気持ちは例えようもなく、これまでに意気込んで書き始めたのに完成しないもの、あれこれあります。演劇に対するきっちりした思想や自分なりの確固とした批評軸というものがないのでしょう。しかも「書けなったらどうしよう」と怖くて二の足を踏んでしまう。これは努力と鍛錬によって身につけられるものか、あるいは持って生まれた体質なのか。
 風琴工房主宰の詩森ろばさんのブログに「戯曲の技術」という記事があり、興味深く読みました。これは劇評を書く上でもあてはまるところがあると思います。何となく気分で書き始めて、書けたらラッキー、書けなかったら少し反省して忘れるという癖をどうにかしたい。
 今、心をとらえているのは、ミナモザの『エモーショナルレイバー』とこまつ座の『組曲』です。現代の裏社会で暗躍する若者と、誰もが幸せに暮らせる世の中を願って殺された青年。両者を繋ぐものがあるように思えるのです。
 因幡屋11月の課題は「勇気を出そう」です。

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