タツノヒノエ

神仏への道-神社仏閣巡りから、古代の神々との出会い

密教の修行と、外界との断絶・・・

2023-06-29 18:06:46 | 日記
密教の修行と、外界との断絶・・・
 
現代のように、在家仏教と言う形になった日本仏教界も、僧侶になる修行はあり、「加行(けぎょう)」と言うらしい。
 
日蓮宗・禅宗・真言宗・浄土宗・天台宗と、加行があり修行して僧侶となる。
禅宗では加行と言う言葉を使うのかはわからない。
 
うちの菩提寺(高野山真言宗)に教えてもらった。
 
真言宗の加行は、四度加行(しどけぎょう)と言い、加行に入った百日間は、
 
携帯も取り上げられ、テレビもラジオも新聞もなく、加行が満行するまでは、たとえ、親兄弟親族に不幸があっても、一切、外界からの連絡・情報は入って来ない・・・らしい。
 
3日に1回?、奥之院に生徒たちは参拝し、お勤めする時に?、街並みの景色が拝めるのだとか。
 
百日間、完全出家状態となり、精進料理ばかりで、肉魚は食べられないし、酒も飲めないとか。
 
高野山の専修学院は百日間で、高野山大学の密教科から加行に入る者は、50日・50日で区切ることもできるらしい。(結局は百日)
 
専修学院と高野山大学の密教科の生徒は、加行に入る時期がズレているため、奥之院で鉢合わせになることは無いと言う話。
 
が、少しだけ時期がかぶることもあるとかないとか。
 
全寮制で、寮監が監督としていて、結構厳しいと言っていた。
 
ただ、上には上があるもので、本で読みかじっただけだが、曹洞宗や臨済宗など禅宗の修行は、さらに過酷で、
 
「よくこれで足が腐って落ちないな」と感心するほど、坐禅する。いや、坐禅以外も、気は緩められない。
 
テレビで観た日蓮宗の修行は、これまた過酷そのものだった。
 
高野山真言宗の加行は、うちの菩提寺以外にも、他の寺院でも聞いたことあるが、
 
「男ばかりの世界での修行なので、満行した時の記念撮影をした写真では、私自身も、<目がとんがって>いました」と笑い話で言っていた。
 
高野山真言宗の場合、はれて僧侶になって、自坊に戻る者、高野山内の有縁の宿坊で役僧を数年間勤める者、資格は取っても、普通のサラリーマンになる者、様々だと聞いた。
 
役僧を数年間勤めて、人格が認められれば、地方寺院の空き寺の住職に奉職する者も、まれにはいるみたいである。お寺に娘さんしかいなくて、婿養子になる者もいるみたいである。
 
真言宗御室派 (おむろは) の坊さんから昔聞いた話では、僧侶の資格取って、卒業式?か何かで、管長が話をするらしいのだが・・・「6時間正座で」話を聞くと言っていた。
「6時間正座していたら、足が腐るだろう」と言うと、
 
「足のシビレをごまかすテクニックがあるんですよ」と言っていたが・・・
 
私なら、正座6時間なんて・・・そんな拷問みたいなのは・・・無理・・・である。
 
苛烈な修行では、禅宗や日蓮宗の方が厳しそうだが、密教は、真言宗でも天台宗でも、「覚える作法」が無数にあるので、そういう意味では、やはり厳しい世界だと思われる。
 
・・・・・
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