ニギハヤヒノミコト・・・「天照国照彦火明櫛玉饒速日命」。日本の国魂と言える最高神。真言宗の開祖・弘法大師・空海の母、阿刀氏は、ニギハヤヒノミコトの子孫です。それゆえ、ニギハヤヒノミコトと妃神 (三炊屋媛) は、弘法大師や真言宗と御縁が深いのだと思います。 (両神とも、そのままの御神名では祀られていませんが。様々な名の神々として真言宗とはご縁が深いです。)
真言宗には、弥勒信仰 (みろくしんこう) がありますが、「ニギハヤヒノミコトと、妃神」が一体となって、「弥勒菩薩」と言う説もあります。
弥勒菩薩のルーツは、イラン神話の「ミスラ神 (太陽神) 」と言う意見があります。
さて、ニギハヤヒノミコトの神使ですが、
ちょっとうる覚えですが、「鶴」「シラサギ」「白ヘビ」など、「白い生物」が多かったような。(鶴は白ではないですが)
あと、神武天皇を助けた「金鵄 (きんし=金色のトンビ) 」も、神使ではないかと「私は」思います。
神武天皇と言う人物は、架空の存在と言われ、モデルとなった人物は、「ニギハヤヒノミコト」と「カムヤマトイワレビコノミコト」2人だと「私は」思っています。
その場合、ナガスネヒコの軍と対峙したときに、金色のトンビが神武天皇の弓に留まり、その霊威に感服したナガスネヒコが帰順したのであるならば、その場合の神武天皇に該当する人物は、「ニギハヤヒノミコト」だと「私は」思うのです。
ニギハヤヒノミコトは、仏教では、「毘沙門天王」「十一面観音」「薬師如来」と習合していると言われます。私論では「大黒天」も。
「八大龍王」も、ニギハヤヒノミコトだと言われます。(石切神社では、「八代龍王」)。
・・・明治の「神仏分離」から「廃仏毀釈」、「修験禁止」から、全国の霊山は「国立・国定公園」に。
確かに、江戸後期の僧侶のていたらくに、神社の神職が苦々しく思っていた気持ちはわかります。
ただ、仏教と、坊さんはいつの時代も別物です。いい坊さんもいれば、悪い坊さんもいる。江戸と言う大都市では特にひどかったのでしょうが、それも寺それぞれだったはず。
現在の日本人を見ればわかるように、神棚の祀り方も、神社での作法も知らない人の方が圧倒的に多い。
真言や天台の多くの寺院では、今でも鎮守社 (守護神) として、日本の神々が祀られ、また、様々な仏像と神々が習合した形で信仰されています。
神道の神職の人も、今はそれほど廃仏派の人はあまりいませんが (仏教の宗派によりますが ※) 、明治の神仏分離・廃仏毀釈・修験禁止から霊山を国立公園にしたのは、やりすぎだと思います。(※ 真言宗や天台宗に好意的な神職は結構います。)
私も、2017年頃までは、江戸後期のお坊さんが、神社で幅をきかせ、神職を足下に見下していた事例などで、「神仏分離はやむなしだった」派だったのですが、
前述で何度書いた、2018年5月に、真言宗某寺院 (いずれ寺院名記します) で、「ウカノミタマ女神」と「ニギハヤヒノミコト」の「生の御神霊」を拝謁して以来、考えが180度変わりました。
「神々は、神仏習合が正しい道」だと思っておられる・・と。
ではまた。
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