ニギハヤヒノミコトの妃神「三炊屋媛」さまは、様々な御神名をお持ちで、
仏教寺院では、主に「弁財天 (弁才天) 」「吉祥天」としてお祀りされていることが多いです。(弁天さんとは水の神つながりで、吉祥天さんとは美の神つながりで習合したのではと思います)
「仏像の見方 見分け方百科」(主婦と生活社) と言う、やや古い仏像解説書を持っているのですが、
弁才天 (弁才天) のページに、
「弁財天および十五童子立像」の写真があり、
「奈良・櫛玉神社 くしたまじんじゃ」とあります。
八臂 (はっぴ 八本の腕) の宇賀弁財天像です。鳥居はよくわかりませんが、頭頂に男神が乗っています。
これは、奈良県北葛城郡広陵町弁財天の「櫛玉比女命神社 くしたまひめじんじゃ」でしょうか?
御祭神の「櫛玉比女命くしたまひめのみこと」は、一説に、ニギハヤヒノミコトの妃神「御炊屋姫 (三炊屋媛) 」と言われます。
境内に、「辨財天社 べんざいてんしゃ」が鎮座しています。
愛媛県今治市「満願寺」(高野山真言宗) の「金毘羅大権現堂」には、讃岐の「こんぴらさん」(明治以降は、金刀比羅宮になった) から勧請した「金毘羅大権現 こんぴらだいごんげん」がお祀りされており、「吉祥天」もお祀りされています。
ニギハヤヒノミコトと習合していると言われる「毘沙門天」のお妃、吉祥天。毘沙門さんの「クベーラ」と、金毘羅さんの「クンビーラ」が、日本で同一視されたためだと思います。
すなわち、ニギハヤヒノミコト=クベーラ=クンビーラ=こんぴらさん=大物主大神・・・お妃は三炊屋媛=吉祥天=弁財天です。
ではまた。
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