三宝荒神 (さんぽうこうじん) ・・・日本独自の仏神。
火と、かまどの神。
学研「仏尊の辞典」より。
「たんに荒神とよばれる。三宝荒神の成立には諸説あり、神道では素戔嗚尊 (すさのおのみこと) の子孫と伝え、陰陽道 (おんみょうどう) では火の神、かまどの神とされ、不浄を嫌う家のかまどに宿るという。仏教では経軌に説かれないが、開成皇子や役行者 (えんのぎょうじゃ) が感得したとも伝え、悪人を処罰し、仏・法・僧の三宝に帰する者を守護するとも伝えられている」
像の形は、忿怒 (ふんぬ) 荒神とされる忿怒形、または如来荒神、小島荒神がある。
だいたい、密教の明王のような忿怒形が多いイメージである。
高野山開創の時、弘法大師・空海が祀ったとされる奈良県吉野郡迫川村の荒神岳山頂に鎮座する荒神社 (立里荒神) 。
高野山側からしか行ったことがないので、和歌山県かと思ったが、実際は奈良県。
高野山の奥社とされている日本三大荒神の一つ。
御真言・・・オン ケンバヤ ケンバヤ ソワカ
お寺では、修験の流れをくむ真言宗寺院で祀られていることが多い。
また、曹洞宗でも祀られているイメージがある。
私論では、「日本の神々」の寺院守護神としての仏神。
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