A面 高木元輝:bcl、 豊住芳三郎:ds
B面 村岡健:ts、 加藤久鎮:ss、 高木元輝:bcl、 鈴木昌宏:e-p、 佐藤允彦:p
稲葉国光:b、 荒川康男:b、 豊住芳三郎:ds、 ジョージ大塚:ds
作曲指揮:菊地雅章
1970年4月15日、ヤマハホールでSwing Journal Jazz Workshopの冠のもとに演奏
されたときの実況録音。1970年といえばまだ日本のFree Jazzの創世記で録音もあまり
残されていません。しかも高木元輝+豊住芳三郎と後年伝説となったDuoの音源は当時
これだけでした。しかもB面は菊地雅章指揮で和ジャズ好きには堪らない面子がそろって
います。当時のSwing Journalは先鋭的な自国のジャズを紹介していたという意味でも
貴重と思います。当時全く売れなかったせいで、激レア盤となってしまいました。
A面は高木元輝VS豊住芳三郎で壮絶なFree Improvisationを展開し、破壊的、暴力的
で情熱的な演奏を繰り広げています。B面は各人が炸裂し、Improvisationの要素が強い
ながらも菊地指揮も元、行き過ぎることなくギリギリのラインで統制がとれつつ、意外と聴
き易い内容となっています。佐藤允彦のエレピが狂気の中に美しさを感じさせ俊逸です。
70年代という時代、先鋭性、独創性を感じ取れ日本ジャズ史上に残る名盤です。ちなみ
に和ジャズディスクガイドに掲載されていますがClub ネタには全くなりません。