富樫雅彦:ds、per、ジョー水木:ds、per、田中穂積:ds、per
原田イサム:ds、per、佐藤允彦:p、per、宮間利之とNew Hard
富樫雅彦と佐藤允彦による、先鋭的で実験的な71年録音。富樫雅彦は事故後で下半身
不随となり両手で打楽器を駆使するようになっています。ジョー水木、田中穂積はFree Jazz
シーンで活躍したドラマーで、原田イサムはNew Hardのドラマーです。宮間利之とNew
Hardは日本を代表するBig Bandで当時かなり前衛的な試みもやっていました。
71年というと日本のFree Jazzの成熟期にあり、次第に録音も増えてきている時期で、
富樫雅彦、佐藤允彦両者のアイデア、実験性が詰まった作品となっています。A面は富樫
作らしく、静と動そして間が重視された音が即興で繰り広げられなかなか味わい深く、B面
は佐藤作で、カチッと構成されつつも即興性が垣間見れ、どことなく雅楽のような音も見え
隠れする実験的な内容です。