団地小説短編集を歩く

団地小説短編集の舞台を歩きながら団地や地域の魅力をお伝えします。

連載小説AKB16 第19話 AKBトウモロコシ狩りに行く

2017-07-21 05:51:14 | 日記
  舞子 今日は私たちはトウモロコシ狩りに来ています。

  健  A(明石舞子)K(子供)B(防衛隊)の日頃の活躍のお礼にトウモロコシ狩りに招待されました。

  明  いや、農業の高齢化と人手不足のために五歳児を働かせる陰謀かも知れない。

  舞子 南には連載小説AKB15 第18話 謎の風車を調査せよ 淡路貴船太陽光発電所(2017.7.7)の風車が見えます。

       

  明  ではトウモロコシの作り方について説明します。種をまくと、種のDNAの記録により。

       

  明  勝手に大きくなる。

       

  明  ドンドン勝手に大きくなる。

        

  明  まだまだドンドン勝手に大きくなって、先端に雄花が咲いて、真ん中あたりに雌花が咲いて勝手に実がなる。以上だ。

  健  トウモロコシは勝手に大きくなって勝手に実がなるものではない。みんな人間が作るのだ。

  明  人間がトウモロコシを作ると考えるのは人間の思い上がりだ。人間は今までどんな簡単な生命も作ったことは無い。

  健  なにか明にごまかされそうだが、種を蒔くのも、水をやるのも、間引きをするのも、追肥をするのも、風が吹いて

     倒れたら起こすのも、倒れないように支柱をするのも、受粉させるのも、実を間引きして立派な実を作るのも、み

     んな人間がするのだ。
             
       

          実は通常一つだけ残し間引きします。間引きした実はヤングコーンとして料理に利用されます。

  健  トウモロコシはこんなに手間がかかって、邪魔くさい作物なのだ。

  明  手間がかかって、邪魔くさいのは人間にも居るが、それは煮ても焼いても食べられないがトウモロコシは間引きした

     実まで食べられる。大変役に立つ作物だ。

  舞子 二人ともいい加減にしなさい。

            我々は畑に向かった 

  明  これはどうしたことか、トウモロコシに牛乳がなっている。

  健  そんなことはあり得ない。えさのトウモロコシを食べた乳牛が牛乳を出すのであってトウモロコシに牛乳が出来るわ

     けがない。しかしこれは‥‥! 

        

  明  よく見ると低脂肪乳だ。雪印フルーツもある。リンゴジュースまである。

  舞子 これはカラスがトウモロコシを食べないように空いた牛乳パックをかぶせてあるのです。

  健  びっくりした。トウモロコシに牛乳が出来るわけがない。しかしよく考えてある。これならカラスもトウモロコシを

     狙えない。トウモロコシを作るのはこんなに手間がかかるのだ。

  明  なるほど。それでは我々が新案特許をとって大儲けをしよう。

  舞子 空の牛乳パックを使えばタダでしょう誰が買ってくれるの。

  明  牛乳が嫌いな人も居るかも知れない。

  健  大きくなって牛乳パックがパンパンのトウモロコシもある。大きさや色や形を工夫すれば売れるかも知れない。 

  明  我々が新案特許を取るので制作販売を希望する企業はAKBまで連絡してください。

       

  舞子 葉っぱの上に可愛い雨蛙が居るわ。

  明  しかし蛙は食べられない。

       

  健  牛乳パックを取ると立派なトウモロコシが出来ている。

       

  明  ついでにトマトもキュウリもシシトウも全部採ったぞ。AKBの5歳児パワーを思い知ったか。

  舞子 きっとお母さんも大喜びよ。

  健  大豊作だ。みんなの苦労が実ったのだ。  

       

  明  隣はもしかして、サツマイモ畑。仕方が無いので次はAgriultural農業 K子供 B防衛隊として応援してやろう。

       

  舞子 なんてきれいなトウモロコシ。

  明  芸術的に完璧に実が詰まっている。

  健  少しのトウモロコシを作って、きれいに実を入れるには人工授粉をする必要がある。トウモロコシは本当に手間の

     かかる作物なんだ。


        第9話~第18話まではバックナンバーからご覧下さい。


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