団地小説短編集を歩く

団地小説短編集の舞台を歩きながら団地や地域の魅力をお伝えします。

番外編 16 姫路モノレール 工事名称「旧モノレール橋脚解体撤去工事」着工

2019-12-20 06:00:03 | 日記
  「団地小説短編集を歩く」は「団地小説短編集」の舞台となった10の団地の魅力を訪ねるブログです。そして「番外編」は

 10の団地に含まれない団地として高尾団地(高尾市街地住宅)を取り上げてきました。

  高尾団地と市街地住宅制度については番外編 1 高尾団地取り壊し始まる(2016.10.1)をご覧いただくとして、高尾団地も

 地下に約200本の杭を残して地上から姿を消しました。

  「団地小説短編集を歩く」としては番外編のさらに番外編、となりますが気になるところでありますので見に行って来まし

 た。去年は落札した会社のまさかの倒産番外編 15 高尾団地・姫路モノレール大将軍駅の今 またも「くい」が残った石見

 市長(2019.2.22)で一年遅れた撤去工事が始まりました。

        工 事 名  旧モノレール橋脚解体撤去工事           入 札 日  2019年07月31日

        工  期  令和元年8月10日~令和2年3月6日

        工事概要  旧モノレール橋脚解体撤去 3本  仮設工事 一式 


  工期としては令和元年8月10日からですが船場川の中での工事となります。台風のシーズンが終わるまでは工事が出来ませ

 ん。

   

  写真 左 9月の写真です。草刈りが行われています。

  写真 右 一二所神社の秋祭りは10月13日でしたがまだ工事は始まっていません。


       平成元年11月14日

  

  一番北の橋脚が防音シートに囲まれてすでに工事が始まっていました。

  

  施主は姫路市都市局まちづくり推進部営繕課です。

   

  写真 左 船場川の対岸西側からの写真です。

  写真 右 船場川に設置された仮設の水位計だと思います。

   

  南側からの写真です。船場川の4割程度を使って撤去工事の足場にしています。今日の工事は吊り穴コア削孔工事です。 


       11月19日

  

  クレーンが来て吊り下げています。クレーンで吊り下げて橋脚を切断しているようです。

   

  橋脚の切断には相当時間がかかるようです。クレーンの見える範囲で他の写真を撮っていたところ、もうクレーンの方向が

 変わっています。

   

  急いで引き返しましたがすでにすでに下りた後でした。しかし前回の橋脚解体撤去の写真右と比べてずいぶん小さく切ってい

 ます。

  

   番外編 7 高尾団地・大将軍駅解体 姫路モノレール軌道撤去(2017.3.31)

   番外編 8 夢か幻かモノレールと姫路城と桜の競演(2017.4.28)
で前回の軌道と橋脚の撤去工事をお伝えしました。

  写真は橋脚に開けられた吊り穴ですが逆光で分かりにくいですが3か所に開けられており3つに切断しました。これは20

 トン積みトラックで搬出するためおおむね20トンになるように切断したと聞きましたが、大型クレーン車が入らないので細

 かく切断したのでしょうか。

   

  切断音の音漏防止のためにブルーシートで天井が作ってあるようです。ブルーシートが左右に開けられて切断された橋脚が

 現れました。

   

  200度ほど回転して入口近くに下りてきました。

  

  橋脚の一番上の軌道桁を受ける部分が二つに分けられて並びました。

       カッター

   

   

  続いて橋脚を切断しているカッターが出てきました。真下から写せばよくわかるのですが長靴が無いので川には入れません

 でした。形と使い方は皆さんでご想像下さい。


       11月29日

   

  橋脚の切り株とサイコロ型に切られた橋脚の一部です。この部分は吊り穴を開けずにアンカーボルトを取り付けたようです。

   

  真ん中の橋脚に吊り穴をあけています。


       12月3日

  

  一番南の橋脚に吊り穴をあけています。

   

  吊り穴は2個同時に開けられています。仮設通路はクレーン車が入れるように延長強化されています。コンクリートのブロッ

 クは切断された橋脚?これはアイデアです。


  この橋脚については過去2回当ブログで取り上げています。

    番外編 12 高尾団地・姫路モノレール大将軍駅は旧船場川だった。(2017.11.24)

    番外編 15 高尾団地・姫路モノレール大将軍駅の今 またも「くい」が残った石見市長(2019.2.22)


  をご覧ください。例によってこのブログにはクリック一つで見る機能がありませんので概要です。

  

  少し北にある備前門跡にある地図に地図を利用させていただきました。水色部分は旧船場川、黄緑部分は旧船場川の推定位置

 です。高尾団地の美しい曲線が船場川由来であることがわかります。

       昭和42年の住宅地図

  

  旧船場川は昭和33・34年に埋められてましたが合流部分はまだ残っていたようです。

       都市化と姫路市の内水洪水  (昭和40年9月15日の洪水)

    稲見悦治氏の論文です。ネットで閲覧できますのでご覧ください。

  この年の9月は瀬戸内海気候に属する姫路市にしては雨が続いていました。14日から降り続いた雨は一旦小康状態になりま

 したが15日午後集中豪雨に襲われます。(9月上旬に姫路の西の相生市を台風が通過、14日からは台風が前線を刺激して雨

 が続きます。)

    以下原文

  城北地区に甚大な被害を与えた大野川、増井川の濁流は雲見川の濁流と相まって船場川を一挙に氾濫させ、明治以降の河道付

 替えで、新たに雲見川の流入地点となった市之橋付近では、水かさはとみに大きくなり、付近の住宅地を水没させたのみなら

 ず、自動車なども立往生させた。

  また、その下流の白鷺橋、工事中のモノレールの橋脚で流れを止められてしまった濁流は、東西の両岸にあふれ、東岸にあふ

 れた濁流は、寛延2年7月の洪水流の跡を追って、国鉄姫路駅前に押しよせ、山陽本線軌道を60~70㎝、国道2号線を約

 30㎝の濁流下にそれぞれ沈、付近の商店その他5300戸の床上、床下に濁流が流れ込み、市民は安全地帯をもとめて右往

 左往せねばならなかった。   ……以下略……

  通常河川の工事は6月~10月の出水期を避けて行われますが議会の反対や用地買収の遅れで遅れに遅れたモノレール工事は

 昭和41年4月3日の姫路博覧会に間に合わせるべく強行されます。しかし更なる用地買収の遅れによりモノレールの開通は博

 覧会も半ばを過ぎた5月17日になります。

  そのような事情もありこの橋脚は石見利勝市長が在任中に是非とも撤去しておきたかった父石見元秀市長の大失敗の証拠物件

 でありましたが、請負業者のまさかの倒産で、前回のまたも「くい」が残った石見市長となりました。

  引退を表明した石見利勝市長、選挙結果はどうなったのでしょうか。

  

  おそらく後任として総務省から来ていただいた前副市長の飯島よしお氏と清元ひでやす氏の一騎打ちとなり、石見利勝市長

 が、ギリギリになって清元氏を後継者に指名、姫路市を2分する選挙戦となりましたが、清元ひでやす109365票、飯島

 よしお84509票で石見利勝市長が後継者に指名した清元ひでやす氏が当選しました。まさかこの橋脚の撤去が気になって

 コントロールしやすい清元氏を後継者に指名した?

  とは思えませんが、苦し紛れに臨時観光バス駐車場と発表した高尾団地・姫路モノレール大将軍駅跡地がそのまま放置され

 ているのを何とかうまく処理してもらうようにコントロールしやすい清元氏を後継者に指名した?

  

  向こうに橋脚の解体撤去工事の工事シートの見える高尾団地・姫路モノレール大将軍駅跡地を清元新姫路市長はどのように

 処理するのでしょうか。

    番外編 18 姫路モノレール 工事名称「旧モノレール橋脚撤去工事」完了(2020.4.10)があります。


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