goo blog サービス終了のお知らせ 

忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
*当サイトは商品やサービスへのリンクにアフィリエイトを使用しています。

タルコンを切り捨てたメリットなし…Wii「ドンキーコング たるジェットレース」

2007年05月01日 | 作品紹介(ゲーム)


■Wii:「ドンキーコング たるジェットレース」


「ドンキーコング たるジェットレース」は
現在ヒット中の「スーパーペーパーマリオ」に続く
ゲームキューブからの移籍タイトルである。



■GC:「ドンキーコング ジャングルビート タルコンガ同梱版」


【紹介記事】今年末、GCが面白い(ドンキー編)

ご存知の方も多いことと思うが、
GC版の「ドンキーコング たるジェットレース」は、
任天堂が発売したタル型コントローラー
「タルコンガ」に対応したソフトであった。
初代「ドンキーコング ジャングルビート」の出来の良さに
痺れまくった私は、このソフトの発売を待ち望んでいた
ファンの一人でもあったのだが・・・
触ってみた率直な感想は、タルコンガ対応を切り捨ててまで
リモコンのみとした理由がどこにも見当たらなかった。

GC版「ドンキーコング たるジェットレース」は、
初代「ジャングルビート」に続き
「タルコンガ」(以降タルコン)というデバイスを最大限に活かすために
設計された独特の操作方法こそが最大のウリであり、
レースゲームとしての出来は
割と普通(悪い、という意味ではない)だったのだ。



■GC:「ドンキーコンガ タルコンガ 単品」


・左のタルコンを叩けば左旋回
・右のタルコンを叩けば右旋回
・左右交互叩きで加速
・左右同時叩きでアイテム使用
・拍手(タルコンには音声認識があった)でジャンプ

という、シンプルかつダイナミックな操作方法でプレイした
「たるジェットレース」は、頭の興奮がそのままプレイスタイルに直結する
まさに「ならでは」の楽しさを持ったソフトだったのだが、
タルコンをリモコンに持ち替えてのプレイは
「出来ないことはないが…」止まりで、
お世辞にも「リモコンにして大正解」とは言い難い操作感であった。

・左のヌンチャクを振れば左旋回
・右のリモコンを振れば右旋回
・リモコンとヌンチャクを交互に振って加速
・Aボタンでアイテム使用
・リモコンとヌンチャクを同時に持ち上げてジャンプ

この一見理に適っているように見える操作方法で
最大の曲者となっているのが
「加速」と「ジャンプ」の操作方法が似通っていることである。
頭では交互に振っているつもりでも、レースが白熱してくれば、
どうしてもきっちり交互に振るという動作が難しくなってくる。
左右の振りが速くなればなるほど
リモコンとヌンチャクの距離が縮まっていき、
結果、思ってもいない場所でピョンピョンとジャンプしてしまうのだ。
興奮状態の子供がガチャプレーでもしようものなら
まともに走ることすら困難ではないか。

末期のGCで出すより、勢いのある新ハードの専用ソフトとして
発売したいというのはビジネス的には理解出来るが、
「最初にタルコンありき」で開発されたソフトを強引に移籍させ、
しかも10ヶ月寝かせた挙げ句に面白さが激減しているようでは
「ドンキーコング たるジェットレース」というソフトが浮かばれない。
今回の移籍による違和感は、「スーパーペーパーマリオ」が
GC用コントローラーからリモコンに変わったことで感じた
それとは比較にならない。
現在も大量に出回っているタルコン、およびタルコン対応ソフトの
動きを活性化させるためにも、
今からでもタルコン・リモコンの両対応に変更すべきだ。
それが出来ないというのならせめて、
「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のように
タルコンに対応したGC版を通販限定で発売して欲しい。
WiiにGCとの互換性がなければまだ諦めもつくが
互換性をつけておいてこの仕打ちはあんまりだ。
別に「リモコンを使わないWiiソフトがあってはならない」という
決まりがあるわけでもなかろう。
このままでは、せっかくの傑作が
「操作性の微妙なレースゲーム」で終わってしまう。

タルコン対応を切り捨てることで悲しむユーザーはいても、
喜ぶユーザーは(おそらく)ひとりもいない。
ユーザーの選択の余地を狭めてまでリモコンを押し付ける前に
「最初にリモコンありき」のソフトを開発して欲しい。



■GC:「ドンキーコンガ タルコンガ同梱版」


ナムコとの共同開発によるタルコン対応第1弾。
要は「太鼓の達人」なのだが、ミニゲームなどに
ならではの仕掛けもあり、なかなか楽しめる。
お子にはバカウケであった。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:ドンキーコング たるジェットレース
  メーカー:任天堂
   発売日:2007年6月28日
    価格:5800円(税込み)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

敷居が下がってジジィも安心。PS3「NINJA GAIDEN Σ」

2007年04月24日 | 作品紹介(ゲーム)

PS3 NINJA GAIDEN Σ
■PS3:「NINJA GAIDEN Σ」


Team NINJAの代表作と言えば「DOA」シリーズであるが、
「NINJA GAIDEN」シリーズは「裏代表作」と呼ぶに相応しい
もうひとつの代表作である。



■Xbox:「NINJA GAIDEN」

■Xbox:「NINJA GAIDEN Black」

Xboxで発売された「NINJA GAIDEN」は、
かつてテクモの看板シリーズであった「忍者龍剣伝」を
Xboxのハイスペックを活かして劇的に進化させた
超硬派アクションで、発売前から多くのXboxユーザーが
期待に胸を膨らませていた。
発売と同時にクオリティの高さが話題となり、
激難と言われつつも果敢にチャレンジするアクションゲーマーが続出、
当時まだ25万台しか普及していなかったXbox市場において
7万本を売り上げる大ヒットとなった。
(全世界では150万本以上の大ヒットを記録)
単純計算、Xboxユーザーの3~4人に1人は
「NINJA GAIDEN」を購入したことになる。
その後、Xbox Liveを通じて追加パックを配信、
追加パックを収録した完全版「NINJA GAIDEN Black」も
パッケージ化されるなど、Xboxユーザーには想い出深い作品である。

下手の横好きを自認する私ももちろんチャレンジしたが、
案の定、序盤のステージで見事討ち死に。
ファミコン版「忍者龍剣伝」でウサ晴らしをしたりもしていた。

あれから3年、「NINJA GAIDEN」のベースはそのままに、
グラフィックの更なる進化とバランスの大幅な見直し、
プレイアブルキャラクターの追加など、
数々の新要素を搭載した新作が
「NINJA GAIDEN Σ」となってPS3で登場する。

4月27日より体験版の配信がスタートすると聞いた時、
「下手をすると逆プロモーションになるのでは・・・」と懸念したのだが、
触ってみて納得、これならドシドシ配信するべきだ。
見た目の進化より何より、
「これがあの「NINJA GAIDEN」なのか」と思うほど
ジジィでも爽快感を得られるバランス取りがされていることに驚いた。
XboxとPS3のユーザー層の違いを考え、PS3版の「HARD」を
Xbox版の「NORMAL」あたりに想定して調整したとのこと。
確かに、3年前より確実に老化の進んでいるはずの私でも、
蝶のように舞い、蜂のように刺すプレイが堪能出来た。
おかげでほんの少し自信を取り戻した。ありがとう、Team NINJA。

ひとりでも多くのユーザーに体験してもらうため
Xbox版であった首を刎ねるなどの残虐シーンは極力抑えられ、
CEROもD指定(17歳以上推奨)となった。
海外版より血飛沫の量も少なくなるらしいのだが、
私がプレイしたのは海外版だったので未確認。

完全新作でないと言われればそれまでだが、
原作はXboxであるし、大半のPS3ユーザーにとっては
完全新作のようなものであろう。
企画のみが先行した感のある「ガンダム無双」よりも
数倍気持ち良いアクションに仕上がっているので
ソフト日照り続きで新作に飢えているPS3ユーザーにはお勧めだ。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:NINJA GAIDEN Σ
  メーカー:テクモ
   発売日:2007年6月14日
    価格:7800円(税込み)
 公式サイト:http://www.ninjagaiden.jp/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

DS「燃えろ!熱血リズム魂 押忍! 闘え! 応援団2」を、今度こそヒットに導き隊

2007年04月17日 | 作品紹介(ゲーム)


■DS:「押忍! 闘え! 応援団」


2005年夏、私は1本のソフトに心奪われた。
無駄に暑苦しいキャラクター
無駄に暑苦しいストーリー
無駄に腕の疲れる操作性
無駄に上手いボーカル
無駄に無駄を積み重ねて出来上がったものは、
音ゲー史上に名を残す大傑作であった(と私は信じている)。
一瞬で惚れ込んだ私は、この作品の良さを少しでも多くの方に広めんと
ラブレターにも似た紹介記事を書いた。

【紹介記事】私は「押忍!闘え!応援団」の応援団長に立候補する者也:壱
【紹介記事】私は「押忍!闘え!応援団」の応援団長に立候補する者也:弐


しかし、無駄に暑苦しいキャラクターで万人ウケは難しかったのか、
初週販売数は1万本強、実売でもなんとか5万本は超えたようだが
出荷数の関係から大幅な値崩れを起こしてしまい、
残念ながら「ヒット」と呼べるほどの水準には至らなかった。
そんな「応援団」に、「口コミ」という強力な応援団が現れる。
レビューサイトや個人ブログなどで絶賛の声が相次ぎ、
特価分は市場から消滅、現在では中古相場も持ち直している。
この値崩れ→復活こそ、「隠れた傑作」の証でもあるのだ。



■GBA:「リズム天国」


その後、再び琴線に触れる作品「リズム天国」に出会う。
DS大ブームの中、GBAというハードでのリリースながら、
シンプルなゲーム性と愛らしいキャラクターが広く受け入れられ
ハード末期とは思えぬ30万本の大ヒットに。
任天堂の長期的なCM投下もあるとは思うが、
「応援団」の苦戦を憂えたファンの口コミ効果も
10万本ぐらいはあった・・・と信じたい。

【紹介記事】今年は「リズム天国」の応援団長に立候補するとにした
【紹介記事】「リズム天国」応援団員名簿(随時更新)




そんなある日、「応援団」が海外遠征に出かけるというニュースが浮上。
ポテンヒッツに終わった日本に見切りをつけた彼等は、
もう日本には戻って来ないかも気なのかも知れない・・・
そんなことを考えながら輸入版をプレイしていた。

【紹介記事】「ELITE BEAT AGENTS」

燃えろ!熱血リズム魂 押忍!闘え!応援団2 A
■DS:「燃えろ!熱血リズム魂 押忍! 闘え! 応援団2」(5月17日発売)


しかし、彼等は帰って来たのである
ここ日本に。
タイトルは「燃えろ!熱血リズム魂 押忍!闘え!応援団2」。
無駄に長いタイトル中にこっそり入れた「リズム」の3文字は
「リズム天国」のブレイクにあやかりたいと願う
製作者の祈りではないか。
「出来ならこっちも負けていなかった・・・なのに何故あっちだけ」と。

私は知っている。
「押忍!闘え!応援団」が、今も燦然と輝く名作であることを。
「燃えろ!熱血リズム魂 押忍!闘え応援団2」でも
無駄な暑苦しさは1ミリも薄れていないことを。
その気になれば、システムはそのままに
キャラクターやストーリーのテイストを変え、
万人向けに路線変更することも可能だったはずだ。
安易な一般化に逃げることなく、
あくまでも「暑苦しい彼等」で勝負に出たiNiSは真の漢と言えよう。

今回の収録曲は・・・

「全力少年」
「VISTA」
「気分上々↑↑」
「Believe」
「ジュリアに傷心」
「少年ハート」
「Go my way」
「バンビーナ」
「POP STAR」
「リルラ リルハ」
「贈る言葉」
「BANG! BANG! バカンス!」

他、全19曲を予定。

操作性や独特のタイミングはほぼそのままなので
前作経験者はマニュアル無しで即プレイ開始が可能。
前作未経験者のことも考慮し、チュートリアルも充実。
難易度設定は4段階に、対戦専用ステージや使用可能なキャラクターなど
あらゆる面で前作を上回るパワーアップが施されているが、
無駄に暑苦しいストーリーと演出だけは全く変わらず。
3ステージほどプレイしただけなので、もしかすると後半、
衝撃の感動巨編が用意されているのかも知れないが、十中八九無かろう。
この馬鹿馬鹿しさこそが「押忍! 闘え! 応援団」の信条なのだから。

ひっそりと語り継がれる日陰の名作で終わらせるには
あまりにも惜しい作品。それが「押忍! 闘え! 応援団」である。
10万本の壁を破ることすら叶わなかった
前作の屈辱を、今度こそ晴らして欲しい。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:燃えろ!熱血リズム魂 押忍! 闘え! 応援団2
  メーカー:任天堂
   発売日:2007年5月17日
    価格:4800円(税込み)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「シレン」に挫けたジジィ向け。PS2「ローグハーツダンジョン」

2007年03月27日 | 作品紹介(ゲーム)

■PS2:「ローグ ハーツ ダンジョン」(4月26日発売)


発売から約3ヶ月、
今頃になってようやく「風来のシレンDS」をクリアした。
ゲームに費やせる時間が大幅に短縮され、
身体的にも老化が加速する私にとって、
「シレン」のハードさを「これでなければ」と楽しめるのは
そろそろ今作あたりが最後になるかも知れないと、
そんな事を考えながらのプレイであった。

さて、そこで「ローグハーツダンジョン」である。
「rogue(ローグ)」とは、
1984年、アメリカで発売されたダンジョンRPGで
「不思議のダンジョン」シリーズの原点とも言える作品。
今回紹介する「ローグハーツダンジョン」は、
「ローグ」を初めて日本に持ち込んだ太田純氏が
監修を務めるダンジョンRPGである。
発売元のコンパイルハートはアイディアファクトリーの子会社ということで、
キャラクターデザインを「ジェネレーション・オブ・カオス」シリーズで
お馴染みの平岩洋司氏が手掛けている。

ローグハーツダンジョン■PS2:「ローグ ハーツ ダンジョン」(4月26日発売)

基本システムは、スーパーファミコンで発売された
「トルネコの大冒険」程度の知識があれば
マニュアルを読まなくともプレイ可能で、
「ポケモン不思議のダンジョン」や「風来のシレン64」など
アレンジを積み重ねて進化&深化してきた
近年の「不思議のダンジョン」シリーズに比べれば
遥かに取っ付き易くなっている。
マップ表示や操作方法などもほぼコンパチ。

敵に「炎」「氷」「雷」などの属性がある以外は
目新しい部分はなく、たった一歩のミスが死を招くといった
ヒリヒリするほどの緊張感は感じられなかった。
プレイしたのは序盤だけなので、後半で難易度急上昇、という罠が
潜んでいないとは言えないのだが、
例え序盤のテンションのまま進んだとしても、
私はこれはこれで良いと思う。
むしろ、複雑化していない分、「この手のRPGは苦手」と
敬遠していた方の入門編としては最適だ。

やり込みユーザー向けの仕掛けもある。
魔除けを持ち帰るか、ダンジョンの途中で力尽きると
リザルト(プレイ成績)が発表されるのだが、
特定のモンスターを一定数倒すと
そのモンスターのデータがモンスター図鑑に登録され、
ダンジョンで手に入れた武器を図鑑に登録していくと、
サイドストーリーが追加されたりもする。
ジジィ向けの目玉は、初代「ローグ」風のアレンジモードが収録されていること。
ゲーム終了時(リザルト表示中)にもらえるメダルを集めることで
選択可能になるらしい。
「トルネコ」や「シレン」からこの手のゲームに触れた方には
何が楽しいのか理解出来ないかも知れないが、
「ローグ」の名に惹かれて購入を検討している方ならば、
一度はプレイしてみたいモードではないか。

予約特典は、今や特典人気のNo.1アイテムである
サウンドトラックCD。装着率は初回出荷の50%を予定している。

アルファベットモンスターに戦くプレイを
もう一度したいというジジィや、ダンジョンRPG初心者に。


■DS:「不思議のダンジョン 風来のシレンDS」


累計16万本を突破し、
今なお売れ続けているDS版「シレン」。
難易度の高さから来るイライラと
それでも止められない面白さとのさじ加減が絶妙。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:ローグハーツダンジョン
  メーカー:コンパイルハート
   発売日:2007年4月26日
    価格:7140円(税込み)
 公式サイト:http://www.compileheart.com/rogue/main.html
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「プリンセスクラウン」の正統なる後継者。PS2「オーディンスフィア」

2007年03月19日 | 作品紹介(ゲーム)

■PS2:「オーディンスフィア 豪華設定資料集付き」(5月17日発売)

■PS2:「オーディンスフィア テレカ付き」(SEGA DIRECT限定
icon

今からちょうど10年前の1997年、
セガサターン後期に投入され、コアゲーマーを中心に
絶賛された作品が「プリンセスクラウン」である。
リトグラフがそのまま動き出したかのような
超美麗なグラフィックと作り込まれた世界観、
コア向けのようでいて万人に楽しめる敷居の低さなど
まさにセガサターンを代表するアクションRPGであった。

当時のアトラスはプリント倶楽部(プリクラ)が
一大ブームを巻き起こして我が世の春を謳歌していたものの、
肝心のコンシューマー事業は今ひとつ冴えない状況が続いていた。
それだけに、「プリンセスクラウン」の商品説明をする営業が
満面の笑みで「今度のは自信作です!」と言っていたのを
今でも良く覚えている。

しかし、94年以来続いていた
プレイステーションとの覇権争いにも決着が見え、
ハードとしてはマニア路線に活路を見出すしかなかった
セガサターン市場ではビックヒットとはいかず、
通常版、サタコレ版を合わせて61.425本の販売実績に止まった。
(数字はアトラスが発表したもの)


■PSP:「プリンセスクラウン アトラスベストコレクション」


8年後、知る人ぞ知る隠れた名作の道を歩んでいた
「プリンセスクラウン」が、突如復活する。
「SSを移植するのに適したハードであり、
ユーザー層も合致している」との判断から選ばれた
プラットフォームは、PSP。
「手のひらで”あの”プリクラが楽しめる」という一点突破で
初回2.3万本、累計3.3万本を売り上げた。
今月8日には、待望の廉価版もリリースされている。

実を言うと、このPSP版には当初「オーディンスフィア」の
スペシャル映像を盛り込む予定だったのだが、
「プリンセスクラウン」発売までに一般公開出来るほどの
クオリティに仕上げられず、取り止めとなった。
データ自体は収録されたまま発売になったため、
メモステ起動などで楽しんでいる一部のユーザーの手によって
隠しファイル化していたデータが発掘されたりもしたらしい。

*私はメモステ起動等はしないので未確認。
 あくまでも伝聞の話なので、
 実際に確認出来たという所有者からの情報募集。


5月17日に発売の決定した「オーディンスフィア」は、
「プリンセスクラウン」の直系の子孫とも言うべき
ファンタジックアクションRPGである。
開発はもちろん、ヴァニラウェア
4月には日本一ソフトウェアより「グリムグリモア」も発売され、
ヴァニラウェアファンにとっては
盆と正月が一度にやって来たような状態となっている。


■PS2:「グリムグリモア 初回生産版」(4月12日発売)
*崎元仁氏プロデュースサウンドトラックCD封入
*魔道書(グリモア)風ポストカードブック付き


●RTSの入門編に最適な1本「グリムグリモア」

独自のシステムでアプローチしている「グリムグリモア」と違い、
「プリンセスクラウン」と同じアトラスから発売される本作は
全ての面において「プリンセスクラウン」の面影がチラついている。
「グリムグリモア」では原案のみであった神谷盛治氏が
キャラクターデザインまでを手掛け、音楽もお馴染みの崎元仁氏。
出演声優陣は、川澄綾子、浪川大輔、能登麻美子、
千葉進歩、沢城みゆき、他。
5時間以上と言われるイベントシーンはもちろんフルボイス仕様。

ゲームは横スクロール型のアクションRPGで、
「プリンセスクラウン」未プレイの初心者でもプレイ出来るよう、
徹底的なチュートリアルが導入されている。
難易度設定でビギナーを選択すれば
ジジィな私でもスイスイ進めることが出来たのも嬉しい。
幅広いユーザーに楽しんでもらいたいということで
難易度設定によるエンディングの変化等は
(私が聞いた時点では)無いとのこと。
北欧神話を舞台にした5人の主人公達の物語が
異なった時間軸で展開しており、
遊び込むことで次第に全体像が掴めるようになっている。
ストーリーは予想以上に物悲しい展開を見せるらしいので
女性ユーザーにも強く訴求しそうだ。
ヴァニラウェアの最大の魅力であるグラフィックの美しさや、
食べ物を食べる仕草等の細かなモーションももちろん健在。

導入部分に限定して言えばほぼ文句無しな仕上がり。
強いて難点を挙げるとすれば、
イベントシーンが若干冗長なことぐらいか。
もちろんスキップは可能だが、次々に飛ばすとストーリーの繋がりが
分からなくなり、かと言って全てを見るのももどかしい。
まぁ、「プリンセスクラウン」からしてそういう作品だったので、
ヴァニラウェアらしさと受け止めてストーリーを楽しむこととしよう。

かつて「プリンセスクラウン」にハマった方、
PSP版で初めて「プリンセスクラウン」を知った方、
アクションRPGが好きだが難易度の高いものは苦手という方、
キャラクターや世界観に惹かれた方、
どれかひとつでも該当していれば楽しめる作品だと思う。

初回特典は豪華設定資料集。
法人により若干の増減はあるようだが、
装着率は大体5割程度を予定している。
「世界樹の迷宮」のチャンスロスで学習したかと思いきや、
アトラスの目標は5万本と控えめなので
資料集の数量も当然それなりの数となろう。
ヴァニラウェアのファンならば予約をお勧めしておく。



■PS2:「ペルソナ3フェス アペンドディスク版」(4月19日発売)

■PS2:「ペルソナ3フェス 単独起動版」(4月19日発売)

4月のアトラスはこちら。
「世界樹の迷宮」以降、非常に上手い流れで
リリースが続いている。今後も是非この調子で。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:オーディンスフィア
  メーカー:アトラス
   発売日:2007年5月17日
    価格:7329円(税込み)
 公式サイト:http://www.atlus.co.jp/cs/game/pstation2/odinsphere/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

見た目はまんま、中身に変化アリ。DS「マリオvs.ドンキーコング2 ミニミニ大行進!」

2007年03月07日 | 作品紹介(ゲーム)
マリオvsドンキーコング2
■DS:「マリオvs.ドンキーコング 2 ミニミニ大行進!」(4月12日発売)


「マリオvs.ドンキーコング」から2年半。
2007年4月12日にDSで発売される
「マリオvs.ドンキーコング2 ミニミニ大行進!」は
私のお気に入りのアクションパズルシリーズの最新作である。

シリーズとしては、
GB「ドンキーコング」
GBA「マリオvs.ドンキーコング」
DS「マリオvs.ドンキーコング2 ミニミニ大行進!」
と3作目になるのだが、今ひとつヒットとは縁遠いシリーズのため
今回はシリーズの歴史を辿りつつ
システム面から説明してみたい。

GB ドンキーコング
■GB:「ドンキーコング」


1994年に発売されたGB版の「ドンキーコング」は、
元祖「ドンキーコング」のようなステージ上を
逆立ちやバック宙など数々の新アクションを身につけた
マリオを駆使して進むパズル要素の高いアクションゲーム。
発売当時、スーパーゲームボーイを使って
目が焼けるほどやり込んだ記憶がある。
基本的なシステムはここで既に完成されているが、
歯応えは相当なモノ。アクションパズル上級者に。


■GBA:「マリオvs.ドンキーコング」


2004年6月発売のGBA版。
難度の高かったGB版を万人向けにアレンジ、
操作性や演出面も格段に向上した。

ステージ中に散らばる宝箱を回収しつつ
マリオを出口まで誘導すればクリアという単純なものだが、
スイッチやハンマーなど、仕掛けの設置が絶妙で、
ついついもう1面、もう1面と遊んでしまう麻薬性がある。
ステージ開始前に必要とされるアクションのデモが流れるなど、
アクロバチックなアクションは増えたがフォローも万全。
元祖を彷彿させるステージやBGMが挿入されるのもニクい。

アクションパズルとしては多めの約15万本ほど販売したものの、
「マリオvs.ドンキーコング」というタイトルで受注が集まり過ぎたのか、
大幅な値崩れを起こしてしまった。
中古市場なら確実に2000円を切っているはずなので、
この手のソフトがお嫌いでないなら是非。


■DS:「マリオvs.ドンキーコング 2 ミニミニ大行進!」(4月12日発売)


そして本作。
前作でマリオの後ろをチョコマカと付いて歩いていた
ミニマリオが主人公となり、タッチペンを使って彼等を誘導する
タイプのアクションパズルになった。
前作までは十字キーとABボタンを使って
プレーヤーが直接マリオを動かしていたのだが
本作のミニマリオ達はステージ上を勝手に行進しているので
方向転換やストップ、ジャンプなど、
全ての動作をタッチペンで指示してやらなければならない。
見た目はほとんど変わっていないが、システムや操作感はかなり異なる。
プレイした印象はSFC版「マリオとワリオ」に近い、と言うと
お分かりいただけるであろうか。


■SFC:「マリオとワリオ(マウス専用)」


SFCでは数少ないマウス専用ソフト。
バケツをかぶったマリオを妖精が誘導するアクションパズル。
勝手にフラフラと歩いているマリオに
遠隔操作で指示を出すだけ、という点が非常に似ている。
「レミングス」とは似て非なるシステムで出来も良い。
マウス自体がさほど普及しなかったので
プレイしていない方も多いのではないか。
Wiiリモコン対応にして、バーチャルコンソールで配信希望。

DS版ならではの追加要素は、
ワイヤレス通信とWi-Fiに対応した「エディットモード」。
自分で作成したステージを配布することが可能となった。
さらに、Wi-Fiコネクションの環境があれば
家庭にいながら新ステージをダウンロードすることも可能。

前作に満足した方は、システムの変化を楽しみつつ、
新たなタイプのアクションパズルにチャレンジするつもりで、
「レミングス」「マリオとワリオ」など、
遠隔操作系のアクションパズルがお好きな方は本作から、
全く未経験の方は、「DS STATION」で配信予定の体験版でお試しを。
遊んでみなければ面白さの伝わりにくいタイプだが、
遊んでみれば面白さは必ず伝わるはずだ。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:マリオvs.ドンキーコング2 ミニミニ大行進!
    機種:ニンテンドーDS
  メーカー:任天堂
   発売日:2007年4月12日
    価格:4800円(税込み)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キッズ版単品の商品化希望「NOVAうさぎのゲームde留学!?DS」

2007年02月28日 | 作品紹介(ゲーム)

■DS:「NOVAうさぎのゲームde留学!?DS」


英会話と言えばNOVAである。
あんなことこんなことで話題沸騰中のNOVAである。
今回は、今最もHOTなNOVAとタッグを組み、
ある意味最高のタイミングでソフトを送り出す
コナミの心境を想像しつつ、紹介記事を書いてみたい。

「NOVAうさぎのゲームde留学!?DS」は、
学習ソフトや知育バラエティソフトが次々にヒットを飛ばしている
ニンテンドーDS用の学習ソフトである。
英語の学習ソフトと聞くと、大半のユーザーが
累計170万本を突破し、現在もヒット中の「えいご漬け」を
想像することと思うが、淡々とディクテーションを繰り返すだけの
「えいご漬け」と違い、こちらはかなりゲームっぽさを意識している。

音声を繰り返し聞いて、文字で書き取りする上達法。

モードは「こどもモード」と「おとなモード」の2つ。
厳密に言うと、体験版を配信出来る「おためしモード」や
ソフト1本で最大4人まで同時に対戦出来る
「えいごカルタ」などもあるのだが、今回はおまけ的な部分の説明は省き、
基本となる「こどもモード」と「おとなモード」を重点的に紹介しよう。

DS NOVAうさぎ 01
■DS:「NOVAうさぎのゲームde留学!?DS」


これは「こどもモード」の中に出て来る「早押しカード」というレッスン。
DSから流れる音声を聞いて、場に表示されている
どちらのカードのことを言っているのかを瞬間的に判断するというもの。
音声が「sausage」であれば右を、
「sandwich」であれば左をタッチペンで選択する。
「口(mouth)」と「ねずみ(mouse)」のような
間違い易い出題も多いため、単純ながらついついハマってしまう。
これが「おとなモード」になった場合、
絵札のかわりに「ソーセージ」「サンドイッチ」と文字が表示される。
「早押しカード」に限らず、「こどもモード」は絵で、
「おとなモード」は文字で、というのが最も大きな違いだ。

「こどもモード」で極力文字を使わず絵にしているのは、
音声と絵を直感的に繋ぐことで
「翻訳ぐせ」が付いてしまうことを防ぐためらしい。
確かに、同じミニゲームでありながら、「こどもモード」は感覚で、
「おとなモード」は頭でプレイしている気がする。

「こどもモード」に収録されているミニゲームは以下の11種類。

*アルファベット習字:美文字トレーニング的アルファベット練習
*風船割り:風船を割って宝箱を探し、中から聞こえる音声で絵をタッチ
*単語さがし:無作為にアルファベットの並んだマス目に隠れた単語を探す
*早押しカード:上で説明済み
*ブクブク英単語:水中を漂う泡を綴りの順番にタッチ
*連想クイズ:音声で3つヒントを聞き、共通項のある絵をタッチ
*コミュニケーション:会話の返答として正しいものを選択
*射的:音声の順番通りに的をタッチ
*声で選ぼう:回答を実際に声に出して答える
*カルチャークイズ:世界各国をテーマにしたクイズ
*国旗クイズ:出て来た国旗を見て国名を当てる

「おとなモード」に収録されているミニゲームは以下の11種類。

*風船割り
*単語さがし
*早押しカード
*ブクブク英単語
*連想クイズ
*コミュニケーション
*射的
*カルチャークイズ

以上の8つは形式こそ「こどもモード」と同じだが、
上で述べたように絵ではなく文字になっていたり、
難易度が高くなっていたりする。

*だるま落とし:単語が文章になるように順番にだるまを落とす
*パラシュート:雲をタッチしてNOVAうさぎを正しい解答に誘導する
*動体視力:視界を横切る単語を読み取って書く。

ミニゲームをクリアするごとに達成率が上がっていき、
そのレベルのミニゲームの達成率が全て80%を超えると
昇級試験を受けることが出来る。

ここからは気になる点をいくつか。
まず、「声で選ぼう」で採用されている音声認識の精度が今ひとつなこと。
何も喋っていない状態でNOVAうさぎが赤旗を持ち上げた時は、
すわ霊現象かと周囲を見回してしまった。
次に、「カルチャークイズ」と「国旗クイズ」は
おまけモードとして収録すれば良かったのではないか、ということ。
どちらも一般常識として知っているに越した事は無いが、
必須科目としてレッスンに組み込む必要は無かったような気がする。
「カルチャークイズ」は問題数が少ない上に重複しまくるため、
達成率がなかなか80%以上にならず、
このため昇級試験まで進めないことが多かった。

問題の総数が3000問というのは、私は少な過ぎるとは思わなかった。
これがクイズゲームであれば3000問は少ないが、
英語のレッスン法としては、10000問をうろ覚えするより
日常生活で頻繁に使う3000問を完璧に身につける方が
遥かに有意義であろう。

遅々として達成率の上がらない「おとなモード」に比べ
「こどもモード」は達成率も上がりやすく、非常に楽しかった。
いっそのこと、「こどもモード」を単独で発売出来るレベルまで作り込み、
「子供向けの英会話学習ソフト」として発売した方が
「えいご漬け」との差別化という意味でも売り易かったのではないかと思う。

NOVAとしては、実際のレッスン法をゲームに取り入れることで
スクールの集客効果を見込んでいるのであろうし、
ならば子供から大人までをフォローしたい、というのも理解出来るが・・・
NOVAうさぎだけに二兎を追ってしまったのか。お、上手い。

「えいご漬け」ではハードルが高過ぎた、という方や、
「えいご漬け」は「遊び」が少な過ぎて
モチベーションを持続出来なかった、という方など、
英語学習の入門編としてはお勧め出来る。

どうでもいいのだが、
「いっぱい聞けて、いっぱいしゃべれる」の歌に続きがあったことを
今回初めて知った。(スタート画面でフルコーラス流れる)
軽い衝撃であった。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:NOVAうさぎのゲームde留学!?DS
    機種:ニンテンドーDS
  メーカー:コナミ
   発売日:2007年2月22日
    価格:4179円(税込み)
 公式サイト:http://www.konami.jp/gs/game/eigo/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

陰山メソッド第2弾「DS陰山メソッド 電脳反復 正しい漢字かきとりくん」

2007年02月27日 | 作品紹介(ゲーム)
DS 正しい漢字 かきとりくん
■DS:「DS陰山メソッド 電脳反復 正しい漢字かきとりくん」


昨年末、埋もれてしまいそうなお勧めソフトとして紹介した
「DS陰山メソッド 電脳反復 ます×ます百ます計算」は、
発売1ヶ月で累計20万本を出荷する大健闘を見せた。
その後も順調に数字を重ね、2月までの累計出荷は25万本。
現在も毎週安定した売り上げをキープしている。
「ポスト任天堂」「●匹目の泥鰌」を狙ってを多くのメーカーが
学習ソフトをリリースする中、「百ます計算」がこれだけの
実績を上げることが出来たのは、ソフトの完成度はもちろん、
「小学館」というメーカーの持つブランド力も
大きく影響しているのではないか。

さて、「百ます計算」から4ヶ月、
算数に続いて小学館が目を付けたのが「漢字」である。
「DS陰山メソッド 電脳反復 正しい漢字かきとりくん」は、
小学校1年生から6年生までの間に習う1006字の漢字を
様々な方法で学習出来る「「漢字学習ソフト」で、
ベースとなる学習システムも、「百ます計算」に続き
陰山英男氏が考案した反復学習法を採用している。
「全漢字プリント」「総熟語プリント」など、
書籍版の総発行部数は150万部以上。


■Book:「徹底反復新漢字プリント 小学校全学年」


「かきとり練習」「全漢字練習」「総熟語練習」「力だめし」など、
いずれのモードも問題のレベルを上げて悩ませるのではなく、
簡単な問題を繰り返し解かせることで
頭に叩き込む、「陰山メソッド健在」な作りとなっている。

「かきとり練習」は、任天堂から発売予定となっている
「DS美文字トレーニング」の判定システムを
本家より一足早く採用した注目のモード。
「とめ」「はね」「はらい」「まがり」「でる・でない」
「つく・つかない」など、プレーヤーの書いた文字を
24項目に分けて細かくチェックし、採点してくれる。

「全漢字練習」は例文の平仮名を漢字で書き直しつつ、
漢字の正しい意味や書き順を学習出来るベーシックなモード。
「総熟語練習」は「全漢字練習」で覚えた漢字を使った応用編で、
熟語を学習するためのモード。
「力だめし」は学習の成果をチェックするテストモード。

「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」や「平成教育委員会」でも
採用されていた漢字を使ったクイズ
・分解されたパーツを組み合わせて漢字を作る
・上下左右の漢字から真ん中に入る漢字を予想する
など、頭の体操的なモードも用意されており、
「百ます計算」より「ます×ます」充実した仕上がり。

漢字の認識機能については、
私の触ったバージョンは少々反応が良過ぎる気もしたのだが
現在調整中とのことなので完成版を期待。
「百ます計算」に比べ価格が800円ほど上がってしまったのは、
簡単な数式だけで構成された「百ます計算」に比べ
膨大な漢字データや判定システムを収録したことで
容量が大きくなってしまったためとか。
3600円という価格設定は「少しでも安くしたい」という
小学館の心意気の表れであろう。

「百ます計算」同様、子供にも喜ばれる学習教材として
幅広い世代にお勧めだ。


■DS:「DS陰山メソッド 電脳反復 ます×ます百ます計算」


●子供に喜ばれる学習教材
 「DS陰山メソッド 電脳反復 ます×ます百ます計算」


*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:DS陰山メソッド 電脳反復 正しい漢字かきとりくん
    機種:ニンテンドーDS
  メーカー:小学館
   発売日:2007年4月5日
    価格:3600円(税込み)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

王道から解き放たれた奔放さがウリ。Wii「スーパーペーパーマリオ」

2007年02月25日 | 作品紹介(ゲーム)

■Wii:「スーパーペーパーマリオ」(4月19日発売)


プラットフォームがGCからWiiに変わったので、
過去ログを若干修正して再度紹介。

今回紹介する「スーパーペーパーマリオ」は、
「マリオストーリー」「ペーパーマリオRPG」で活躍した
ペラペラのマリオが主人公のアクションゲームである。
今回も当然のようにさらわれるピーチ姫を
凝りもせず救出に向かうマリオ、という設定は相変わらずだが、
最後までマリオだけが主人公というわけではなく、
ストーリー進行に合わせて
使用出来るキャラクターが徐々に増えていく仕組みになっている。
ピーチ姫は傘を使ったアクションや長距離のジャンプが得意など、
キャラクターによって異なった特性を持たせているあたりは
「スーパーマリオUSA」(つまりは「夢工場ドキドキパニック」)を
彷彿させる懐かしさだ。

キャラクターには成長要素があり、
敵キャラを倒すことで経験値を貯めることが出来る。
レベルアップすれば攻撃力等が上がり、
低いレベルではなかなか倒せなかった敵も
一発で倒せるようになったりする。
同じステージは何度でも繰り返しプレイ出来るため、
腕に自信の無いアクション好きでも、コツコツ頑張って
レベルを上げれば難易度を下げることが可能というジジィにも優しい仕様。

本作の最大の特徴である
2D視点と3D視点を切り替えつつ進むシステムは
思ったほど難解ではなく、操作も快適であった。
「マリオ64」のような完全な3D空間ではなく、
2Dで描かれた「背景」の部分にも
行くことが出来るようになる「プチ3D化」がミソだ。

スーパーペーパーマリオ SUPER PAPER MARIO
*今となっては懐かしいGC版より。
 発売日表記はGC版の発売予定日なのでお間違えのないよう。

上記の画像で言えば、道を歩いているマリオは、
左からやってくるピンクの豚(なのか)は倒せるが、
奥の草場にいるクリボーや段差の上にいる羽根つきのクリボーは倒せない。
だが視点を切り替えることで、クリボーを倒すことも、
段差前に落ちているコインを拾うことも
羽根つきクリボーを倒すことも出来るようになる。
ストーリー中には視点切り替えを使わなければ進めないマップや
見つけられない隠しアイテム、2Dでは見えないキャラクターなど
謎解きの要素がふんだんに盛り込まれており、
この辺も、王道をきっちり守った「ニューマリオ」とはかなりテイストが異なる。

「ニューマリオ」のCMで松嶋菜々子も喜んでいた
超巨大サイズのマリオは本作でも健在。
ただしペラペラのマリオがそのまま巨大化するのではなく、
ドット絵で描かれたファミコン版のマリオが巨大化し、画面を埋め尽くす。
まるでドッツから抜け出したような巨大マリオは
非常にインパクトがあるので必見だ。
その他にも、ドット絵のミニマリオがオプションのように
主人公の周りにくっついて歩き、敵の「壁」になってくれるなど、
本作ならではの演出もそこかしこに仕掛けられている。
聞いた話、ピーチやクッパも巨大化するらしい。

GC版から最大の変更点は、
GCコントローラーに比べボタン数の少ないWiiリモコンを考慮してか、
操作形態が全体的にすっきりしたこと。
十字キーと1・2ボタンしか使わないシンプルな操作性と
隠しアイテムや通路の発見に楽しさを見出すシステムが、
ファミコン全盛期の「グーニーズ」や「迷宮組曲」的な楽しさを
思い起こさせて何とも懐かしい気持ちになった。
私的には、この2D→3Dへの切り替えや
隠しアイテムの探索を「楽しい」と思えたが、
「ニュースーパーマリオブラザーズ」のように
横スクロールアクションの王道というわけではないので
その点だけは好みが分かれるところかも知れない。

プレイ中、リモコンを縦型に持ち替えて画面を照らせば
画面中のアイテムやキャラクターの説明を見ることが出来たり、
リモコンを使ったミニゲームが収録されたりもしているが、
グラフィックやゲーム性などはGC版から変わっていない。
以前の紹介記事で書いていたマリオの移動速度は
修正されたようでゆったりしていた。
これで呑気に冒険が楽しめる。

2Dと3Dをミックスした世界観にキャラチェンジや成長要素等、
同じマリオが主人公でも、
冒険せずに王道を守り切った「ニューマリオ」とは
全く異なった意欲作なので、
「マリオ」が好きな方なら是非こちらもお試しいただきたい。


■GC:「ペーパーマリオRPG」


累計43万本を売り上げたヒット作。
Wiiでもプレイ可能。


■玩具:「ドッツ スーパーマリオブラザーズ Cセット」

■玩具:「ドッツ スーパーマリオブラザーズ Dセット」
■玩具:「ドッツ スーパーマリオ セットA」
■玩具:「ドッツ スーパーマリオ セットB」
■玩具:「ドッツ ゼルダの伝説」
■玩具:「ドッツ バルーンファイト」
■玩具:「ドッツ アイスクライマー」

御存知無い方は少ないと思うが、
ボード上にピンを差し込むことでドット絵を表現した秀逸なおもちゃ。
我が家にはマリオBとゼルダが置いてあったりする。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:スーパーペーパーマリオ/SUPER PAPER MARIO
    機種:Wii
  メーカー:任天堂
   発売日:2007年4月19日
    価格:5800円(税込み)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

DSでぎゃぼー!ポーチにむきゃー!DS「のだめカンタービレ」

2007年02月24日 | 作品紹介(ゲーム)

■DS:「のだめカンタービレ のだめの鍵盤ポーチ付き」(4月19日発売)


原作コミックの累計発行部数は2100万部以上、
前クールで放送していたテレビドラマの平均視聴率は18.7%、
「のだめオーケストラ LIVE」も、
1万枚売れればヒットと言われるクラシックCD界において
35万枚の大ヒットを記録するなど、
進出するジャンル全てで大ヒットを飛ばしている
「のだめカンタービレ」がついにDSに登場する。

基本はアドベンチャー(と言えるほどではないが)+ミニゲームという
キャラクター物としてはオーソドックスな作り。
原作版権を使用しているのか(未確認)、
グラフィックは原作の雰囲気をまぁまぁ上手く再現している。
アニメ版の出来に落胆したファンとしてはひとまず安心。

メインとなる演奏シーンは、曲に乗ってふわふわ飛んで来る
音符に合わせ、タイミング良くボタンを押すだけという簡単なもの。
Wiiで出ていれば、PSやPS2で出ていた
「マエストロムジーク」のような、リモコンを実際に振って
指揮者気分を味わえたと思うのだが、
DSを使ったゲーム化となると、落としどころはやはりこの辺であろう。
上手く進めばキャラクターは満足げな表情で演奏をし、
タイミングを外し続けると音程も崩れ、表情がどんどん曇っていく。
音ゲーにはよくある演出だが、
千秋様の顔に縦線が入って行く様はなかなか愉快であった。

真澄ちゃんに会うと登場する
「太鼓の達人 いくわよ!のだめスペシャル」や
プリごろ太を主人公にした「プリごろ太 GOGO☆宇宙脱出」
(強制スクロールのステージでジャンプしたりしゃがんだりするだけの
 単純なアクション。チープなのだが、演出がバカバカしくてツボ)など、
人気キャラクターを活かしたミニゲームも全5種類収録している。

収録楽曲は

・ラデツキー行進曲
・交響曲第9番二短調「合唱」
・白鳥の湖
・キラキラ星変奏曲
・フィガロの結婚
・ボレロ
・2台のピアノのためのソナタ二長調
・おもちゃの兵隊の行進曲
・アイネ・クライネ・ナハトムジーク
・ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調「春」

他20曲以上を収録予定。

今回、バンダイナムコが用意した予約特典は
原作でのだめが愛用している鍵盤型のポーチ。
DS、DS Liteがすっぽり収まるデザインとなっている。
装着率は初回出荷分の50%とのこと。
「のだめ」×DSという強力タッグのため、早期完売の可能性が高い。
ファンは早めに押さえておくべし。

ファン向けグッズの延長線であることは確かなので、
ゲームとしての期待はそこそこに止めておくのが吉。
とはいえ、普段は「ピクロス」や「脳トレ」しか遊んでいないという
女性ユーザーも取り込んで、意外と健闘するのではないかと思う。
ドラマ版のDVDボックスも含め、発売が待ち遠しい1本だ。


■PS2:「ザ・マエストロムジーク ツヴァイ (コントローラ同梱版)」


PS1でリリースされた「マエストロムジーク」を
発売日に購入したのは私である。
指揮棒コントローラーを振って演奏するというアイディアが秀逸。
Wii版が発売されるなら、狙い所は確実にこれであろう。


■PS2:「Let's ブラボーミュージック」


一時期SCEがかなりプッシュしていたシリーズ。
クリスマスバージョンあたりまでは買っていたのだが
いつの間にか終了してしまった。
「のだめ」ブームで若年層がクラシックに興味を持っている今こそ
復活させるべきだと思うのだが・・・どうだSCE、やってみんか。


■DVD:「のだめカンタービレ」(5月25日発売)


ドラマのDVD化も決定。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:のだめカンタービレ
  メーカー:バンダイナムコゲームス
   発売日:2007年4月19日
    価格:5040円(税込み)
 公式サイト:http://www.nodame-ds.com/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする