忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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それだけでうれしい。Wii「フォーエバーブルー/FOREVER BLUE」

2007年07月09日 | 作品紹介(ゲーム)
Wii FOREVER BLUE
■Wii:「フォーエバーブルー/FOREVER BLUE」

記事タイトルは矢野顕子の楽曲からパクった。

発表になった時には既に発売1ヶ月前を切っているという
唐突なデビューを果たしたのが、「FOREVER BLUE」である。
タイトルからピンと来た方も多いと思うが
PS2で発売された「EVER BLUE」「EVER BLUE2」の
流れを汲む作品で、開発も同じアリカが手掛けている。

システムその他については、
メーカー以上に詳しいのではないかというほど
詳しい紹介記事をRistretto殿が書いておられるので
そちらを紹介しておこう。

【必読】一足早い夏休み リビング発、深海行き。前編後編Rambling Man

Ristretto殿の記事が完璧過ぎて
私の書けそうな事はほとんど残っていないので、
ここは少し目先を変えて、海中散策を題材にした作品の歴史を
ジジィ目線から書いてみる。

私は「エラ呼吸してるのでは」と言われるほど
水中が好きなので、海中散策が可能なゲームは
昔からけっこうな数を遊んで来た。
ファミコンやスーパーファミコンの時代には
ハード的な制約で実現不可能であったこの手のジャンルは
PS時代の幕開けと共に様々なメーカーから相次いで発売され、
嬉しい悲鳴をあげた覚えがある。
いくつか代表的な作品を挙げてみよう。


■PS:「ARTDINK BEST CHOICE アクアノートの休日2」
■PS:「b.l.u.e Legend of water」
■PS:「ドルフィンズドリーム」

細かな部分に違いはあれど、いずれも海中散策をウリにした作品。
(「DEPTH」は少々毛色が違うので敢えて外した)
ゲームっぽさで言えば
「b.l.u.e.」→「ドルフィン」→「アクアノート」で、
「アクアノートの休日2」の「それだけでうれしい度」は
私の中で未だにこの手の作品の最高峰である。
「b.l.u.e.」と「アクアノートの休日2」は
幸運なことに公式サイトがまだ残っていたので紹介しておこう。
「EVER BLUE」でこの手のジャンルに初めて触れた方は
PS時代にもこの手の作品が存在していたことに驚くはずだ。
ちなみに、「アクアノートの休日」の最新作が
PS3で発売予定と随分前に発表されたのだが
今のところそれきり音沙汰が無い。

【公式サイト】「b.l.u.e. Legend of water」
【公式サイト】「アクアノートの休日2」


■PS2:「EVER BLUE 2」
■PS2:「EVER BLUE カプコレ」

そして、PS2で登場したのが「EVER BLUE」。
上記作品をよほど良く研究したのか、
海中散策ゲーの良いトコ取りのようなシステムを採用。
PS2のグラフィックパワーを活かして
海中の様子もぐっとリアルになった。
「1」は廉価版も含めて2.7万本、「2」は1.5万本と
お世辞にもヒットとは言えないが、購入者の評価はすこぶる高い。

Wii FOREVERBLUE
■Wii:「フォーエバーブルー/FOREVER BLUE」

今回、Wiiで発売される「FOREVER BLUE」は
「EVER BLUE」のタイトルを受け継いでいながら
「アクアノートの休日」寄りにシフトしているように感じた。
エアーの減り方が遅い等、細かな部分で「縛り」が減っているのも
本作の主目的があくまでも

「Wiiリモコンで触れる、海の世界」

であるからに他ならない。
海域の制覇や図鑑のコンプリートは
あくまでも「おまけ」なのだ。

海中で出会う魚たちを眺める。それだけでうれしい。
懐いた魚たちが自分の後を付いてくる。それだけでうれしい。
甲板に珍客がやって来た。それだけでうれしい。
水面から顔を出し、周囲の景色を眺める。それだけでうれしい。

エンヤやケルティック・ウーマンと同系列のアーティストで
フジテレビ系ドラマ「白い巨塔」でも美しい歌声を披露していた
ヘイリーの楽曲がゲーム中に流れれば、
そこはもう、まるで環境ビデオである。

●ヘイリー(Hayley Westenra)公式サイト
●白い巨塔・CD紹介ページ(ヘイリーの試聴あり)

私がもうひとつ気に入ったのは、
Wiiリモコンを「何かに見立てる」ことをせず
あくまでも「リモコン」として使用している点。
ポインタで移動先を指示し、決定はAボタン。
魚を撫でるのはリモコンを軽く振るだけ。
海中散策の大半の操作は、たったこれだけで事足りてしまう。
これこそまさに「リモコンを扱える人なら遊べる」作品であろう。

Wi-Fi通信を使えば、遠く離れた友人と一緒に潜ることが出来たり、
SDメモリに落とし込んだ自前の楽曲を
ゲーム中に使用することが出来たりと、
Wiiの機能もしっかり使いこなしている。

任天堂ブランドから発売されることで
これまでより多くの方の目に留まる機会が増えるのは
シリーズファンとしては嬉しいのだが、正直な事を言えば、
元々PS2で発売されていたシリーズであるし、
グラフィックの進化が臨場感のアップに直結するジャンルなので
PS3で遊びたかったという気持ちも。。。
(Wiiのグラフィックに問題があるというわけではない、むしろ凄い
アリカは、PS3に某シューティングゲームを移植しようと
SCEに企画書を持ち込んだところ、
「PS3クオリティではない」との理由で却下された過去があり、
この一件が無ければ、本作が「EVER BLUE 3」として
PS3で発売されていた可能性も、あるいはあったのかも知れない。

クーラーのきいた部屋で、お気に入りのBGMを流しながら
Wiiリモコン片手に海中散策。
今年の海は、準備運動も水中ゴーグルも要らない。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:フォーエバーブルー/FOREVER BLUE
  メーカー:任天堂
   発売日:2007年8月2日
    価格:5800円(税込み)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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帰って来たまゆげ犬。PS2「すくすく犬福2 もっとすくすく」

2007年06月26日 | 作品紹介(ゲーム)
すくすく犬福2 A
■PS2:「すくすく犬福2 もっとすくすく」

「たれぱんだ」ブーム全盛の1998年、
マッキーの「太」よりまだ太い眉毛を持った犬が登場した。
「すくすく犬福」は、「ソニックウイングス」シリーズや
「ファイナルロマンス」シリーズなど、どちらかと言えば
野郎向けの作品を多く手掛けていたビデオシステムから発売された
アーケード用のクイズゲームである。

極太の眉毛を持つ「犬福」のキャラクター人気と
正解率によって容姿が変化する育成SLG的な要素が
上手くミックスされた「すくすく犬福」は、
登場からかれこれ10年を迎えようとしている現在も
たまに設置している店舗を見掛けるほどの超ロングセラー商品となった。
コンパイルハートによると、基板調達の関係で
1500枚の限定発売であった本作が、2003年の市場調査でも
約500台が稼働中であることが分かったという。


■PS2:「すくすく犬福 HAMSTER The Best」

「たのみこむ」内の「おもちゃ・ゲーム部門」にて
第2位を獲得するなど、根強いファンからのリクエストを受け
2004年にようやくコンシューマーへの移植が決定。
私ももちろん購入したのだが、ネット上での熱い支持が
必ずしも好セールスに結びつくわけでもなく、
販売本数は廉価版を合わせても約1万本に止まった。

さすがにもう懲りたか思っていたところに「2」である。
一般には初お披露目となった「AOU 2007」会場には
多くの「犬福」ファンが訪れ、会場で行われていた人気投票でも
ビデオゲーム部門で見事第3位を獲得、「犬福」人気健在をアピールした。

8月23日発売予定のPS2「すくすく犬福2 もっとすくすく」は
現在好評稼働中のアーケード版をベースに
PS2ならではの追加要素が多数盛り込まれている。

・進化のバリエーション:前作の40種類から100種類以上に
・問題数:前作の約6000問から12000問以上に
・ミニゲーム:前作の7種類から15種類以上に

など、各要素が大幅にパワーアップ。
前作の最大の難点だと思っていた難易度の高さや
出題ジャンルの偏りも随分と改善されているらしい(が未確認)。
月単位で途中セーブが可能になった点も大きい。

原作者である横山浩子氏の新規書き下ろし犬福や
3Dレンダリングされた犬福が愛でられるというだけでも
ファンならば「買い」である。

一部の愛好家にしか認知されていなかった前作と違い
今回は最新作がアーケードで稼働中ということでもう少し頑張って欲しい。
欲は言わない。せめて2万本。いや、1.5万本でも。


■Book:「専務の犬/高橋留美子」

高橋留美子の短編集。
もともと連載モノよりも短編集の方が
完成度が高い(と私は思っている)高橋氏だけあり
本作もハズレなしの良作揃い。
タイトルにもなっている「専務の犬」を読んだ時、
すぐさま「犬福」が頭に浮かんだのを思い出したのでついでに紹介。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:すくすく犬福2 もっとすくすく
  メーカー:コンパイルハート
   発売日:2007年8月23日
    価格:6090円(税込み)
 公式サイト:http://www.compileheart.com/inufuku/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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堂々とカートンくんを名乗れ。PSP「マワスケス based on "Carton-kun"」

2007年06月19日 | 作品紹介(ゲーム)
これは嬉しい。
まさか「カートンくん」を引っ張り出してくるとは
夢にも思っていなかった。


■PS:「カートンくん」

「カートンくん」は、私が未だに遊び続けている
数少ないPS用ソフトのひとつである。
「テトリスDS」の紹介記事でもこのソフトに触れている
ベースは、画面上から降って来るピースを繋ぎ合わせて
「閉じた図形」を作っていくだけと至ってシンプル。
「閉じた図形」というのがどんなものなのか
恥ずかしながら上手く説明出来ないので
PS版「カートンくん」の公式サイトにある
ルール説明ページを紹介しておこう。
ここの「フラッシュ版」を見れば、システムは1分で理解出来るはずだ。

●「カートンくん」ルール説明ページ

組み合わせパターンの豊富さや、いわゆる連鎖の仕掛け方、
画面両端を上手く利用したテクニック等、上達すればするほど
その奥深さと中毒性の高さがわかってくるスルメゲーだったのだが
カートンくんファミリーの愛らしさが足らなかったのか
それともアイレムのプロモーション不足か、
残念ながらヒットには至らず、ひっそりと消えていった。

PSP マワスケス
■PSP:「マワスケス based on "Carton-kun"」

あれから7年。
もう誰も「カートンくん」のことなど
覚えていまいと思ったのか、タイトルを変えて
こっそりと「カートンくん」が復活した。
新しいタイトルは「マワスケス」。
基本ルールをタイトルに持って来て分かり易さをアップし、
オサレなパッケージや「恋に効くパズル!」といった
キャッチコピーで女性ユーザーを取り込もうという意図が見える。
チュートリアル部分や基本となるモードは
ほぼ「カートンくん」と同じだが、最大8人まで可能な対戦モードに
「ペア対戦」「好き嫌い送信」「占い」など「恋に効く」要素を追加。
インフラストラクチャーモードを利用した「謎解きパズル」の
追加問題配信など、PSPを意識したモードも装備された。
カートンくんファミリーがいなくなった代わりに
勝った相手のパーツを奪って自分の顔をカスタマイズするという
福笑い的なおまけ機能もついている。

私としては、のほほんとしたキャラクターも含めて
「カートンくん」を愛していたので
「オトスタツ」と混同しそうなタイトル名や
どう考えても恋には効きそうにない無理矢理なショーアップに
「ブランド品を身に纏った温水洋一」的違和感を覚えてしまうのだが、
そんな背伸び感こそ、アイレムらしさとも言える。
未体験のパズルゲーマーは是非一度触ってみて欲しい。

公式サイトでは、今月中にも体験版のダウンロード配信や
ブラウザ上で遊べるFLASH版が設置される予定。
また、7月発売予定のファミ通PSPには、本作の体験版と同時に
人気STGがまさかのSLG化で早くも話題となっている
「R・TYPE TACTICS」の体験版を収録した
特製UMDが付属予定となっている。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:マワスケス
  メーカー:アイレム
   発売日:2007年7月19日
    価格:3990円(税込み)
 公式サイト:http://www.irem.co.jp/official/mawaskes/index.html
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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PSP「フェイト/タイガーころしあむ 特盛限定版」9月13日発売。

2007年06月10日 | 作品紹介(ゲーム)

■PSP:「フェイト/タイガーころしあむ 特盛限定版」
■PSP:「フェイト/タイガーころしあむ 通常版」

9月13日発売。
TYPE-MOONの「Fate/stay night」のキャラクターが出演する
最大4人対戦まで可能なPSP向け対戦アクションゲーム。
TYPE-MOONの対戦と聞くと「MELTY BLOOD」のような
対戦格闘を想像している方も多いかも知れないが、
テイスト的には「大乱闘スマッシュブラザーズ」や
「パワーストーン」あたりを意識しているように見受けられる。

開発は「ドラッグオンドラグーン」「NARUTO うずまき忍伝」
「BEAT DOWN」「少年ヤンガスと不思議のダンジョン」のキャビア。

今回予約が開始された「特盛限定版」には、

・ドラマCD「虎の威を借るケモノたち」
・描き起こしイラストを多数収録した公式設定資料集
・「令呪」をモチーフとした特製PSPポーチ
・クリアポスター

などが同梱される。
発売が9月にも関わらず早くも予約開始という
早期解禁から察するに、仮受注の様子を見て
最終的に生産数を決めるのではないかと思われる。
現在、PS2に移植された「Fate/stay night [Realta Nua]」の
限定版が大幅な値崩れを起こしており、
この辺もPSP版の生産数に影響を及ぼしそうだ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:フェイト/タイガーころしあむ
  メーカー:カプコン
   発売日:2007年9月13日
    価格:通常版5240円(税込み)特盛限定版:8390円(税込み)
 公式サイト:http://www.capcom.co.jp/fate_tiger/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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PS3「FolksSoul 失われた伝承」は釣りゲー感覚のアクションアドベンチャー。

2007年05月29日 | 作品紹介(ゲーム)

■PS3:「FolksSoul 失われた伝承」

PS3の6月を支える2本柱のうちのひとつ、
それが「Folks Soul 失われた伝承」である。
もともとは「モンスターキングダム」というタイトルで発表されていたのだが、
PSPで同名タイトルがリリースされたからか「Folks Soul」に変更となった。
開発は、Xbox360のロンチタイトルである「エブリパーティ」や
PS2・PS3の「GENJI」シリーズを手掛けたゲームリパブリック
ムービーは「GENJI」の白組、
主題歌は、今やすっかりアニソンシンガーとして
落ち着いてしまった感のあるT.M.Revolutionこと
西川貴教率いるa.b.s.(abingdon boys school)。

ゲームはPS3の目玉である6軸検出コントローラー
「SIXAXIS」の機能を活かしたアクションアドベンチャー。
「フォークス」と呼ばれるモンスターを「吸収」することで
プレーヤーの使い魔のような存在として呼び出すことが出来る。
登場するフォークスの種類は100種類以上。
新たなクエストやフォークスをオンライン経由で配布するなど
発売後のフォローも万全の体制が敷かれている。

「フォークス吸収」については、「吸収」というよりも
「釣る」といった感覚で、プレイした印象は釣りゲーに近い。
残りHPの高い敵は吸収が成功し辛いため、
まず最初のうちに相手の体力を削って弱らせ
上下左右に散らしたりしながら一気に釣り上げれば吸収完了となる。

【紹介記事】最初から守りに入ったか。PS2「GENJI」

過去に「GENJI」を紹介した時にも同じことを書いたのだが、
「Folks Soul」を触ってみた私の率直な感想は
「普通に良く出来てる、けど」であった。
ベースとなるアクションは「鬼武者」「デビルメイクライ」
フォークス収集は「ポケモン」
フォークス吸収は「釣りコン」(釣りゲー)
などなど、「GENJI」をプレイした時にも感じた
「オリジナル新作にしては既視感が強い作り」は相変わらずで
新鮮な楽しさはあまり感じなかった。
プレイしてみて私が気になったのは以下の4点。

1:ジャンプが無い。

2:吸収中に他の敵に攻撃されると中断されてしまうため
  複数の敵をまとめて釣り上げる爽快感を得られにくい。

3:強過ぎるフォークスを使うと敵を弱らせる前に倒してしまうため、
  結局あれこれ切り替えて使うより、攻撃力が低く、
  呼び出し時間も早いゴブリン(だったように思う)ばかり使ってしまう。

4:■▲●×の4つのボタン全てを、吸収したフォークスの
  一発呼び出しに配置させる必要は無い気がする。
  R1ボタンで行う吸収をここに割り当てたい人も多いのでは。
  (私が聞いた時点では、カスタマイズによる変更は不可とのこと)

世界観やグラフィック、ストーリーに関しては
良い感じにまとまっているのでアドベンチャー部分は面白そうなのだが、
アクション部分に関しては、上に挙げたように気になる点が多い。
発売までにどの程度修正されるかによっては
遊び込んでみたくなる1本なので、クオリティアップに期待しておく。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:FolksSoul 失われた伝承
  メーカー:SCE
   発売日:2007年6月21日
    価格:5980円(税込み)
 公式サイト:http://www.jp.playstation.com/scej/title/folks/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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ポケットにキャディ。PSP「みんなのGOLF場」

2007年05月22日 | 作品紹介(ゲーム)


■PSP:「みんなのGOLF場 Vol.1(GPSレシーバー同梱版)」
■PSP:「みんなのGOLF場 Vol.1(ソフト単品版)」
■PSP:「みんなのGOLF場 Vol.2(GPSレシーバー同梱版)」
■PSP:「みんなのGOLF場 Vol.2(ソフト単体版)」

今回紹介する「みんなのGOLF場」は、
PSPで発売される「みんGOL」シリーズ最新作・・・という位置付けではなく、
GPSレシーバーを活用したツールである。
今月31日に発売となるvol.1を皮切りに、8月2日にvol.2、
年内中にvol.1、vol.2で収録出来なかった西日本エリアの
コース等を収録したvol.3、vol.4の発売が予定されている。
まずは、現時点で明らかになっているvol.1、vol.2の収録コースから紹介しよう。

■Vol.1:収録コース一覧

アクアラインゴルフクラブ
姉ヶ崎カントリー倶楽部 西コース
姉ヶ崎カントリー倶楽部 東コース
天ヶ代ゴルフ倶楽部
市原後楽園ゴルフ&スポーツ
オークビレッヂゴルフクラブ
勝浦東急ゴルフコース
カナリヤガーデンカントリークラブ
加茂ゴルフ倶楽部
源氏山ゴルフクラブ
ジャパンPGAゴルフクラブ
上総モナークカントリークラブ
立野クラシック・ゴルフ倶楽部
森永高滝カントリー倶楽部
米原ゴルフ倶楽部
ロッテ皆吉台カントリー倶楽部
フェニックスカントリークラブ
一の宮カントリー倶楽部 西コース
一の宮カントリー倶楽部 東コース
小見川東急ゴルフクラブ
カレドニアン・ゴルフクラブ
季美の森 ゴルフ倶楽部
グリッサンドゴルフクラブ
ザ・カントリークラブグレンモア
大栄カントリー倶楽部
多古カントリークラブ
富里ゴルフ倶楽部
平川カントリークラブ
船橋カントリークラブ
真名カントリークラブ ゲーリー・プレイヤーコース
真名カントリークラブ 真名コース
茂原カントリー倶楽部

■Vol.2:収録コース一覧

御前水ゴルフ倶楽部
札幌国際カントリークラブ 島松コース
札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース
ニドムクラシックコース イコロコース
ニドムクラシックコース ニスバコース
笠間カントリークラブ
かざまフォレストゴルフクラブ
スパ&ゴルフリゾート久慈
宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース
宍戸ヒルズカントリークラブ 東コース
新里美カントリークラブ
新・西山荘カントリー倶楽部
鷹彦スリーカントリー
水戸レイクスカントリークラブ
サミットゴルフクラブ
東筑波カントリークラブ
桂ゴルフ倶楽部
麻生カントリークラブ
潮来カントリー倶楽部
猿島カントリー倶楽部
ジェイゴルフ霞ヶ浦
セベ バレステロス ゴルフクラブ
セントラルゴルフクラブ 西コース
セントラルゴルフクラブ 東コース
セントラルゴルフクラブ NEWコース
筑波東急ゴルフクラブ
霞南ゴルフ倶楽部
豊里ゴルフクラブ
取手国際ゴルフ倶楽部 西コース
取手国際ゴルフ倶楽部 東コース
ノースショアカントリークラブ
水海道ゴルフクラブ
美浦ゴルフ倶楽部
川奈ホテルゴルフコース 富士コース

UMD2枚組仕様だけあり、収録コース数や
データの細かさは本家「みんGOL」を大きく上回っている。
ミリオンヒットを次々に飛ばしている「みんGOL」シリーズ購入者の中で
実際にゴルフを体験したことのあるユーザーは約40万人程度ということで
「みんなのGOLF場」のメインターゲットは、この40万人ということになる。

キャディ代わりになるかどうかはGPSの精度によるのだが、
SCEによると1ヤード単位までサーチ出来るとのこと。
速度的には、実際にホールを移動しながらの使用ならば
気にならないかも知れないが、
家でじっとしながら遊ぶには多少厳しいか。
「実在するコースを可能な限りリアルに再現する」という
シミュレーターとしての精度を優先してのことであろうし、
こればかりは仕方なかろう。

個人的に気になったのがバッテリーの問題。
PSP向けのGPS対応ソフトの中で一番売れている
「MAPLUSポータブルナビ」の駆動時間は、フル充電で約4時間。
ゴルフで4時間は、けっこう微妙なラインではないかと思うのだが。。。


■PS3:「みんなのGOLF 5」

飛距離等のパーソナルデータを入力して作り出した自分の分身を
日本各地の名コースに立たせることが出来るという部分に夢を感じる方、
馴染みのコースで一度使ってみたいという方には面白ツールとしてお勧め。
ただし、冒頭にも書いた通り
「みんGOL」シリーズの最新作と思って手を出すのは危険。
ゴルフゲームとしての体裁は「みんGOLポータブル」の方がずっと上。
ゴルフゲームとしての「みんGOL」最新作を期待するなら、
素直にPS3版の「みんなのGOLF5」にしておいた方が無難だ。

GPSレシーバーの現在の普及台数は、
「MAPLUS」のGPS同梱版が10万本強を販売しているぐらいなので
トータルでも12、3万規模といったところか。
受注は予想以上に苦戦しているようで
同梱・単品を合わせても5万本に届くかどうかといった程度らしい。
ここはひとつ、任天堂の戦略を真似て
「父の日にPSPと『みんなのGOLF場』をプレゼントしませんか」な
広告を打ってみてはどうか。

最後にひとつ余談を。ナビゲーションツールの情報を
専門に扱っている「Enavi Blog」によると
PSP専用GPSはPSP本体のノイズにより受信感度が劣化するそうなので、
感度が悪いなと感じた場合は
PSP本体からGPSを離して使用してみるのも良さそうだ。

離した時点で携帯性は失うわけだが。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:みんなのGOLF場 vol.1
  メーカー:SCE
   発売日:2007年5月31日
    価格:GPS同梱版:9980円(税込み)単品:5980円(税込み)
 公式サイト:http://www.jp.playstation.com/scej/title/mingoljo/index.html
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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いぶし銀の魅力。DS「数陣タイセン」

2007年05月16日 | 作品紹介(ゲーム)

■DS:「数陣タイセン」


「脳トレ」の大ヒットにより雨後の筍のごとく氾濫している
知育ゲームブームに一石を投じる渋い作品が登場した。
今回紹介する「数陣タイセン」は、
完全オリジナル新作でありながら既に定番ソフトの風格さえ漂う
対局型のパズルゲームである。
「漢字+カタカナ」という作品名からピンと来た方も多いと思うが、
DS「直感ヒトフデ」、GBA「通勤ヒトフデ」、DS「瞬間パズループ」など、
任天堂から発売されるパズルゲームと言えば
今やお馴染みとなったミッチェルが開発を手掛けている。

新規タイトルなので簡単にシステムから説明しておこう。
「数陣タイセン」の基本は、将棋盤のような盤上に
1?5までの数字が書かれた札を交互に置いていき、
最終的に得点の多い者が勝ちというシンプルなもの。

数陣タイセン 01←色札 数陣タイセン 02←虹札

札には、プレーヤー自身のみが繋げることが出来る色札と、
対局に参加している全員が繋げることの出来る虹札の2種類がある。
パッケージ写真には虹札は登場しておらず、1P側を示す青色札と
2P側を示す赤色札のみが表示されているが、
最大4人まで同時対戦が可能なので、4P対戦の場合はあと2色の色札と
虹札を合わせた5色の札が盤上を賑わせることになる。

全ての札には「接合部」と呼ばれる「足」が生えている。
上に載せた色札と虹札には上下左右の全てに足が生えているが、
いつも全てに生えているわけではなく
上下のみだったり、右のみだけだったりとバラバラで、
この足の位置が、戦略的に札を繋げる上での重要な鍵となる。
数字と足を上手く組み合わせて出来上がる役は以下の4種類。

数陣タイセン 03

【数列】

・数字の順番にそった繋げ方で、最もベーシックなもの。
 上の場合、「2」の上と右、「1」の右にさらに繋げることが出来る。

数陣タイセン 04

【同数】

・同じ数字を繋げたもの。
 この場合、一番上の「5」の上と、
 一番下の「5」の左にさらに繋げることが出来る。

数陣タイセン 05

【包囲】

・足を上手く繋げて一周させる技。
 この場合、左側以外なら上下右のどこにでも繋げることが出来る。

数陣タイセン 06

【完全】

・1方向にしか伸びていない2枚の札の足が向き合って
 もうそれ以上どこにも繋げることが出来ない状態。

この4種類の役を狙いつつ、交互に盤上を埋めていく。
札の数字を書き換えてしまう「数変の筆」や
出来上がった役の得点を倍増させる「運気倍増」といった
特殊アイテムも登場するが、最初のうちはアイテム関係は無視して
数字のやり取りのみに集中した方がルールを把握しやすい。
(そもそも序盤はアイテムが出て来なかったような気もするが記憶曖昧)

ジジィパズルゲーマー向けに一言で印象を説明するなら

「五目並べ」以上、「石道」未満の難しさ

といったところ。
「石道」を知らないと話にならんか。
ゲームボーイ版やディスクシステム版でやり込んだジジィから
「おぉ、アレか」という声が出たと信じて話を進める。

「石道」は、一度ルールを把握してしまえば底なしにハマる
思考型のパズルゲームだったのだが、いかんせん難解過ぎて
面白さを発見する前に投げてしまう人も多かった。
「数陣タイセン」にはそこまでの難解さはなく、
適当に流してのプレイにも、先読みをしつつ高得点を狙うプレイにも、
どちらにも対応出来る懐の深さを持っている。
将棋や囲碁に似ているようで、役を作り上げた時の爽快感は
パズルゲームの連鎖にも通じる気持ち良さがあり、
チュートリアルもかねた「物語モード」や
詰め将棋、詰め碁に近い「お題モード」とモードも充実。
相性がぴったり来た方なら手放せない1本になりそうだ。

1カートリッジでの4人対戦はもちろん、Wi-Fiにも対応。
唯一の難点は画面・演出共に地味過ぎることぐらいだが、
将棋や囲碁を嗜む世代をターゲットにするならこれで正解という気も。
腰を据えてじっくり遊びたい大人のゲーマーに。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:数陣タイセン
  メーカー:任天堂
   発売日:2007年6月7日
    価格:3800円(税込み)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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視力回復効果は期待しないこと。DS「見る力を実践で鍛える DS眼力トレーニング」

2007年05月15日 | 作品紹介(ゲーム)


■DS:「見る力を実践で鍛える DS眼力トレーニング」


タイトルにも書いたのだが、
この「見る力を実践で鍛える DS眼力トレーニング」は
あくまでも動体視力や周辺視野などを強化するための
ビジュアルトレーニングソフトであり、
ステレオグラム等が謳っている視力回復効果は期待出来ない。

「眼力」と「視力」を混同されている方も多いことと思うので、
まずはその点を踏まえておいて欲しい。

本作は、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」
「いまさら人には聞けない 大人の常識力トレーニングDS」に続く
トレーニング系タイトルの最新作である。
これまでのシリーズを踏襲して作られたかのような
タイトルが付けられてはいるが、元々はバンダイナムコより
発売予定だったものを任天堂からの発売に変更し、
タイトルもそれらしく変更しての発売となった。
厳密に言えば、「そっくりさん」である。
「そっくりさん」が本物の仲間入りを果たしたという意味では、
山田康夫が亡くなった後の「ルパン三世」を
栗田貫一が受け継いだような流れにも似ている。違うか。

■DS:「美味しんぼDSレシピ集」

【紹介記事】良く言えば本歌取り、悪く言えば…「美味しんぼDSレシピ集」

「美味しんぼDSレシピ集」でド肝を抜いたバンダイナムコらしく、
トレーニングの主な項目が「眼力」に絞り込まれている以外は
「脳トレ」「常識力」とほぼコンパチとなっている。
システム面は「脳トレ」より「常識力」に近く、
「動体視力」「瞬間視」「眼球運動」「周辺視野」「眼と手の協応動作」の
5つの能力を伸ばすことが目的。

モードは大まかに分けて2つ。
「脳トレ」や「やわらかあたま塾」、同じバンダイナムコから発売された
「右脳の達人 ひらめき子育てマイエンジェル」等に収録されていた
動体視力や認識力を求められる「基礎トレーニング」と、
野球やボクシングといった7種類のスポーツの試合シーンを使った
実践編とも言うべき「スポーツトレーニング」。
「基礎トレーニング」の段階からかなり手強く、
「やわらかあたま塾」で楽々金メダルを獲得した私でも
低調な結果に終わったものがいくつかあった。

DSの画面を食い入るように見つめながらのプレイは
むしろ目に悪いのではないかとも思ったのだが、
ビジュアルトレーニングというもの自体が
もともと根を詰めてやるものではないということから、
プレイ開始から15分が経過した時点で
眼を休めるためのストレッチムービーが始まり、
強制的にその日のプレイは終了するらしい。
15分未満で止めることももちろん可能で、
トレーニングの最中に15分に達した場合は終了までは続行するとのこと。

気がかりなのは、「眼力」を鍛えたいという層が
一体どれぐらいいるのか、ということ。
「脳トレ」「常識力」はほぼ全年齢をターゲットにしており、
実際私も「やっておいた方が良さそうだ」と思って購入したのだが、
一般生活で「眼力」を要求されることはあまりないような気がする。
トレーニングの内容からしても、このソフトを楽しめるのは
10代からせいぜい30代ぐらいまでであろう。

私的には、いつか出るだろうと密かに期待しつつ
未だどこからも発売されないステレオグラムを出して欲しい。
タイトルは「視力を回復するステレオグラムDS」でどうだ。
視力回復を謳うことが難しければ
「思わず寄り目になっちゃうステレオグラムDS」で。
少なくとも、速読や写経より数十倍は売れると思うが。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:見る力を実践で鍛える DS眼力トレーニング
  メーカー:任天堂
   発売日:2007年5月31日
    価格:3800円(税込み)
 公式サイト:http://www.nintendo.co.jp/ds/ag3j/index.html
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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「スーチーパイ復活YEAR」の序章。DS&PSP「ちゅ?かな雀士 てんほー牌娘 Remix」

2007年05月08日 | 作品紹介(ゲーム)

■DS:「ちゅ?かな雀士 てんほー牌娘 Remix」
■PSP:「ちゅ?かな雀士 てんほー牌娘 Remix」

2年前、わざわざ元旦に紹介記事を書いたことで
禊は済ませているので今回も開き直って紹介する。



【紹介記事】3DO「アイドル雀士スーチーパイSpecial」
【紹介記事】「スーチーパイ」の血を受継ぐPS2「ちゅ?かな雀士 てんほー牌娘」

1993年に発売された初代「美少女雀士スーチーパイ」(SFC)から
「コンシューマーにおける脱衣麻雀の帝王」の座に君臨し続けていた、
ジャレコの看板とも言える「スーチーパイ」シリーズ。
X指定の廃止によりアダルト表現のあるソフトへの風当たりが強くなってからは
キャラクター性を活かしたアドベンチャーや
バラエティソフトへのシフトし、そこそこの実績を上げてはいたのだが、
2000年の「アイドル雀士をつくっちゃおう」(DC)を最後に
コンシューマーでのリリースは途絶えてしまった。

2004年12月に発売されたPS2版「てんほー牌娘」は、
「スーチーパイ」のDNAを受け継いだ作品が4年振りに復活したということで
「スーチー」フリークの間ではひっそりと話題になっていたのだが、
プロモーションがほとんどされなかったこともあり
販売本数は約1.5万本と苦戦した。
今回、DS&PSPにW移植の決定した「てんほー牌娘 Remix」は、
このPS2版がベースになっている。
発売元もPS2版のサイバーフロントから古巣のジャレコへと戻り、
いよいよ本格的な再スタートである。
7月には、コンシューマー初移植となる
「アイドル雀士 スーチーパイIII Remix」の発売も控えており、
本作は「スーチーパイ復活YEAR」の序章と言えそうだ。

内容に関しては、

「ゆるいやりとりのデモ」→「麻雀」→「ご褒美」+「おまけ」

という、これまでの「スーチーパイ」シリーズとほぼ同じ作りだが、
DS版とPSP版では仕様が多少異なっている。

PSP版のウリは、「PS2版の完全移植+α」。
オープニングや幕間のデモ等、アニメーション部分を
総数で1時間程度追加し、PSPのワイド画面用に最適化。
エンディングも登場キャラ全員分を用意し、新キャラも追加した。
PS2版のウリのひとつでもあった「お探し画面」の表現は、
CEROのチェック項目を逆手に取って
「C」区分とは思えない過激さとなっている(らしい)。

一方のDS版は、やはり容量的に完全移植は難しいらしく、
アニメーションの一部をカット、
音声もPSP版に比べ約1/3程度にまで減っている。
とはいえ、1ギガロムの大半を音声に費やしているだけあり
DSのその他のソフトと比べればかなりしゃべる方らしい。
DS版の最大のウリは、対局後の「お探し画面」で
気になる箇所をタッチペンで直接指定出来ること。
「やわ肌英語塾?ちょっとだけよ」を擁するPSPならいざ知らず、
よく任天堂が許可したものだと感心する。
「美味しんぼDSレシピ集」に続く、菩薩級の寛大さと言えよう。

【紹介記事】良く言えば本歌取り、悪く言えば…「美味しんぼDSレシピ集」

気になったので、公式サイトで内容をチェックしてみた。
まだ詳しい内容まではアップされていなかったのだが
PR用のバナーが置いてあった。

てんほー牌娘

・・・・・。
「おさわり探偵」や「どきどき魔女神判!」どころの騒ぎではないな。
「Special」とあるのでPC版の広告バナーだとは思うのだが、
同様のシーンはPS2版でも登場しており、
DS版もPSP版も、基本的にはPS2版をそのまま移植しているはずなので
この通りのシーンがDS版でも登場する可能性は高い。
本当にコレでいいのか、任天堂。
業績好調に気が緩んで思わずOKを出したか。
いずれにせよ、DS史上最大の問題作になることは間違いない。

ちなみに、「スーチーパイ復活YEAR」は
7月の「スーチーパイ3」では終わらない。
今回紹介した「てんほー牌娘 Remix」はホップ、
7月の「スーチーパイ3」はステップ的な位置付けだ。
9月には、ジャンプにあたる
「スーチーパイ」シリーズの完全新作が発売予定となっている。
対応ハード等、詳細はまだここでは書けないのだが、
「スーチーパイ3」が発売になる頃には明かされているはずなので
シリーズファンは首を長くして公式発表を待つべし。


■DS:「アイドル雀士 スーチーパイIII Remix」(7月26日発売)
■PSP:「アイドル雀士 スーチーパイIII Remix」(7月26日発売)



■DS:「どきどき魔女神判! まほの開運お守り!付き」

DSに突如やって来た黒船ならぬ桃船。
異常としか思えないハイペースで予約数が急増中。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:ちゅ?かな雀士 てんほー牌娘 Remix
  メーカー:ジャレコ
   発売日:2007年6月28日
    価格:DS版:5040円(税込み)PSP版:6090円(税込み)
 公式サイト:http://www.tenhopainyan.com/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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タルコンを切り捨てたメリットなし…Wii「ドンキーコング たるジェットレース」

2007年05月01日 | 作品紹介(ゲーム)


■Wii:「ドンキーコング たるジェットレース」


「ドンキーコング たるジェットレース」は
現在ヒット中の「スーパーペーパーマリオ」に続く
ゲームキューブからの移籍タイトルである。



■GC:「ドンキーコング ジャングルビート タルコンガ同梱版」


【紹介記事】今年末、GCが面白い(ドンキー編)

ご存知の方も多いことと思うが、
GC版の「ドンキーコング たるジェットレース」は、
任天堂が発売したタル型コントローラー
「タルコンガ」に対応したソフトであった。
初代「ドンキーコング ジャングルビート」の出来の良さに
痺れまくった私は、このソフトの発売を待ち望んでいた
ファンの一人でもあったのだが・・・
触ってみた率直な感想は、タルコンガ対応を切り捨ててまで
リモコンのみとした理由がどこにも見当たらなかった。

GC版「ドンキーコング たるジェットレース」は、
初代「ジャングルビート」に続き
「タルコンガ」(以降タルコン)というデバイスを最大限に活かすために
設計された独特の操作方法こそが最大のウリであり、
レースゲームとしての出来は
割と普通(悪い、という意味ではない)だったのだ。



■GC:「ドンキーコンガ タルコンガ 単品」


・左のタルコンを叩けば左旋回
・右のタルコンを叩けば右旋回
・左右交互叩きで加速
・左右同時叩きでアイテム使用
・拍手(タルコンには音声認識があった)でジャンプ

という、シンプルかつダイナミックな操作方法でプレイした
「たるジェットレース」は、頭の興奮がそのままプレイスタイルに直結する
まさに「ならでは」の楽しさを持ったソフトだったのだが、
タルコンをリモコンに持ち替えてのプレイは
「出来ないことはないが…」止まりで、
お世辞にも「リモコンにして大正解」とは言い難い操作感であった。

・左のヌンチャクを振れば左旋回
・右のリモコンを振れば右旋回
・リモコンとヌンチャクを交互に振って加速
・Aボタンでアイテム使用
・リモコンとヌンチャクを同時に持ち上げてジャンプ

この一見理に適っているように見える操作方法で
最大の曲者となっているのが
「加速」と「ジャンプ」の操作方法が似通っていることである。
頭では交互に振っているつもりでも、レースが白熱してくれば、
どうしてもきっちり交互に振るという動作が難しくなってくる。
左右の振りが速くなればなるほど
リモコンとヌンチャクの距離が縮まっていき、
結果、思ってもいない場所でピョンピョンとジャンプしてしまうのだ。
興奮状態の子供がガチャプレーでもしようものなら
まともに走ることすら困難ではないか。

末期のGCで出すより、勢いのある新ハードの専用ソフトとして
発売したいというのはビジネス的には理解出来るが、
「最初にタルコンありき」で開発されたソフトを強引に移籍させ、
しかも10ヶ月寝かせた挙げ句に面白さが激減しているようでは
「ドンキーコング たるジェットレース」というソフトが浮かばれない。
今回の移籍による違和感は、「スーパーペーパーマリオ」が
GC用コントローラーからリモコンに変わったことで感じた
それとは比較にならない。
現在も大量に出回っているタルコン、およびタルコン対応ソフトの
動きを活性化させるためにも、
今からでもタルコン・リモコンの両対応に変更すべきだ。
それが出来ないというのならせめて、
「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のように
タルコンに対応したGC版を通販限定で発売して欲しい。
WiiにGCとの互換性がなければまだ諦めもつくが
互換性をつけておいてこの仕打ちはあんまりだ。
別に「リモコンを使わないWiiソフトがあってはならない」という
決まりがあるわけでもなかろう。
このままでは、せっかくの傑作が
「操作性の微妙なレースゲーム」で終わってしまう。

タルコン対応を切り捨てることで悲しむユーザーはいても、
喜ぶユーザーは(おそらく)ひとりもいない。
ユーザーの選択の余地を狭めてまでリモコンを押し付ける前に
「最初にリモコンありき」のソフトを開発して欲しい。



■GC:「ドンキーコンガ タルコンガ同梱版」


ナムコとの共同開発によるタルコン対応第1弾。
要は「太鼓の達人」なのだが、ミニゲームなどに
ならではの仕掛けもあり、なかなか楽しめる。
お子にはバカウケであった。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:ドンキーコング たるジェットレース
  メーカー:任天堂
   発売日:2007年6月28日
    価格:5800円(税込み)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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