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▼オスカーに向け今年の賞レースが開幕、ゴールデングローブ賞が発表
年が明けたらアカデミー賞の足音が近づいてくる。
前哨戦となる各賞の発表も開始され、オスカーに最も近いと言われるゴールデングローブ賞が発表となった。
以下に各作品の内容やキャスト、日本公開時期などをまとめてみた。
<作品賞(ドラマ部門)>
受賞「フェイブルマンズ」
「トップガン マーヴェリック」
「エルヴィス」
「TAR / ター」
「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」
ドラマ部門の作品賞を受賞したのは、主要5部門にノミネートされ
今年のショーレースの大本命と言われている「フェイブルマン」。
巨匠スティーヴン・スピルバーグが映画監督を志した少年時代からの半生を描く自伝的作品。
脚本には「ミュンヘン」「ウエスト・サイド・ストーリー」で
スピルバーグと組んできたトニー・クシュナー。
音楽は「ジョーズ」「E.T.」「スター・ウォーズ」「インディ・ジョーンズ」
「ジュラシック・パーク」と、映画音楽の生き字引的なジョン・ウィリアムズ。
日本公開は2023年3月3日予定。
<作品賞(ミュージカル/コメディ部門)>
受賞「イニシェリン島の精霊」
「バビロン」
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
「ナイブズ・アウト:グラス・オニオン」
「逆転のトライアングル」
ミュージカル/コメディ部門の作品賞は「イニシェリン島の精霊」。
生涯の20本に入れても良いぐらい好きな映画「スリー・ビルボード」の
マーティン・マクドナー監督の最新作。
人の死を予告するアイルランドの精霊・バンシーをモチーフにした作品で
主演は「ヒットマンズ・レクイエム」でもマクドナー監督と組んだコリン・ファレル。
共演はブレンダン・グリーソン、バリー・コーガン、ケリー・コンドン。
昨年のベネチア国際映画祭のコンペティション部門では脚本賞と最優秀男優賞を獲得している。
2023年1月27日公開予定。
配給がディズニーなので2ヶ月ぐらい待てばディズニープラスに来るだろうか。
<主演男優賞(ドラマ部門)>
受賞・オースティン・バトラー「エルヴィス」
・ブレンダン・フレイザー「ザ・ホエール」
・ヒュー・ジャックマン「The Son/息子」
・ビル・ナイ「生きる LIVING」
・ジェレミー・ポープ「The Inspection」
ドラマ部門の主演男優賞はオースティン・バトラー。
42歳の若さでこの世を去った伝説のスーパースター、エルヴィス・プレスリーの
知られざる真実の物語を、彼のマネージャーを務めたトム・パーカーとの関係性も交えつつ描いた
伝記ドラマ「エルヴィス」での演技と、劇中のステージ・パフォーマンスを
全て吹替えなしで披露した点が高く評価された。
監督は「ムーラン・ルージュ」「華麗なるギャツビー」のバズ・ラーマン。
日本では昨年7月に公開され、既にBlu-rayも発売済み&Amazonプライムでもレンタル配信中。
配信中■Amazonプライムビデオ:エルヴィス
<主演女優賞(ドラマ部門)>
受賞・ケイト・ブランシェット「TAR / ター」
・オリヴィア・コールマン「エンパイア・オブ・ライト」
・ヴィオラ・デイヴィス「The Woman King」
・アナ・デ・アルマス「ブロンド」
・ミシェル・ウィリアムズ「フェイブルマンズ」
ドラマ部門の主演女優賞は、オスカーの常連であるケイト・ブランシェット。
「イン・ザ・ベッドルーム」「リトル・チルドレン」のトッド・フィールドが16年振りに撮った長編作品は
女性で初めて首席指揮者に任命された天才指揮者リディア・ターの苦悩を描いたドラマ。
「アビエイター」「ブルージャスミン」でアカデミー賞を2度受賞し
ノミネートも含めれば枚挙にいとまのないケイトが本作で再び世界を席巻している。
ベネチア国際映画祭コンペティション部門でも最優秀女優賞を獲得しており
3度目のオスカーに向けて順調なレース展開を見せている。
オリヴィア・コールマン、ヴィオラ・デイヴィス、ミシェル・ウィリアムズと対抗馬も吸いな女優ばかり。
日本では2023年5月公開予定。
<主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門)>
受賞・コリン・ファレル「イニシェリン島の精霊」
・ディエゴ・カルバ「バビロン」
・ダニエル・クレイグ「ナイブズ・アウト:グラス・オニオン」
・アダム・ドライヴァー「ホワイト・ノイズ」
・レイフ・ファインズ「ザ・メニュー」
ミュージカル/コメディ部門の主演男優賞は「イニシェリン島の精霊」のコリン・ファレルが受賞。
ここはダニエル・クレイグ、アダム・ドライヴァー、レイフ・ファインズと
人気と実力を兼ね備えた顔ぶれが並んでおり、それだけに受賞は重みがある。
<主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)>
受賞・ミシェル・ヨー「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
・アニャ・テイラー=ジョイ「ザ・メニュー」
・エマ・トンプソン「Good Luck To You, Leo Grande」
・レスリー・マンヴィル「ミセス・ハリス、パリへ行く」
・マーゴット・ロビー「バビロン」
ミュージカル/コメディ部門の主演女優賞は何とミシェル・ヨー。
アン・リー監督の「グリーン・デスティニー」や渡辺謙のハリウッド進出を決定付けた「SAYURI」、
マーベル作品の「シャン・チー/テン・リングスの伝説」など
ハリウッドにおけるアジアを舞台にした映画で活躍してきた大女優が
エマ・トンプソン、マーゴット・ロビー、アニャ・テイラー=ジョイといった強豪を下し
見事にゴールデングローブを獲得した。
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」は
私の大好きな制作スタジオであるA24の手掛けるアクション大作。
破産寸前のコインランドリーを経営する中国系アメリカ人の主人公が
国税庁の監査官から逃れて気弱な夫とマルチバースにトリップする奇想天外なストーリー。
日本公開は2023年3月3日。
<助演男優賞>
受賞キー・ホイ・クァン「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
・ブレンダン・グリーソン「イニシェリン島の精霊」
・バリー・キオガン「イニシェリン島の精霊」
・ブラッド・ピット「バビロン」
・エディ・レッドメイン「グッド・ナース」
助演男優賞も同じく「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」からキー・ホイ・クァンが受賞。
<助演女優賞>
受賞・アンジェラ・バセット「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」
・ケリー・コンドン「イニシェリン島の精霊」
・ジェイミー・リー・カーティス「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
・ドリー・デ・レオン「逆転のトライアングル」
・キャリー・マリガン「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」
助演女優賞に輝いたのは、主人公ティ・チャラ役のチャドウィック・ボーズマンの急逝により
シリーズ存続も危ぶまれながら、企画・脚本を練り直して完成させた
「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」のアンジェラ・バセットが受賞。
日本では昨年11月11日に劇場公開されたばかりだが、何と良いタイミングか
来月2月1日よりディズニープラスでの独占配信が昨日発表された。
<監督賞>
受賞・スティーヴン・スピルバーグ「フェイブルマンズ」
・ジェームズ・キャメロン「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」
・ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
・バズ・ラーマン「エルヴィス」
・マーティン・マクドナー「イニシェリン島の精霊」
監督賞は順当にスピルバーグが受賞。
ハリウッドへの商業的な貢献度という意味ではキャメロンとの一騎打ちだが
功労賞的な意味も含めるとスピルバーグで妥当だろう。
<脚本賞>
受賞「イニシェリン島の精霊」
「TAR / ター」
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
「ウーマン・トーキング 私たちの選択」
「フェイブルマンズ」
<音楽賞>
受賞「バビロン」
「イニシェリン島の精霊」
「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」
「ウーマン・トーキング 私たちの選択」
「フェイブルマンズ」
音楽賞を受賞したのは「セッション」で一躍人気監督の仲間入りを果たし
「ララランド」も大ヒットを記録したデイミアン・チャゼルの最新作。
1920年代のサイレントムービー全盛期からトーキーへと移行していく
激動の時代に映画業界で夢を叶えようとする男女の姿を描く。
予告でドラムが大きく目立っているのがいかにもチャゼルらしい。
キャストはブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、ディエゴ・カルバ、
トビー・マグワイア、オリヴィア・ワイルドなど。
日本では2023年2月10日より公開。
<歌曲賞>
受賞「RRR」
「ザリガニの鳴くところ」
「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」
「トップガン マーヴェリック」
「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」
歌曲賞は現在日本でも鑑賞者の強力な口コミで話題が広がっている「RRR」が受賞。
<外国語映画賞>
受賞「アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~」
「西部戦線異状なし」
「CLOSE/クロース」
「別れる決心」
「RRR」
<アニメーション賞>
受賞「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」
「犬王」
「Marcel the Shell with Shoes On」
「長ぐつをはいたネコと9つの命」
「私ときどきレッサーパンダ」
日本から湯浅監督の「犬王」もノミネートされていた注目のアニメーション賞は
カルロ・コロディの名作童話「ピノッキオ」を
「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロ監督がNetflixのバックアップを受けて映画化した
「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」が受賞。
共同監督に「ファンタスティック Mr.FOX」のマーク・グスタフソンを迎えて
ゼペットに命を吹き込まれた木製人形ピノッキオの冒険譚をストップモーションアニメで描く。
ちなみに「犬王」は私も先日U-NEXTで有料レンタルで観た。
古川日出男による小説「平家物語 犬王の巻」を
スタジオ4℃から独立してサイエンスSARUを立ち上げた
湯浅政明が監督を務めてアニメ化したミュージカルアニメ。
「マインド・ゲーム」から「デビルマン・クライベイビー」まで
常に尖った作品を作り続けてきた湯浅監督が主演の犬王役に抜擢したのは
女王蜂のメインボーカルであり、インフルエンサーとしてSNSでも絶大な人気を誇るアヴちゃん。
友魚に森山未來、足利義満に柄本佑、犬王の父に津田健次郎、友魚の父に松重豊と超豪華な布陣。
原案には松本大洋、脚本に野木亜紀子、音楽に大友良英と制作サイドにも鬼才&才人を揃えている。
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「平家物語」目当てでFODに加入した私としては期待大の作品だったのだが
アヴちゃんを始めとする役者の奮闘に比べて肝心のアニメーション表現に思ったほどのパワーはなく
絵が声に押されてしまっている印象を受けた。
そしてもうひとつ、時代背景を考えればここは和楽器だけで全ての楽曲を制作するべきだったと思うのだが
なぜか大友氏はエレキギターを使っていて、これが世界観に大きな亀裂を生んでしまっている。
舶来からの文化が入ってきたと好意的に解釈できなくもないが、私には違和感の方が大きかった。
大友氏は先日終了したドラマ「エルピス」やDMM TVで配信中の「ルパンZERO」でも音楽を手がけていて
仕事量が膨大な分だけ、1本あたりのクオリティは確実に下がっている。
一度オファーを止めてみて、仕切り直ししてはどうだろうか。
アヴちゃんは少年から青年まで変幻自在の声がドンピシャにハマっており
歌唱パートも強烈なインパクトを残す。それだけに、音楽や絵にもっと力が欲しかった。
▼Twitter小ネタまとめ
#坂本龍一、#是枝裕和×#坂元裕二 タッグ作「#怪物」に参戦! #安藤サクラ、#永山瑛太、#田中裕子 ら実力派の出演も明らかに( https://t.co/sLp3fTukIW )是枝作品と坂本脚本に出演していた人達がバランス良く混ざり合っていて良いですね。そして教授の楽曲とは。贅沢過ぎます。
— 忍 (@sinobintage) January 6, 2023
本日(1月12日)よりNetflixで新作ドラマ「舞妓さんちのまかないさん」も配信開始になる
是枝裕和監督の最新作で坂本龍一が2曲楽曲を提供する。
先日放送された「NHK MUSIC SPECIAL 坂本龍一 Playing the Piano in NHK」で
久しぶりに話している教授を見たら、放射線治療の影響なのかあの独特の声がすっかり変わってしまい
その弱々しさに見ていて辛くなった。
しかし、ひとたびピアノを弾き始めると一気に音楽人としての凛々しさを取り戻し驚きと共に涙腺が決壊。
これまで幾度となく教授のピアノを聴いてきたが、今が一番凄いかもしれない。
ご本人は「作曲した本人の特権で弾いているが、ピアニストとしてはダメ」と仰っていたが
あのピアノを弾ける音楽家は今世界に片手ほどもいないと思う。
闘病の間に書き溜めた12曲を収録した最新アルバム「12」は17日発売。これは買わなくては。
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01月17日発売■CD/LP:12 / 坂本龍一
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『#岸辺露伴 ルーヴルへ行く』#高橋一生 主演で映画化「#岸辺露伴は動かない」制作陣再結集( https://t.co/Djx0H0ZU1j )NHK制作の映画は「ハゲタカ」「その街のこども」「スパイの妻」「NO SMOKING」などしっかりしたものが多いので、絶対に期待に応えてくれるだろうという安心感があります。
— 忍 (@sinobintage) January 6, 2023
最新回のエピソードがやや物足りないと思ったら劇場版だったか。
#山下達郎、1976年~1982年の8作品がアナログ盤とカセットで発売決定( https://t.co/8OnIKb1qcq )6日からAmazon・楽天ブックスでも予約が開始されています。Amazon(LP https://t.co/1o0sESq4Zx / CT https://t.co/yh3l1s3pIJ )楽天(LP https://t.co/CG4IemJzwb / CT https://t.co/C0vFC8FeSX )
— 忍 (@sinobintage) January 7, 2023
アナログ盤コレクターでなくて助かった。
日本ドラマ界に一石を投じた『エルピス』大根仁監督が込めた「海外ドラマに勝つヒント」( https://t.co/Ij673YZig8 )#渡辺あや の挑戦的な脚本をドラマ化するため、佐野亜裕美プロデューサーはTBSから関西テレビに転職し、6年をかけて実現と、まさに執念ですね。
— 忍 (@sinobintage) January 10, 2023
TBS社内で企画を出すもNGで退社を決意し、関テレに移籍して6年かけて完成。
この執念があってこその脚本と演出だったように思う。
フジは一時期持ち込まれた企画を却下しまくり「孤独のグルメ」をテレ東に、
「やすらぎの郷」をテレ朝にそれぞれ持っていかれてヒットという判断ミスを犯していたが
これでようやく汚名返上できたのではないか。
昨年末のドラマは「PICU」「silent」「エルピス」と3本とも素晴らしかった。
#DAZN が値上げ発表 月額で700円増の3700円へ…昨年2月は1925円、2年連続で値上げ( https://t.co/5ekT3wk5uS )2016年7月:980円→2017年9月:1500円→2019年10月:1750円→2020年4月:1925円→2022年2月:3000円→2023年2月:3700円|去年から何か吹っ切れたかのような勢いで値上げですね
— 忍 (@sinobintage) January 12, 2023
2016年から7年弱で約4倍か。
さすがに値上げし過ぎだし値上げ幅もエゲつない。
Netflixの値上げが可愛く見えるレベル。
間違いなくユーザー離れは起こるであろうし、存続も危ぶまれる事態になりかねない気がする。