忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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2024年08月19日 | 作品紹介(ゲーム)


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▼[PR]「春待ちトロイダル」2日でクリア可能、コンパクトにまとまった良作AVG



いつもながらお世話になっているケムコ様より、1本の新作アドベンチャーの案内が届いた。
もともとはSteam向けに配信されていたインディーゲームらしい。
いわゆるループもののシナリオで編まれた学園ミステリー
卒業式の10日前に送り込まれた主人公(プレーヤー)がある事件を未然に防ぐため
クラスメイトとの交流を通して、一見のどかな田舎町に隠れされた秘密を探る。

それでは、順を追ってゲームのシステムを説明していこう。
ストーリーの核心に触れる場面はスクショしていないのでご安心を。



プレーヤーは謎多き悪魔(?)によって学園に放り込まれたひとりの青年。
離島の学校に通う生徒達と共に「卒業まで残り10日」の学園生活を過ごす。
公式HPにもニンテンドーストアにも画面が出ているので
ひとつだけネタバレをすると、最終日にある殺人事件が発生する
この事件を回避すべく、プレーヤーは何度も10日間を繰り返すことになる。
「悲劇を未然に防ぐためのループ」という意味では
ジェイク・ギレンホール主演の「ミッション:8ミニッツ」に近い枠組みと言えるだろう。



まずは初日。
12人(+α)ものクラスメイトの顔と名前が一斉に出てきて整理が追いつかないが
何度もループするうちに自然と相関図が出来上がっていくので心配無用。
ドットを基調としたファミコンライクなグラフィックで
BGMもいわゆるピコピコサウンドでジジィゲーマーには心地よい。



クラスメイトとの会話は全てカードバトル方式で行われる。
手持ちの4枚のカードの中から、相手が出すカード(数字・テーマ)を予測し
相手よりも大きな数字を出すことが出来れば会話が盛り上がる(=成功)。
同じテーマで、かつ数字が大きければ大盛り上がり(=大成功)となる。
逆に相手のカードよりも低い数字を出してしまうと会話が不発(=失敗)となり
プレーヤーのメンタルにマイナス影響が出てしまう。
トランプのド定番である戦争のルールと思えば大丈夫。



会話が終了すると4回のやり取りがどうであったかが採点され
成功した会話の分だけ、その人物との友好度(全5段階)が上昇する。
友好度が上がるにつれ、向こうからの呼び出しがあったり
悩み事の相談を受けたり、新たな人物との会話がアンロックされたりと
様々な恩恵を受けることができる。
この辺の感覚は「ときめきメモリアル」「パワプロクンポケット」
サクセスモードをプレイしたことのある方ならば馴染み易いと思う。


*内気な友人が笑顔で話しかけてきたり


*気さくな友人の密かな悩みを知ることになったりと様々なイベントが発生する

会話バトルは複数枚のカードがシャッフルされ、手元に4枚配布された状態でスタートする。
最初のループの段階では手持ちのカードの数字に1や2が混ざっており、一番高い数字でもせいぜい5しかない。
それに引き換え相手は最初の段階から7や10(上限)を持っている者もおり
会話を仕掛けたところでメンタルを削られて終わりというケースが頻発する。
ただ、相手の動きを読むことで戦況を多少有利に変えることも可能。
例えば、こちらの手持ちが「2・2・4・1」で、相手が「7・7・3・2」だとしても、
相手が「3」を出すタイミングでこちらが「4」を出せば、その1回だけはプラスのポイントを得ることができる。
また双方が同じ数字を出した場合は次回に持ち越し、次に勝利した者が総取りとなるため
相手が「2」を出すタイミングでこちらも「2」を出して持ち越しにし、さらに「3」を出すタイミングで「4」を出せば、
こんな不利なデッキ同士の会話でも2勝2敗までは持っていくことができるのだ。
実際やってみれば、文章で読むよりずっとシンプルなルールになっている。
会話で減らされてしまったメンタルは、気分転換に出かけたり休息を取ることで回復する。



序盤は本名すらわからないクラスメイト達の情報は
会話を重ねて友好度が上昇するにつれて様々なことが明らかになってくる。
誰と誰が仲が良いのか、実家は何をしているのか、その人だけが抱えている秘密など
事件の発生を阻止するための情報が揃っていく。


*繰り返すほどその人物の情報が揃ってくる

最初のループで大した情報は揃わなくとも、得た情報は2回目以降のループに持ち越されるので
周回するほどに効率的な進め方が分かるようになってくる。
主人公との友好度こそ毎回1に戻されてしまうが、プレーヤー自身には登場人物の情報や
会話バトルのノウハウが蓄積されているので、ループの回数に比例して友好度の上昇速度は上がっていく。
このあたりは「風来のシレン」にも通じるローグライク的な面白さと言えるだろう。



10日間が終了すると、その期間に得た情報の量や残された
メンタルの数値などによってボーナスポイントが付与される。
このポイントを主人公のパラメータアップに使うことで、さらに2回目以降が楽になる仕掛け。
会話バトルが苦手な人はメンタルの上限を上げるも良し、
初期のカードの数字がもっと大きな方が良ければ、デッキの戦力を上げるも良し。


*手持ちのカードの数字を上げておけば会話バトルは100%成功を連発できる


*会話バトル時に配布されるカードの数字が大きくなる「手札保障」


*周回するほどループ終了時のポイントも増え、さらに強化が楽しくなる

私は会話バトルに重きを置いていたので、付与されたポイントはカードの初期値上げと
バトル時のカード配布で大きな数字が来やすくなる「手札保障」をメインにしていた。
初期のデッキのカード(8枚)さえ強ければ新しいカードを増やしたり
手持ちのカードの数字を上げる必要もなくなるので
無駄な振り分けは行わずに、残りは対話スキルに全振りした。
対話スキルの中には、「手持ちのカードの数字を2倍にする」などの攻撃系や
相手の攻撃を弱める防御系があるが、先手必勝タイプの私は攻撃系のみに絞り
防御系はほとんど触らないままクリアした。



より強い状態で次のループに突入することで、次第に会話バトルで戦略を立てる必要もなく、
メンタル回復などの目的で脇道にターンを取られることもなくなり
1回のループで得られる情報量が増えていく。
そうやって見えてきたのは、「ファミコン探偵倶楽部」の2作ミックス的な面白さだった。
学園生活で起こる殺人事件は「うしろに立つ少女」、
のどかな離島での生活に隠された因習は「消えた後継者」で
35年振りの新作が発売される2024年8月に、こんな作品に出会うとは思ってもいなかった。



物語は多重構成になっていて、学園ミステリーの部分を解決した後にもう少し続きがある。
予想された展開とはいえ、伏線回収まで良く考えられたシナリオだった。
登場人物の書き込みに濃淡あることだけは惜しいが、
脚本を書かれた方、もしかして今後大手メーカーからも引き合いがあるのではないかと思う。

2日でクリアできるので、「笑み男」までのウォームアップにも最適。
価格も1,430円とリーズナブルで、さらに2024年9月5日までは配信開始記念で10%割引中。
学園ミステリー好きならば、是非プレイしてみていただきたい。

「春待ちトロイダル」はNintendo Switch・PS4/PS5・Xbox One SeriesX|Sで配信中。

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Nintendo Switch「ファミコン探偵倶楽部 笑み男」8月29日発売

「笑み男」は8月29日発売、さらに9月12日には「オホーツクに消ゆ」も。
ファミコンアドベンチャー世代には忙しい8月9月になった。



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