この3連休、というよりこの週末は久々に愛馬の出走がなかった分、気楽に過ごせました。
出走することは楽しみではあるけれど、どっか緊張する部分もあるし。(ガッカリするのもあるけどね)
それにしても春ぐらいまで調子がよかった馬券が全然当たらない。。。。
かすりもしないぞ!
ここのところ、本ばかり読んでいます。といっても、電車の中のみですが。
以前は、PSPばかりやっていたのですが、最近のゲームって作業ゲーみたいなものばかりで、飽きはしないけど、やっていても充実度がないというか。ゲームに充実度というのも変な話ですけれどw
最初は、阿川佐和子の「聞く力」。これは会話術の本みたいなやつ。
自分が意外とせっかちな人間で、会話でもそうですが結論をすぐ求めてしまう悪いクセがありまして、そういう悪い部分の修正するには参考になりました。ただ、意識啓発本の類って、「では、具体的にどうすればいいんだよ!」っていうところがはっきり書いていないので、読んでいて多少イライラ。。。あっ、また悪いクセが!
次に読んだのが、司馬遼太郎の短篇集を少々。
やっぱり司馬作品は読みやすくていいね。話の導入部分がとくにそう。ただ、話の完結部分が呆気無いというか。小説って元来こういうものなのかな?
で、ついこの間読み終わったのが、司馬遼太郎の「戦雲の夢」。
実はこの小説、20代のころに一度読んだことがあるのですが、そのころには心に引っかからなかったことが、今の年齢になると理解できるというか、心にズッシリしみるというかねw
「五十年の人生に、人は、たった一瞬だけ、身を裂くほどの思いをもって決断すべき日がある。盛親(主人公の長宗我部盛親のことね)の場合、その一瞬を見送った」
「人間の一生で仕合せであったかどうかは、息をひきとるとき、自分の一生が納得できるかどうかできまることだ。いままでの半生だけでは、盛親はなんのためにに生まれてきたのかは納得はできぬ。死にきれまい。その納得できるものを、これからつくるだけのことだ」
自分には“決断すべき日”あったのだろうか? 仮ですべき日が遭ったとしても勝負できる人間だろうか……。正直、自信がない。そうさ…自分はいつも逃げてばかりの人間。それが嫌ってほど分かっているのに、そこから抜け出すことが出来ない無能な人間。。。
携帯ゲームも悪くないけど、本を読んで教養を身に着けるのも悪くないかな、と遅まきながら、そんなことを考えている夏の日のひとときでした。